『ウルトラQ』
1966年1月2日~7月3日放送(制作第4話は再放送時に初放送)
「今、我々を取り巻く自然界の一部が不思議な身動きを始めようとしています。そうです。ここは全てのバランスが崩れた恐るべき世界なのです。これから30分。あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです」
記念すべきウルトラシリーズ第1弾。
日本怪獣映画の原点『ゴジラ』を制作した円谷英二監督は活躍の場を広げるべく円谷特技プロダクション(現・円谷プロダクション)を設立。円谷プロは特撮技術を前面に押し出した『WoO』(フジテレビ)と『UNBALANCE』(TBS)を企画する。『WoO』はフジテレビとの契約が破談になって制作中止となるが、『UNBALANCE』はTBSが円谷プロに代わって合成機オプチカル・プリンターを購入した事をきっかけに制作が開始される事となった。
『UNBALANCE』はアメリカの作品『未知の世界・ミステリーゾーン』(THE TWILIGHT ZONE)や『空想科学劇場アウターリミッツ』(THE OUTER LIMITS)のような人類の常識が崩れた世界を描くアンソロジー作品だったがTBSから怪獣モノに特化した方が良いと言われて路線変更される事になり、それに伴って作品名も『ウルトラQ』に変更された。東京オリンピックで流行語になった「ウルトラC」にQuestionの「Q」を合わせたものらしい。
モノクロ作品だが45周年に当たる2011年に『総天然色ウルトラQ』としてカラー化されている。
星川航空
万城目と一平が勤めているジェット便。
気のせいか、危険な場所に行き、危険な荷物を取り扱う事が多い。
防犯対策はイマイチで強盗に押し入れられた事が何度もある。
万城目淳(佐原健二)
星川航空の腕利きパイロット。自称・SF作家。
超常現象の類には懐疑的な立場を取る事が多いが、その割には超常現象によく巻き込まれる。
常に冷静沈着で悪漢に立ち向かう勇気も持ち合わせている。使命感が強く、民間人でありながら危険な場所に向かい、危険な任務も引き受ける。
戸川一平(西條康彦)
星川航空のパイロット。最初はおぼつかない腕前だったが万城目の指導を受けて上達していく。
ひょうきんで明るい性格。意外と物知りで事件解決の糸口を見付ける事もある。よくOKサインをする。
毎日新報
由利子が勤めている新聞社。
星川航空に負けず劣らず超常現象によく巻き込まれる。
ペギラに本社ビルを破壊されたが後に復活した。
江戸川由利子(桜井浩子)
毎日新報のカメラマン。特ダネを追い求めているが事件当事者に感情移入して記事にすべきか悩む事も多い。
関(田島義文)
毎日新報のデスクで由利子の直属の上司。特ダネを追い求めながら人間の心も忘れていないジャーナリストの鑑。
万城目と一平も自分の部下だと思っている節がある。
とにかくよく喋る。
一の谷研究所
一の谷博士の研究所。あらゆる超常現象の研究が行われている。
一の谷(江川宇礼雄)
一の谷研究所の所長。専門は無く、あらゆる超常現象の研究を行っている。
各分野に知り合いも多く、かなりの実力者。
ナレーション(石坂浩二)