帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「君は君のままで」

「君は君のままで」
ウルトラマンデッカー』第16話
2022年10月29日放送(第16話)
脚本 皐月彩
監督 中川和博

 

浮遊幼獣スピニー
身長 22cm
体重 410~450g
カリヤシティに数年前に発生したクレーターから出現した生態不明の宇宙生物
素早い動きで相手を翻弄し火炎を吐いて攻撃する。
地中から発見されたゴースド鉱石のエネルギーでパワーアップしていく。

 

双頭怪獣パンドン
身長 40m
体重 1万5千t
ゴースド鉱石のエネルギーでスピニーが成体に成長した姿。
デッカー・ダイナミックタイプのウルトラデュアルソードとデッカーシールドカリバーの二刀流でゴースド鉱石ごと倒された。

 

物語
街に現れた小型の浮遊怪獣を捕まえようとするが悪戦苦闘のGUTS-SELECTとTPU。
そんな中、カナタはアサカゲ博士に告げられた地球人の罪について悩んでいて……。

 

感想
アサカゲ博士の裏切りと言う衝撃の展開の後の話だが、あえて前の話から一週間が経過して別の事件が起きてGUTS-SELECTも表向きは以前の雰囲気に戻ったと言う展開になっている。
前作の『トリガー』は闇の巨人との戦いに集中して物語を進めていたが『デッカー』は元となった『ダイナ』と同じくスフィア関連とは別に様々な事件が起きる展開になっているので今回の話で「スフィアやアサカゲ博士の件が解決していないがGUTS-SELECTやTPUはそれ以外の日々起きる事件にも対処しないといけない」と示したのは作品の方向性が分かりやすくなって良かったと思う。

 

今回は「アサカゲ博士の件があったがGUTS-SELECTは以前の雰囲気に戻った」と言う話だがカナタだけは他のメンバーより焦りが強くなって余裕が無くなっていた。これはカナタがウルトラマンとして他のGUTS-SELECTのメンバーよりアガムスの糾弾の矢面に立ってしまったから。
前作『トリガー』と違ってカナタがウルトラマンである事を味方側で知っているのはハネジローとマルゥルだけで今回はハネジローは修理中でマルゥルは別部署なのでカナタは一人で問題を抱え込む事になってしまった。

 

前作『トリガー』のケンゴ、アキト、ユナの3人は「超古代や巨人に関わる存在」として繋がっていたが『デッカー』のカナタ、リュウモン、イチカの3人は「特別チームの仲間」としてまとまっている。なのでリュウモンの「お前のような単純野郎が規模のデカい事を一人でウジウジ考えたって解決なんか出来やしない。一人じゃどうにもならないなら誰かに助けを求めたって良い。そういうのがチームなんじゃないのか?」とそれに対するカナタの「良いのか?」のやりとりには実は「カナタがウルトラマンに変身する」と言う点が抜けていたりする。そのせいか今回の話でカナタの悩みは解決したように見えて今後もアガムスの問題ではリュウモンやイチカウルトラマンであるカナタと違って問題に深く関わる事が出来なかった。

 

スピニーの火炎攻撃を受けたチームは「イソザキ班」。
訓練校時代の仲間達は意外とその後も出番があるのだが出る度に酷い目に遭っている気がする。

 

パンドンの火炎攻撃の演出が迫力あるものになっていて実に強そう。

 

剣と盾を持ったデッカー・ダイナミックタイプが格好良い!
自分は初期の『ドラゴンクエスト』のような「剣と盾を持った勇者」が活躍するファンタジー作品が好きだったのでダイナミックタイプのデザインはかなり好み。頭のデザインも勇者が頭に装備するアイテムっぽくて良い。

 

今回登場したパンドンやゴースド鉱石については謎が多いが、どうやらパンドンを使役するはずだった宇宙人が地中に幼体とパワーアップ用のゴースド鉱石をリザーブしていたものが地震の影響で覚醒してしまったらしい。パンドンを送り込んだ宇宙人は劇中に登場しなかったが、ひょっとしたらスフィアのバリアーによって途中まで進めていた地球侵略計画を中断していたのかもしれない。

 

前半の田んぼが広がる町を舞台にしたスピニー追跡戦が面白かった。
巨大怪獣が出るとどうしても巨人や戦闘機中心の活躍になってしまうのでこういう人間が対処できる大きさの怪獣はところどころで出してほしい。