帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ウルトラ特攻大作戦」

「ウルトラ特攻大作戦 ー台風怪獣バリケーン登場ー
帰ってきたウルトラマン』制作第28話
1971年10月15日放送(第28話)
脚本 実相寺昭雄
監督 山際永三
特殊技術 佐川和夫

 

台風怪獣バリケーン
身長 40m
体重 1万5千t
新しい自然の姿。台風等のエネルギーを蓄えて一気に発散する。
麻酔弾を撃たれて地上に落下するが発電所の電気で活動を再開して逆に電撃も発せられるようになった。
口から白いガスを吐く。頭部を回転させる事で台風を起こせる。スペシウム光線も吸収してしまう。
ウルトラマンのウルトラプロペラで宇宙に運ばれて爆破された。
名前の由来は「ハリケーン」かな。

 

物語
「世はすべて事も無し」。そう思っていた矢先に特異な自然現象が発生する。郷はこれを新しい自然の姿だと考える。「哲学的だな」とは岸田隊員の言。

 

感想
坂田さん考案のスタビライザーは完成したら風(自然)を完全に支配出来るらしい。坂田さんはマットアローへの取り付けを考えていたが実際にはマットビハイクルに取り付けられる事となった。(「ウルトラマン夕陽に死す」)

 

自衛隊機とニアミスをしてしまうマットアロー。
岸田隊員は「ぶつかったりでもしていたらMATの予算も削られるところだぞ」と言っていたが下手をしたら解散だったと思う。

 

「自然の事は自然に任せとけば良いんです」「人間の尺度で測っちゃいけませんよ。何しろ自然は偉大ですからね」と今回の郷は自然の神秘を信じていて、事件を超然とした感じで受け止めている。

 

今回の郷と岸田隊員は掛け合いが面白くて名コンビを見せてくれる。初期の頃の対立を思い返すと今の二人の仲の良さは心和むものがある。

 

丘隊員も岸田隊員に「ユリちゃん」と言われたりして初期の頃にあった厳しい感じが無くなった。伊吹隊長に冷凍弾による攻撃を進言する場面はアップの顔が可愛かった。

 

岸田隊員がコミカルになった影響か、逆に上野隊員のコミカル色が薄くなっている。そしてコミカル色が薄くなった代わりか、他の隊員に比べて単純明快で気持ちをストレートに表現すると言うキャラ付けがなされている。

 

今回は岸田隊員に厳しい感じが無くなったからか、南隊員がいつもに比べてやや厳しい感じになっている。

 

「私が呆然としていた時、君はどこに行っていたんだ?」と郷に尋ねる伊吹隊長。郷は神様にお祈りに行っていたとかわすが、伊吹隊長は今回の件で郷とウルトラマンの関係を怪しんだのかもしれない。

 

怪獣バリケーンがいてくれた方が東京の空気がきれいになると言う皮肉。バリケーンが空気をきれいにする怪獣なら人間は空気を汚す怪獣と言える。

 

実相寺監督は『帰ってきたウルトラマン』では監督作品は無くて今回の脚本のみの参加となっている。

 

 

帰ってきたウルトラマン Blu-ray BOX

帰ってきたウルトラマン Blu-ray BOX