「怪獣の笛がなる ー笛吹き怪獣オカリヤン登場ー」
『ウルトラマンT』制作第16話
1973年7月20日放送(第16話)
脚本 田口成光
監督 筧正典
特殊技術 大平隆
笛吹き怪獣オカリヤン
身長 57m
体重 4万4千t
亜理人が吹くオカリナの音に反応して現れた。理由は亜理人のオカリナは笛吹き名人だった祖父が山で見付けた石(オカリヤンの抜け歯)で作った物だったから。
自分のたんこぶを爆弾にして飛ばすと言う、よく分からないが何だか凄い技を持つ。
タロウブレスレットのセット光線で口を塞がれ、ハンドビームで倒された。
名前の由来は「オカリナ」かな。
物語
家でのオカリナの練習を母親に怒られた亜理人少年。
笛吹き名人だった祖父のオカリナを持って外で練習を始めるが、そこに怪獣オカリヤンが出現する。
果たしてオカリナとオカリヤンの関係は?
感想
この時代には学校でオカリナの課題があったのかな?
亜理人が壊したオカリナを光太郎は接着剤で直す。そんな応急処置で良いのか?と思っていたら吹けるようになっていて驚いた。でも、接着剤が乾いてから吹いた方が良いと思う。
笛吹き名人だった亜理人の祖父。
ひょっとしたら、亜理人がやったように祖父もオカリヤンを人気の無い所に誘導しようとして死んでしまったのかな。
ZATはアットホームな組織で、アイスクリームを食べたり将棋を指したりしている場面は日常感が出ていて良かった。
光太郎は何でも出来るイメージがあったのだがオカリナは下手だった。健一君は光太郎にオカリナを教えてもらおうとしていたが、どうやら健一君がオカリナの課題をクリアー出来るのはまだまだ先のようだ。
今回の戦いはオカリヤンが自分のたんこぶを飛ばしたり、タロウが急所攻撃をしたりと少し遊びが入っている。
前回の「青い狐火の少女」と今回の話ではタロウの飛び人形を着ぐるみの怪獣と絡ませているのが面白かった。それにしてもタロウの飛び人形は大きいなぁ。
久し振りにタロウブレスレットが使われた。
後に登場するキングブレスレットはバリアーを出せるので、ひょっとしたら、これまでの話で使われたバリアーは実はタロウブレスレットの能力だった可能性がある。でも、やはり『帰マン』のウルトラブレスレットほどの印象は残せなかったなぁ。
さおりさん役のあさかまゆみさんは今回の話で降板となっている。降板の理由だが、最初から13本のみの出演と言う契約だったらしい。実際は15本に出演しているが、前後編は1本と数えるのかな?
前回の「青い狐火の少女」にはカオルの母親として『A』で美川隊員を演じた西恵子さんが、今回の話では健一君の音楽の先生として『帰マン』で丘隊員を演じた桂木美佳さんがゲスト出演している。