帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「恐れていたレッドキングの復活宣言」

「恐れていたレッドキングの復活宣言」
ウルトラマン80』制作第46話
1981年2月25日放送(第46話)
脚本 平野靖司
監督 東條昭平
特撮監督 佐川和夫

 

どくろ怪獣レッドキング(3代目)
身長 45m
体重 2万t
マサオ達の「本物そっくりに動く怪獣の玩具が欲しい」と言う願いを疲れていた壺の精マアジンが間違って出してしまった本物の怪獣。
圧倒的なパワーとスピードを誇り、尻尾や頭突きや噛み付き攻撃で80を苦しめる。
80のムーンサルトキックを受け、最後はサクシウム光線で倒された。

 

壺の精マアジン
身長 自由自在
体重 自由自在
雪山の洞窟の中に捨てられていた魔法の壺の中に300年間封印されていた魔人。
何でも叶えてくれるマアジンの壺として絵本にも登場している程の有名人。
魔法の壺から出す時の呪文は「アカサタナンナン マミムメモン」。
綺麗好きで掃除をした子供達の願い事を叶えていく。ただし1回につき叶えられる願い事は一つだけ。
マサオ達の「本物そっくりに動く怪獣の玩具が欲しい」と言う願いを受けるが、疲れていた為に間違って本物の怪獣を出してしまう。
ジュンとマサオが取り合ったはずみで魔法の壺が壊れてしまい、二度と現れる事は無くなったが最後のプレゼントとして雪を降らせる。
必ず語尾に「~ガスよ」と付ける。
名前の由来は「魔人」かな。

 

物語
雪山の洞窟で不思議な壺を見付けたジュンとヨッコの兄妹。
壺には何でも叶えてくれるマアジンがいて、子供達はマアジンに願い事を叶えてもらおうと奮闘する。

 

感想
子供達が面白い話。特にしっかり者な妹のヨッコが可愛い。
兄のジュンがマアジンに願ったのはラジカセ、自転車、ラジコン飛行機、マンガ百冊、チョコレートパフェ、テストで100点と欲張りすぎ。
願い事を一つに決めるよう言われて、迷って結局叶えてもらえなかった。
それなら「一つの願い事を100個にしてください」と願えば良いのではと思うが、やはりこれは反則かな?

 

大人は嘘吐きだから嫌いと言うマアジンだが、子供だから嘘を吐かないとは限らない。
掃除をすれば願い事を叶えてくれると知った子供達は、ゴミ箱からゴミを撒き散らし、そのゴミを再びゴミ箱に片付けて掃除をした事にしてしまう。それでは意味が無いと思うのだが……。
しかし、マアジンはあっさりと騙されて子供達の願い事を叶えてしまう。
又、自己申告制なので、マサオ達が掃除をしたと言った時、本当に掃除したかどうかは確かめなかった。
子供の心が純真だと思うのは人間だけではなかったか……。

 

マサオ達がどの怪獣の玩具を出してもらうか決める時、候補として『初代マン』のレッドキングの他に『セブン』のエレキングと『初代マン』のウーが挙げられている。できれば『初代マン』と『セブン』だけではなくて歴代ウルトラシリーズ各作品から候補を挙げてほしかった。

 

喧嘩していたジュンとマサオだが、ヨッコがレッドキングに襲われた時は力を合わせてヨッコを助けている。
それを見た猛は満足そうな笑みを浮かべる。

 

魔法の壺が壊れた事を残念がるイケダ隊員。彼は良くも悪くも子供達と同レベルなところがある。
一方のフジモリ隊員は「欲しいものは努力で手に入れなきゃ本当の価値は無いんだ」と大人な意見。
最終回の「あっ! キリンも象も氷になった!!」でもイケダ隊員は完全に80を頼りにしていたが、平和も努力で手に入れなきゃ本当の価値は無いのだ。

 

冒頭、雪山でスキーをしている猛と涼子。パトロールだと言っているが休暇にしか見えない。

 

どんな怪我でも病気でもすぐに治療できるメディカルガンを出す涼子。それなら城野隊員に使ってほしかったが……。それとも城野隊員の事を受けてウルトラの星から取り寄せたのかもしれない。
猛はもうメディカルガンは使わない方が良い、地球には地球のやり方があると言うが、涼子は便利な道具を使う事のどこがいけないのか理解が出来ない。
ところで猛は「メディカルガンは君の星から持って来たのかい?」と尋ねているが、涼子の星は猛の星でもあるので、この言い回しはちょっと変。

 

この時に猛が言った「郷に入れば郷に従え」と言う諺に「郷ひろみならTVで見たわ!」と得意そうに答える涼子。
彼女なりに地球の勉強をしている事は分かったが、どこかズレている。

 

レッドキングに苦戦する80を見て涼子はメディカルガンでダメージを回復させようとするが、80は簡単に便利なものに妥協してはいけないと言う事を子供達に見せる為、それを拒否して自力でレッドキングに勝利を治める。
そんな80を見た涼子は戦いの後でメディカルガンを猛に預ける。
「これも魔法の壺みたいなものでしょう。地球にも立派な医学があるし。あんまり便利なものがあると人間は楽ばかりするみたいだから……」。
涼子の言葉通り、人間は便利なものがあるとそれに頼り、楽をしようと妥協してしまうところがある。そう、たとえ自分達で怪獣を倒せなくてもウルトラマンが何とかしてくれるさ、と……。

 

今回の話は平野さんの『80』脚本最終作となっている。