帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「アンドロイド0指令」

「アンドロイド0指令」
ウルトラセブン』制作第11話
1967年11月26日放送(第9話)
脚本 上原正三
監督 満田かずほ
特殊技術 的場徹

 

頭脳星人チブル星人
身長 2m
体重 500kg
子供好きなオモチャ爺さんとして1年前から子供達にオモチャを配っていた。ワッペンの受信装置を使って、実は本物だったオモチャを実戦用の武器に切り替え、催眠周波で子供達を操る予定だった。
「アンドロイド0指令」の妨げとなるダンを抹殺しようとしたが失敗し、エメリウム光線で溶かされた。
名前の由来は沖縄の言葉で「頭」から。

 

アンドロイド少女ゼロワン
身長 2m
体重 90kg
チブル星人が「アンドロイド0指令」の妨げとなるダンを抹殺する為に用意した。普段はマネキンだがチブル星人によって本物の少女に変わる。
手から高圧電流や光線を放つ。
エメリウム光線を受けると元のマネキンに戻って壊れた。 

 

物語
フルハシ隊員が襲われた!
調査を開始したウルトラ警備隊はオモチャ爺さんを怪しむ。「アンドロイド0指令」とは一体?

 

感想
オモチャとは言え、子供達が銃を構えて撃って死んだふりをする場面は見ていてゾッとする。
チブル星人は子供達にオモチャの武器を与え、そのまま子供達を本物の武器を持った兵隊に変えようとしていた。当時の大人達は銃のオモチャで遊ぶ子供達の姿を見て軍靴の音が聞こえていたのかもしれない。

 

ダンを抹殺する為に用意されたゼロワンだが実はダンの顔を知らなかった。ちゃんと教えておきなさいよ、チブル星人……。

 

チブル星人とゼロワンに追い詰められたダンは隣にソガ隊員がいなかったらウルトラセブンに変身できるのにと心の中で呟く。ここからどうやって逆転するのかなと思ったら、ソガ隊員を殴って気絶させて変身したのに驚いた。なんと強引な。まぁ、ソガ隊員は負傷した状態で無茶をしようとしていたので、それを止めようとしたと言い訳すれば大丈夫かな。

 

見るからに頭脳派なチブル星人は戦うとやはり弱かった。
操演宇宙人は格闘に不向きなので弱いのが多いのだが、着ぐるみと違って人間の形に縛られないデザインが可能なので印象に残るキャラクターが多かった。

 

今回はウルトラセブンからダンに戻る場面がある。
ウルトラマンでは戻る時にウルトラマンとハヤタ隊員が一度分離する事で二人が元々は別人である事を示していたが、ウルトラセブンではウルトラセブンの姿からそのままダンの姿に変わる事で二人が同一人物である事が示されている。