帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「タロウの首がすっ飛んだ!」

「タロウの首がすっ飛んだ! ーえんま怪獣エンマーゴ登場ー
ウルトラマンT』制作第14話
1973年7月6日放送(第14話)
脚本 石堂淑朗
監督 山際永三

 

えんま怪獣エンマーゴ
身長 52m
体重 4万5千t
江戸時代に辺り一帯の山を滅ぼしていった。お地蔵様に封印されていたが、発破によって眠りを妨げられたお地蔵様が怒って封印を解いてしまう。
口から黒煙を吐いて木々を枯らし、刀で斬って斬って斬りまくる。盾はストリウム光線を防ぐほど強固。
一度はタロウの首を切り落とすが、お地蔵様の力で動きを封じられ、タロウのウルトラ念力で首を切られた後、ストリウム光線で倒された。
名前の由来は「閻魔大王」から。劇中では怪獣と呼ばれているが、どう考えても妖怪。

 

物語
宅地造成で山が切り崩されていく中、不思議なお地蔵様が掘り出される。
眠りを妨げられたお地蔵様は怒ってエンマーゴの封印を解いてしまった!

 

感想
凄いサブタイトル……。

 

今回は山や神仏への畏敬の念を忘れた人間をお地蔵様がちょっと懲らしめたと言う話。完全に妖怪譚になっていて『ゲゲゲの鬼太郎』でも通じる話となっている。
因みに閻魔大王とお地蔵様は同一の存在と言う考えもあるらしい。

 

どうしてお地蔵様は健一君達の夢の中に出てきたのだろうか?
島田の夢に直接現れた方が早かったと思うが、もしかして、お地蔵様が夢に現れても島田は気が付かなかったのかな?

 

自分で「有名な金持ち」と自己紹介しちゃう地主の島田は嫌なと言うより滑稽な人物であった。

 

工事現場の主任は強面だけど意外と話の分かる人だった。

 

震度12を観測したZAT
震度12の揺れならもっと凄いような気がするが……。と言うか、震度12なんて存在しない!

 

荒垣副隊長のヒゲがきれいさっぱりに剃られている。どうやら親からの評判が悪かったらしい。

 

タロウの首がエンマーゴに切られても次の瞬間には元通りに!
「肉を切らせて骨を切る! それは我らがタロウの捨て身作戦だったのだ。そして、そのタロウを助けたのは山に埋められていたあの不思議なお地蔵様であった」と言うナレーションを聞く限り、全てはタロウの作戦だったらしいが、首を切られても平気と言うのはいくらウルトラマンでも無茶苦茶すぎる。ここはお地蔵様の不思議な力があったので元に戻れたと思いたい。

 

今回は特殊技術がノンクレジットだったが山際監督が兼任したのだろうか?
刀を持った戦いだったので、今まであまり見られなかった戦闘になっていた。

 

 

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