「怪獣チャンネル ー電波怪獣ビーコン登場ー」
『帰ってきたウルトラマン』制作第21話
1971年8月27日放送(第21話)
脚本 市川森一
監督 筧正典
特殊技術 高野宏一
電波怪獣ビーコン
身長 37m
体重 1万3千t
電離層で誕生した新種の宇宙怪獣。
電波を吸収して逆に独自の電波を発するので、テレビ局と同じ機能を持っている。
目から赤い光線を撃つ。
かなりの強豪だったがウルトラブレスレットの前に敗北した。
名前の由来は航空の無線標識である「ビーコン」から。
物語
午前4時、TVに旅客機が撃墜される瞬間が映し出される。
午後1時、怪獣の正体が判明。
午後2時、MATとビーコンの戦闘。
午後5時……。
感想
ビーコンは不気味さと可愛らしさを兼ね備えている名怪獣。雲の中からぬっと姿を現す場面と倒れたウルトラマンのカラータイマーをじっと見つめる場面が好き。
TVの深夜放送がまだ無かったり、アマチュア無線が趣味の子供が出たりと色々と放送当時を感じる話。
メロドラマに熱中する母ちゃんが良い味出し過ぎ!
「春彦さん」が妙に耳に残ったあのメロドラマはあの後どういう展開になるのかちょっと気になる。
「ヘマをするなよ」との加藤隊長の言葉も空しくビーコンに敗れた場面を全世界に中継されてしまったMAT。しかし、今回は長官や参謀からのお叱りは無し。ちょっと意外。
電波を求めてビーコンが街を破壊していく場面は迫力があった。
ビーコンの機能を考えたら、ウルトラマンとビーコンの戦いを人々がTVで見ると言う展開もありだったと思う。
今回のウルトラマンは立ったまま姿が消えていくと言う珍しい退場だった。
それにしても7月30日に全日空機雫石衝突事故が起きたと言うのに今回のような話を放送する事が出来たと言うのは凄いな……。