帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪獣無法惑星」

「怪獣無法惑星」
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』第1話
2007年12月1日放送(第1話)
脚本 荒木憲一
監督 菊地雄一

 

地底怪獣テレスドン
身長 60m
体重 12万t
溶岩を食べて生きており、口から高熱の炎を吐く。
地中を素早く移動する事が出来る。
サドラと戦うが途中からレッドキングが乱入したのを受けて撤退した。
アタック:800 ディフェンス:900 スピード:700 必殺技:地底からの侵略者

 

岩石怪獣サドラ
身長 60m
体重 2万4千t
手と足のハサミは岩を切り裂き、尻尾の一撃は大きな岩を粉々に砕く。
テレスドンと戦うが途中から乱入したレッドキングに首絞めで倒される。
アタック:800 ディフェンス:800 スピード:700 必殺技:魔境の霧

 

どくろ怪獣レッドキング
身長 45m
体重 2万t
オキ曰く、怪獣の中でも一番凶暴。
頑丈な体と怪力が武器。大きな岩を持ち上げて相手目掛けて投げつける。
テレスドンとサドラの戦いに乱入してサドラを倒す。
その後もスペースペンドラゴンを襲うがゴモラの超振動波で倒される。
アタック:1100 ディフェンス:500 スピード:600 必殺技:怪力パンチ

 

冷凍怪獣ペギラ
身長 40m
体重 2万t
惑星ボリスで自身の冷凍液によって氷漬けになっているところを発見された。

 

物語
惑星ボリスからの長距離通信が途絶え、ヒュウガが指揮する宇宙船スペースペンドラゴンが調査に向かう事になった。
しかし、到着した惑星ボリスは怪獣が跋扈する無法地帯と化していた!

 

感想
ウルトラシリーズでありながら主役がウルトラマンではなく怪獣使いレイと怪獣ゴモラと言う衝撃の作品。
しかし、初期のウルトラシリーズは毎回登場する怪獣が主役だったので、ある意味で原点回帰したとも言える。時を経てヒーローに倒される役へと変わっていった怪獣を再び主役に据えた英断に拍手を送りたい。

 

主人公が怪獣を使って戦う大元は『セブン』のカプセル怪獣。このカプセル怪獣をモデルに『ポケットモンスター』が生まれ、現在のモンスター育成ゲームへと発展していった。
『大怪獣バトル』の設定は『ポケットモンスター』や『デジタルモンスター』の影響を受けていると思えるが、ウルトラシリーズから他ジャンルへと発展していった設定が再びウルトラシリーズに逆輸入されると言う流れが面白い。

 

今回のタイトルの元ネタは『初代マン』の「怪獣無法地帯」。
消息不明になった人々を特別チームが救出に向かい、複数の怪獣が戦うと言う展開も「怪獣無法地帯」と同じ。オキが作った怪獣の骨フィギュアがチャンドラーなのも「怪獣無法地帯」の登場怪獣だったからかもしれない。因みに今回はペギラも登場しているが「怪獣無法地帯」のチャンドラーはペギラの着ぐるみを改造したものである。

 

地球では50年前に怪獣が絶滅しているらしく現在ではシーゴラスの角が貴重となっている。
地球から怪獣が絶滅したとはウルトラシリーズではかなり思い切った設定。
星から一つの種が滅んだと言うのに笑顔で語るオキに思わずツッコミを入れたくなる。

 

長距離通信が途絶えた惑星ボリスに向かう事になったスペースペンドラゴン。
惑星ボリスにはハルナの兄がいるのだがハルナのリアクションが無かったのが残念。

 

惑星ボリスはZAP SPACYが開拓している中でも地球から最も離れた位置にある辺境の惑星。それでも人工太陽があって環境コントロールも成されている等、かなり開発が進んでいた。これまでのウルトラシリーズではネオフロンティア時代の『ダイナ』が最も宇宙関係の開発が進んでいたが遂にそれを超える本格的な宇宙時代が描かれる事になった。

 

ZAP SPACYの装備はどことなくCREW GUYSの装備を思い出させる。ドラゴンスピーダーはガンスピーダーの発展形であろうか?

 

ボスこと日向浩の名前は円谷浩さんに因んで名付けられた。
これは円谷浩さんの友人であった小西博之さんの希望であったらしい。

 

テレスドンとサドラが戦うが、これは『帰マン』の「恐怖の怪獣魔境」でテレスドンの着ぐるみであるデットンがサドラと戦ったのが元ネタ。36年の時を経て遂に初期の構想が実現した!

 

既に絶滅しているはずの地球の怪獣が惑星ボリスに現れた事に感激するオキ。
地球に現れた怪獣の同種が地球以外の場所にも現れた事例は過去にもある。(『T』の「燃えろ! ウルトラ6兄弟」での怪獣軍団の場面等)
宇宙各地に人間と同じ姿をした異星人がいるように同じ姿の怪獣が宇宙各地にいると考えて良さそうだ。

 

自身の冷凍液で氷漬けになったペギラの中からレイが姿を現す。傷と凍傷で助かる見込みは無いと思われたレイだったが、自分が回収されたスペースペンドラゴンにレッドキングが迫っている事を知って覚醒。バトルナイザーをモンスロードしてゴモラを使役しレッドキングを倒す。

 

『大怪獣バトル』の怪獣はよく動く。ゴモラがドロップキックした時は驚いた。
動きが人間臭くて違和感を覚える部分もあるが、これはレイオニクスとシンクロしているからと言う事で納得。怪獣らしさはやや削がれたが今までに無い斬新なアクションでウルトラシリーズのバトル描写に新たな1ページを加えたと言える。

 

ゴモラの超振動波はウルトラマンの必殺光線のようなものではあるが、遠距離から放つ場合と接触して直接放つ場合とで威力等が変わると言うのはウルトラマンの必殺光線にはあまり無い設定で新しかった。

 

エンディングの『ジャンプ アップ』を歌っているのは『コスモス』の『THE FINAL BATTLE』に参加していた烈火斬。ウルトラシリーズとは思えない軽いノリに初めて聴いた時はかなり驚いた。

 

オープニングもエンディングも本編と似たような怪獣バトルが映像の殆どを占めていてオープニングならではの映像が無かったのが残念。