帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ミイラの叫び」

「ミイラの叫び ーミイラ怪獣ドドンゴ登場ー
ウルトラマン』制作第12話
1966年10月2日放送(第12話)
脚本 藤川桂介
監督 円谷一
特殊技術 高野宏一

 

ミイラ怪人ミイラ人間
身長 2m
体重 110kg
およそ7000年前のミイラ。人類の祖先かどうかは不明。
一種の冬眠状態になっていて、鬼ノ台丘陵の洞窟で発見されて科学センターに運ばれると、念力を使って自分に電気ショックを与えて完全に息を吹き返した。
目から怪光線を放つ。
発見された洞窟に戻ろうとするがスパイダーショットで倒された。

 

ミイラ怪獣ドドンゴ
身長 30m
体重 2万5千t
ミイラ人間のテレパシーを受けて洞窟から現れた。
目からミイラ人間と同じ怪光線を放つ。
ミイラ人間を助けようと東京に向かうが、科特隊の攻撃で両目を潰され、ウルトラマンスペシウム光線で止めを刺された。

 

物語
鬼ノ台丘陵にある洞窟から7000年前のミイラが発見された。
岩本博士は生命の謎を解き明かそうとミイラを科学センターに運ぶが……。

 

感想
特殊技術のクレジットは高野監督になっているが実際は円谷監督が特撮も担当していたらしい。
今回の目玉はウルトラシリーズ初の2人用着ぐるみであるドドンゴ。それまで四足歩行の怪獣は後ろ足の膝を地面に付けていたのだが、ドドンゴは一つの着ぐるみに2人が入って前足と後ろ足をそれぞれ担当する事でその問題をクリアーしている。

 

今回からオープニング映像が変更されている。
正体が分からない怪獣のシルエットが何体かいるが登場する予定だった怪獣なのだろうか?

 

科特隊の新兵器バリアーマシン登場。
ドドンゴの怪光線を防ぐが近くの岩が爆発した時の衝撃は防げなかった。光線の類は防げるが物体は防げない仕組みなのだろうか?
でも、光線を防げるだけでもかなりの優れものなので、この後の話で出番が無かったのは勿体ない。

 

ミイラ人間はその外見から怖いイメージがあるが、実際にはミイラ人間が人間を襲う場面より人間がミイラ人間を追う場面の方が多かったりする。
今回のミイラ人間ドドンゴも人間の業が生み出した悲劇と言える。そのせいか、ウルトラマンスペシウム光線を撃つ時に躊躇いを感じたし、ドドンゴに向けられたスペシウム光線の構えもどことなく十字架に見えた。

 

今回はウルトラマンからハヤタ隊員に戻る場面がある。
ウルトラマンの手の先から光の輪が放たれて、その中からハヤタ隊員が姿を現すとなっている。

 

「おかしいなぁ。あいつ、本当にウルトラマンじゃないのかな?」。
再びハヤタ隊員への疑問を口にするイデ隊員。確かに毎回いなくなったら気になる。