「Episode07 魔人 -ファウスト-」
『ウルトラマンネクサス』第7話
2004年11月13日放送(第7話)
脚本 長谷川圭一
監督 根本実樹
特技監督 北浦嗣巳
ダークファウスト
身長 48m
体重 3万2千t
姫矢が掴んだ光が作り出した影。
無限の闇ダークフィールドを展開してメタフィールドを侵食するとネクサスを追い詰めていく。
デザインモチーフはピエロ。名前の由来はゲーテの戯曲『ファウスト』の主人公「ファウスト」から。
インセクトタイプビーストバグバズン
体長 53m
体重 3万5千t
前回の戦いで羽を失ったので地中に潜って捕食を行うようになった。
堅い体表を持ち、尾部の触手で地面の下から獲物を狙う。
物語
ビーストが出現した廃工場に一人の少女が取り残されるがナイトレイダーはビースト殲滅を優先させるようにと指示を受ける。
少女を救うかビースト殲滅を優先させるかで孤門と西条副隊長が対立する一方、姫矢の前に赤き死の魔人ファウストが姿を現す。
感想
いきなり西条副隊長が孤門を撃つ夢から始まる今回のお話。
驚く始まりだが見終わってから考えてみるとあまり意味が無かった場面だったりする。(ネタとしては面白いが)
またもや孤門と西条副隊長が対立してしまう。
こんな状態ではお互いの不満が高まるだけなのでコンビを変えた方が良い気がするが、もしこの二人の組み合わせに吉良沢の意思が絡んでいるのなら、デュナミスト同士の絆を作る為にあえて組ませているとか何か理由があるのかもしれない。
『ネクサス』の序盤はテンポが悪い展開が遅いと言われる事があるが実は大まかなストーリーを追うと第7話の時点で闇の巨人が登場するなど意外と展開が早かったりする。
しかし、実際に見るとテンポの悪さや展開の遅さを感じるのは孤門と西条副隊長の対立等と言った似たシチュエーションが続いているからだと思われる。同じ対立するにしても西条副隊長が過激な行動をして孤門が「止めてください!」と言うのを繰り返すより最初は黙って従っていた孤門がやがて反対意見を述べるようになると言ったように少しずつ変化を付けた方が良かったかもしれない。
クロムチェスター3機が持つ、スピード、パワー、機動性を合わせる事でメタフィールドへの突入が可能となる。
松永管理官の説明によると偶然の産物らしいがさすがに都合が良すぎる。
クロムチェスターが単機としてより合体してデザインが完成する点や開発に来訪者が絡んでいる点から最初から予定されていた機能だと思われる。
今回の姫矢は現場から離れた場所からバグバズンに襲われる里奈の姿を見付けている。
真木と違って姫矢はあまり特殊能力を使っていなかったので今回の描写は驚いた。以前よりウルトラマンの力を引き出せるようになっているのかもしれない。
ファウストの初登場が人間大だったのは意表を突かれた。
姫矢との対決だったのであえて人間大にしたと思われるがスケールが小さくなって脅威をあまり感じない初登場となってしまったところはあるかな。
今回のバグバズンは全身を現さなくて地中から触手を出すのみであった。
ゲームみたいなバトルになって地味目だが印象に残る場面となった。
里奈が拾った犬に孤門が名付けた「ハヤテ」は何か元ネタがあるのかな?
ハヤテはお姫様を悪い魔王から守ってくれる勇敢な犬らしいが里奈が拾った犬はあまり活躍せず、ハヤテが登場するアニメの話もあまり深掘りされなかったのは残念。