『ウルトラマンデッカー』
2022年7月9日~2023年1月21日放送
「輝け……、輝け、輝け! フラーッシュ! デッカー!!」
ニュージェネレーションシリーズ第10弾で前作『ウルトラマントリガー』の続編。
前作の『ウルトラマントリガー』が「NEW GENERATION TIGA」として『ウルトラマンティガ』を踏まえた作品となったように本作も『ウルトラマンダイナ』のエッセンスを取り入れた作品となっている。
前作『ウルトラマントリガー』では昭和作品のウルトラマンの客演やアイテムは無かったがゼットやリブットと言った光の国に関係したウルトラマンは登場していた。続く本作では客演するウルトラマンは前作の主人公であるトリガーと作品のモチーフとなったダイナに絞られ、『ウルトラマンマックス』以降のウルトラシリーズでは珍しく光の国に関係したウルトラマンの客演やアイテムが無い作品となった。(怪獣等は登場する)
客演やアイテム等では脱昭和が進んだが一方でドラマの作りは怪獣事件とそれを調査・解決する特別チームと言う原点回帰がされている。
ウルトラマンデッカー(岩田栄慶 声・松本大輝)
身長 55m
体重 4万5千t
スフィアに襲われたカナタの前に現れた謎の存在。
ウルトラDフラッシャーにウルトラディメンションカードを装填する事で様々なタイプに変身して技を発動させる。
元々は未来でスフィアと戦っていたデッカー・アスミが変身していて、アガムスによってスフィアが過去の地球を襲撃した事を知ってデッカーの力をカナタに与えていた。
ダイナの光からウルトラマンディナスが誕生した事を聞いたカナタはデッカーもダイナの光から誕生した存在ではないかと考えた。
GUTS-SELECT
Global Unlimited Task Squad-SELECTの略称。
数年に亘って怪獣が出現しなくなったので宇宙開発に予算と人員が割かれる事になったがスフィアの襲撃で部隊が再編成される事となった。
スフィアの電波障害に対応する為にGUTSファルコンを有人に改造し、新たにハネジローが操縦するGUTSホークを投入する。さらにテラフェイザーを開発するがアサカゲ博士の裏切りによって敵になってしまった。
プロフェッサー・ギベルスとの戦いの後、リュウモンを隊長にした新チームへと移行した。
アスミ・カナタ(松本大輝)
20歳。家業である煎餅屋の「明日見屋」を手伝っていたがスフィアに襲われたところをデッカーと出会って変身した事でGUTS-SELECTへの入隊を決心する。
様々な事件や出会いを経て自分の未来を考えるようになり、最後は宇宙に旅立つ事を決める。
ムラホシ隊長からは「努力の天才」と評された。
名前の由来は『ダイナ』のアスカ・シンから。
リュウモン・ソウマ(大地伸永)
20歳。カナタやイチカと共にTPU訓練校で訓練を受けてGUTS-SELECTに入隊した。真面目で冷静沈着な為にカナタとイチカとのチームではリーダー格を務める。
父は大企業の社長で母は有名な音楽家であったが幼い頃に怪獣災害に巻き込まれた時にTPUの隊員に助けられた事をきっかけにGUTS-SELECTへの入隊を目指すようになった。
プロフェッサー・ギベルスとの戦いの後、新しいGUTS-SELECTの隊長となる。
ムラホシ隊長からは「見つめる天才」と評された。
名前の由来は『A』の竜隊長から。
キリノ・イチカ(村山優香)
20歳。宇宙飛行士を目指していたがスフィアの襲撃で宇宙に出られなくなるとカナタやリュウモンと共にTPU訓練校怪獣対策課で訓練を受けてGUTS-SELECTに入隊した。
性格が真逆な為に衝突を繰り返すカナタとリュウモンの仲裁役となる事が多い。
ツーリングが趣味で地方の伝承等にも興味を抱く。
プロフェッサー・ギベルスとの戦いの後、念願だった宇宙飛行士となって宇宙に旅立った。
