帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ガラダマ」

「ガラダマ」
ウルトラQ』制作第17話
1966年3月27日放送(第13話)
脚本 金城哲夫
監督 円谷一
特技監督 的場徹

 

隕石怪獣ガラモン
身長 40m
体重 6万t
三国山脈の弓ヶ谷に落下した隕石(ガラダマ)の中から現れたモンスター。
ガラダマがチルソナイトと言う合金で作られていた事から人類より遥かに進んだ頭脳と文明を持つ遊星人が地球侵略の為に送り込んだロボットと推測された。
先に落下した電子頭脳が発する極超短波によって操られる。東南大学物理学教室が電波遮蔽網で電子頭脳の電波を遮断すると口から液体を流して活動を停止させた。
名前は「ガラダマ・モンスター」を略して。

 

物語
弓ヶ谷にチルソナイトで作られた物体が落下した。
調査に来た一の谷博士達の前に新たな隕石(ガラダマ)が落下すると、中からロボット怪獣ガラモンが現れる。

 

感想
前半は「隕石落下」と言うディザスター作品を思わせる展開だが、そこから「怪獣出現」と言う第二の災害が続くところがウルトラシリーズならではと言える。

弓ヶ谷で発見されたガラダマが今の人類には想像もつかない優れた特質を持った合金で作られていた事から宇宙人の存在が明らかになり、さらに破壊活動を行うガラモンが送り込まれた事から宇宙人の目的が地球侵略である事も推測された。
リビア砂漠でもチルソナイトで作られた鉱物が発見されたらしいが、これも遊星人と何らかの関係があったのだろうか?

 

一の谷博士の推測によると、遊星人は自分に代わってガラモンに命令を与える電子頭脳を先に送り込んでからガラモンを打ち上げたらしい。
地球侵略と言う命を受けていたガラモンだがダムの周りをウロウロしているだけであった。本来なら電子頭脳はガラモンの近くに置かれてある予定だったので、電子頭脳が発見されて東京に運ばれた事でガラモンは電波を受け取りにくくなったのかもしれない。

 

今回の話が一の谷博士の最後の出演となっている。

 

今回の話は円谷監督の『ウルトラQ』監督最終作であり、又、『宇宙人 東京に現わる』の特撮を担当した大映の的場徹さんのウルトラシリーズ監督デビュー作となっている。