「科特隊出撃せよ ーネロンガ登場ー」
『ウルトラマン』制作第3話
1966年7月31日放送(第3話)
脚本 山田正弘
監督 飯島敏宏
特技監督 的場徹
透明怪獣ネロンガ
身長 45m
体重 4万t
300年前からある古井戸に棲んでいた怪獣。村井強衛門と言う侍に退治されたと言う伝説があるが生き残っていた。電気をエネルギーに変える事を覚えたが食べ過ぎて巨大になりすぎたので井戸から外に出た。
角と触角で電気を吸収したり放出したり出来る。電子イオンの働きで姿が透明になる。
スペシウム光線を受けて爆発した。
名前の由来はローマ帝国の皇帝「ネロ」から。
『ウルトラQ』の「虹の卵」のパゴスの着ぐるみを改造している。
物語
不気味な音が響く古井戸を調査するホシノ君達。その時、近くの発電所が見えない怪獣に襲われた!
感想
スパイダーショットを無断で持ち出してしまった事で科特隊の作戦を少し邪魔してしまったホシノ君だが、そのスパイダーショットでネロンガの左目を潰すと言う活躍を見せる。
クライマックスはホシノ君の願いを受けてウルトラマンが登場する展開になっていて、ウルトラマンが子供達のヒーローである事が示されている。
科特隊は青いブレザーの中にオレンジ色の隊員服を着ていた。動きにくくないのかな?
これまでの話ではハヤタ隊員がベーターカプセルのスイッチを入れるとすぐにウルトラマンに変身していたが、今回の話でベーターカプセルから出た光がハヤタ隊員の周りをグルグルと渦巻き状に包み込んで変身している事が判明した。
ネロンガの電撃をあえて避けずに受け止める事でウルトラマンの強さが出た。(でも、あの電撃はアラシ隊員が受けてもそれほどダメージを負っていなかった。あまり威力が無いのかな?)
戦いの途中でウルトラマンはネロンガを発電所の方に倒してしまう。既に発電は出来なくなっていたとは言え、所員の気持ちは複雑だったろうな……。因みにこの第三火力発電所は東京や関東地方の約60%を供給しているらしく、この後の東京はかなりの電力不足に見舞われたと思われる。
今回の話では合成で人間と怪獣を同じ画面に収めた場面が多く、怪獣の怖さや強大さを見せる事に成功していた。
ネロンガが倒された後、イデ隊員はハヤタ隊員への疑惑をさらに強めるが……。
今回の話は的場監督の『ウルトラマン』監督最終作となっている。