帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「あなたはだぁれ?」

「あなたはだぁれ?」
ウルトラセブン』制作第47話
1968年8月25日放送(第47話)
脚本 上原正三
監督 安藤達己
特殊技術 的場徹

 

集団宇宙人フック星人
身長 180cm~40m
体重 65kg~1万t
ホログラフィと集団催眠を使って団地を住民ごと入れ替えて夜な夜な地球侵略計画を進めていた。
手から相手を硬直させるガスを吐く。幻覚を見せる。メチャクチャ身軽。
光が苦手で夜しか活動が出来ず、ウルトラセブンのボディスパークを受けて弱まった後、スリーワイドショットで倒された。
名前の由来は「フクロウ」かな。

 

物語
サラリーマンの佐藤がある夜遅くに家に帰ると、妻も子供も近所の人も皆が佐藤の事を知らないと言う。
何が何だかさっぱり分からない佐藤。その背後に……。

 

感想
予算の都合で余計な装飾が無くなった事が逆に作品の雰囲気を高めた話。『ウルトラセブン』は無機質な夜がよく似合う。

 

今回は高度経済成長によって誕生した「団地族」をテーマにした話。

 

「間違い無く奥さんと言い切れる?」と警官に問われて断言できなかった佐藤。当たり前すぎて疑問すら抱かない事を追求されるとハッキリと答えられなくなってしまう。かなり怖い場面だ。

 

またもや通報を真に受けないフルハシ隊員。キリヤマ隊長に何回言われたら意識が変わるのだろうか。

 

ウルトラ警備隊は意外と変装&張り込みが好きで今回もダンとフルハシ隊員が変装して調査を行っている。

 

スパイブームの影響か、ウルトラ警備隊は隠し持った小道具を使う事が多い。

 

襲われたとは言え、またもや人を撃つダン。結局、今回も相手の正体は宇宙人だったが……。

 

今回のダンは超能力を使いまくっていた。隣にいたフルハシ隊員は変だと思わなかったのだろうか。単に今回のダンは勘が冴えているとしか思わなかったのかな。


最後にウルトラホークは何故踊る?

 

今回の話は上原さんの『ウルトラセブン』脚本最終作となっている。
又、助監督だった安藤達己さんのウルトラシリーズ監督デビュー作でもある。安藤監督は今回の話の他に『ウルトラファイト』の監督も務めている。
そして的場監督のウルトラシリーズ監督最終作でもある。的場監督は後に第二次怪獣ブームの先駆けとなった『宇宙猿人ゴリ』の企画に関わる事になる。