帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「別離 -ロスト・ソウル-」

Episode12 別離 -ロスト・ソウル-」
ウルトラマンネクサス』第12話
2004年12月18日放送(第12話)
脚本 長谷川圭一
監督 小中和哉

 

ダークファウスト
身長 48m
体重 3万2千t
光を飲み込む無限の闇。その正体は殺害されたリコが溝呂木によって蘇らされた操り人形だった。
ダークフィールドでネクサスを追い詰めて光を奪い取ろうとするが孤門の訴えに心を取り戻したリコが孤門を庇ってノスフェルに倒されると最後はリコの姿に戻って孤門の腕の中で光となって消滅した。

 

フィンディッシュタイプビーストノスフェル
身長 50m
体重 3万9千t
リコの心を取り戻したファウストに代わって孤門を抹殺する為に溝呂木が送り込んだ。
ファウストに孤門抹殺を妨害されるとネクサスのクロスレイ・シュトロームで倒された。

 

物語
恐ろしい真実を目の当たりにした孤門は闇の波動に取り込まれて憎しみを増大させる。
溝呂木のデスゲームが進む中、リコとファウストの謎が遂に明らかになる。

 

感想
前回で絶大な衝撃を与えたリコの部屋。
書き殴られた絵にはビーストと襲われた人間が描かれているが実はメフィストの絵も天井から吊るされている。

 

いよいよ溝呂木が本格的に登場。
ダークエボルバーを使ったり神出鬼没なところはまさに姫矢と同じで溝呂木自身も西条副隊長が自分を見る目は姫矢を見る時の目と同じだと語っている。
ただ時系列的には溝呂木の方が姫矢より先に力を得ているので、正確には「溝呂木が姫矢と同じ」ではなく「姫矢が溝呂木と同じ」だったりする。

 

疑似ビースト振動波を発するダミー発信機は意外とメカニックな装置だったのに驚いた。ダークエボルバー系統のアイテムではないので溝呂木自身が開発したアイテムなのかもしれない。

 

酔っぱらいのおっさんを介して挑発してくる溝呂木に激昂する和倉隊長。
意外と感情が分かり易い人物ではあるが普段は出来るだけ抑えているのでこのように感情が激しく出るのは今回が初めて。溝呂木が言うには自分が怖いからだそうだが……。
因みにこの場面で背後にいる石堀隊員が少しだけ笑みを浮かべていて最終回の伏線かと言われた事がある。言われてみればそう見えると言う感じかな。まぁ、全てを知った上で見返すとどうしても石堀隊員の言動全てが怪しく見えてしまうのは仕方が無い。(と言うか、それがスタッフの狙いなんだろうな)

 

山道で不自然に停止しているバスと言う第1話と全く同じ状況に遭遇する孤門。しかし、この12話の間に孤門は戦う力を手に入れていた。
そしてこれまであったTLTに対する不満やリコを危機にさらしている謎の敵に対する怒り等が一気に噴き出して一つの大きな憎しみとして暴走してしまう。
この時の孤門は西条副隊長や溝呂木の言葉であった「砕け散れ」を発している。
溝呂木は孤門を罠にかけてどうするつもりだったのかイマイチ分かり難いところがあったが、ザギとして考えるとデュナミストの候補を闇に取り込んでおきたかったのではないかと推察できる。
そう考えると溝呂木は自分の意思でゲームをしているように見えて実はザギに動かされていたゲームの駒だった可能性が出てくる。

 

ファウストとの戦いで負ったダメージに回復が追い付かなくなったのか、姫矢は自宅に戻らずにストーンフリューゲルの中で回復に専念するようになる。

 

リコの部屋にあった写真立ての中に潜んでいた黒い塊は孤門に取り憑いてリコの家族の殺害現場を見せると、さらに孤門の怒りや憎しみを吸収してペドレオンの幻影を見せて孤門を闇の波動に取り込もうとした。
姫矢によると黒い塊は「ビーストの一部」らしいが何のビーストだったのか気になる。ガルベロスかクトゥーラあたりだろうか?

 

今回は孤門もダークフィールドに。
亜空間 -メタフィールド-」で孤門がメタフィールドに紛れ込んだのは偶然だったが今回は人質にする為にファウストが意図的に巻き込んだと考えられる。

 

ネクサスとファウストの戦いは今回で6話連続となる上にこれまでの戦いの殆どが不完全決着だったのでさすがにちょっと飽きてきたところはある。同じ対戦カードが続くのなら一つ一つの戦いにもっと色々な工夫を凝らして変化を付けてほしかった。

 

今回のリコの退場で遂に孤門は心安らげる場所を失ってしまう。
今まで安らぎだったリコのとことん冷たい表情が怖い。中丸シオンさんの演技力に背筋が凍った前回と今回であった。

 

最初は声の関係もあって男性のイメージしかなかったファウストがリコが変身した場面を見た後だと女性に見えてくるのが不思議で面白い。
それにしてもファウストの最期が孤門を守ろうとしてビーストに倒されるなんて初登場の時には全く想像できなかった。

 

ファウストの目に電飾が点けられていないのは死人だったかららしいが個人的にはリコの心を取り戻した時に目に光を灯してほしかったかな。

 

三枝夕夏さんがボーカルのエンディング曲『いつも心に太陽を』は女性の歌だからかリコと重なる部分を感じるところがある。