帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「爆弾を抱いたピグ」

「爆弾を抱いたピグ ー積雲怪獣ゴルディング登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第45話
1980年2月20日放送(第45話)
脚本 平野靖司
絵コンテ 古川武
演出 辻勝之

 

アンドロイド兵士アンドロイド201部隊
地球防衛軍極東ゾーンの201部隊に成り済まして破壊活動を行う。
自分達ごとウルトリアを爆破しようとしたが、科学警備隊とジョーニアスの活躍で阻止された。
部下達は全員が無表情で意思表示も稀だったが、ジンダ隊長だけは表情豊かで自分の意思があるように振舞っていた。
「ヘラー軍団に栄光あれ!」。

 

積雲怪獣ゴルディング
身長 127m
体重 11万2千t
アンドロイドが仕掛けた爆弾が爆発するまでの時間を稼ぐ為に現れた。
全身が緑色に光ると相手の攻撃を無効化出来る。岩石を集めて鞭等の武器を作る。
最後はジョーニアスによってアンドロイドが仕掛けた爆弾を口の中に放り込まれて倒された。
「積雲怪獣」と言う肩書きなので、冒頭にあった本物の201部隊が消失した雲の正体かもしれない。人間に近い姿が不気味。

 

物語
移動中に消息を絶った201部隊が無事帰還したが、それと前後して極東ゾーン内で不審な事故が起きる。
科学警備隊の調査の結果、201部隊がアンドロイドと入れ替わっていた事が判明する。

 

感想
ウルトラシリーズのお約束である作品終盤での基地絶体絶命話。
201部隊に成り済ましたアンドロイド部隊によって殺害されていく地球防衛軍隊員達。
いくら中身がアンドロイドとは言え、人間同士が殺し合いをしているように見えるので、ウルトラシリーズでもショッキングな描写の回と言える。
それにしても、全滅した『レオ』のMACには及ばないのかもしれないが、『ザ☆ウル』の地球防衛軍もかなりの人数が犠牲になっている。

 

アンドロイドによってピグのお腹の中に爆弾が仕掛けられる。
ピグのお腹の空洞は単なるギャグ描写用の設定かと思いきや色々な場面で使われている。初めて設定が登場した時はまさかこんな終盤まで使われるとは予想できなかった。

 

ピグに仕掛けられた爆弾を外す為にウルトリアの中にジョーニアスがやって来る。
他の作品でもそうだが、普段は巨大なウルトラマンが人間と同じ大きさになっている絵はどこかシュールだ。

 

今回の話は平野さんの『ザ☆ウル』脚本最終作となっている。

 

 

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