ムラホシ隊長からは「真っ直ぐの天才」と評された。
名前の由来は『セブン』のキリヤマ隊長から。
カイザキ・サワ(宮澤佐江)
29歳。TPU怪獣研究室からGUTS-SELECTの副隊長となった。
怪獣に関する知識が豊富で、人間を守る為に怪獣と戦いながら人間と怪獣の不幸な出会いを減らしてお互いの命を守ろうと考え、プロフェッサー・ギベルスとの戦いの後、怪獣予知対策センターのセンター長となった。
名前の由来は『帰マン』の加藤隊長と伊吹隊長から。
ムラホシ・タイジ(黄川田雅哉)
38歳。TPU訓練校の校長からGUTS-SELECTの隊長となった。
人材の育成が必要だと考えていてGUTS-SELECTのメンバーに若者を選び、彼らの成長を見守った。
かつてはパイロットで戦闘機を操縦していた。又、幼い頃のリュウモンを助けたTPUの隊員でもあった。
料理が趣味で隊員達に振る舞っている。
プロフェッサー・ギベルスとの戦いの後、TPU訓練校の校長に戻って次の人材育成を始めた。
名前の由来は『初代マン』のムラマツキャップから。
電脳友機HANE2(声・土屋大)
身長 30cm
体重 2kg
GUTSホークを操縦するAIユニット。
コードネームは「HANE2」だがカナタに「ハネジロー」と命名された。
基本は敬語だがカナタとだけはタメ口で喋るようになる。
カナタがデッカーである事を知り、以降はカナタがデッカーに変身するのを周りにバレないようにサポートした。
本来は宇宙開拓用のAIで、プロフェッサー・ギベルスとの戦いの後、ナースデッセイ号に搭載されてカナタ達と共に宇宙に旅立った。
後継機にHANE3(ハネサブロー)がいる。
『ダイナ』のハネジローをモデルにしている。
地球平和同盟TPU
メトロン星人マルゥル(武田彩里 声・M・A・O)
身長 160cm
体重 60kg
ケンゴ達と別れて地球に残り、TPU技術部特務3課に再び配属される。
GUTS-SELECTの頼れる先輩に成長していて危機感が薄れていたカナタ達を注意する。
一方で口が滑りやすくなり、ウルトラマンやTPUに関する重要機密を喋ってしまう事が何度かあった。
ホッタ・マサミチ(田久保宗稔)
60歳。TPU技術部特務3課の責任者。アサカゲ博士と協力してGUTSホークやテラフェイザーの開発に関わる。
周りの人間がうっかり口を滑らせてしまう為にウルトラマンやTPUに関する重要機密を次々に知ってしまう。
電脳魔神テラフェイザー
身長 69m
体重 6万9千t
本来はGUTS-SELECTの対怪獣用ロボット兵器であったがアサカゲ博士が裏切った為に地球人の敵となってしまった。
TR粒子をエネルギーにしていてそれを武器にしたTRメガバスターが必殺技。
アガムスの死後は再びGUTS-SELECTに配備されてハネジローやカナタが操縦している。
『ダイナ』のデスフェイサーをモデルにしている。
バズド星人アガムス(小柳友)
31歳。アサカゲ博士としてTPUでテラフェイザーを完成させた。
その正体は未来の宇宙人で、宇宙に進出してスフィアと戦う事になった地球人を助けたせいでバズド星がスフィアの襲撃を受けて妻のレリアが命を落とした事から時空移動システムを開発してスフィアを過去に連れて行って地球を滅ぼそうとした。
デッカーを倒す為にスフィアの力に手を出した事で記憶と人格に異変が生じ、最後は自分の身を犠牲にデッカーを助け、レリアの魂?と共に消滅した。
アサカゲ博士の名前の由来は『T』の朝日奈隊長からで、アガムスの名前の由来はアラビア語の「昨日(アムス)」「今日(アル・ヤウム)」「明日(ガダン)」からとなっている。
オープニング曲『Wake up Decker!』
エンディング曲『カナタトオク』『ヒカリカナタ』