帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪獣よ故郷へ帰れ!」

「怪獣よ故郷へ帰れ! ー逃亡怪獣ヘルツ 醜悪星人メドウーサ登場ー
ウルトラマンT』制作第37話
1973年12月14日放送(第37話)
脚本 石堂淑朗
監督 筧正典
特殊技術 大木淳

 

逃亡怪獣ヘルツ
身長 53m
体重 4万4千t
メドウーサ星座に住んでいたがメドウーサ星人に追われて地球に逃亡した。
土踏まずがあり、足の裏は柔らかい。光太郎が資料の為に足の裏を一部切り取ったが痛みは特に無くてくすぐったいだけだった。
メドウーサ星人が乗り移った森山隊員の攻撃でダメージを負ってしまう。タロウが苦戦しているのを見てメドウーサ星人に果敢に立ち向かうも返り討ちに遭った。
最後はZATによって地球の引力圏外まで連れて行ってもらった。メドウーサ星座はまだメドウーサ星人の支配下にあると思うのだが、どこに行ったのだろうか?
ジャンボーグA』のアントロンの着ぐるみを改造している。

 

醜悪星人メドウーサ星人
身長 50m
体重 8万t
ヘルツを追い出してメドウーサ星座を完全に支配下に置き、口封じの為にヘルツを追って地球にやって来た。
別荘に住む老人をメドウーサ磁気で仮死状態にし、老人の孫であるめぐみに変身してヘルツは祖父を殺した悪い怪獣だと言ってZATに始末させようとした。それが無理だと判断したら今度は森山隊員に乗り移ってZATの武器でヘルツを始末しようとした。
口封じの為にタロウも倒そうとしたのが運の尽きでストリウム光線で倒されてしまった。
女性に次々と乗り移るが正体はおっさん声だった。
名前の由来はギリシア神話の怪物「メドゥーサ」かな。劇中では「メドーサ星人」と呼ばれた。
「私は蝶のように舞い、ハチのように刺すのだ!」。

 

物語
宇宙から怪獣ヘルツが地球に落下する。
荒垣副隊長はヘルツの様子から悪い怪獣ではないのではと考えるが、そこにめぐみと名乗る女性が現れてヘルツは悪い怪獣なので早く始末してほしいと告げる。

 

感想
「現実に悪い事をしているか、あるいは今は何もしなくても本当に悪い怪獣であると言う確信が持てぬ限り、ZATは攻撃しません。怪獣もやはり人間と同じ生き物ですから」。
森山隊員の台詞にある通り、今回のZATは無闇にヘルツを攻撃するような事は無く、生態や目的をはっきりと見極めようとしていた。この精神は後に『コスモス』のTEAM EYESに引き継がれる。
逆に今回の南原隊員は「怪獣はあくまで怪獣」と攻撃的になっていたり世間の声を気にしたりと彼らしくなくて違和感があった。出来ればスミス長官か鮫島参謀を再登場させてほしかったところ。

 

土踏まずがあるからと、そこに潜り込む事が出来る光太郎は勇敢と言うか無茶と言うか。

 

北島隊員がヘルツの生態を調べている間につい眠ってしまった光太郎。「天国と地獄 島が動いた!」でもZATは似たミスをしていたが、頼むから起きていてくれ!

 

メドウーサ星人が森山隊員に乗り移った事でZATの戦闘機同士が戦うと言う珍しい展開になった。
森山隊員は単独で出撃した時の敗退や脱出回数が0と言う驚異の記録の持ち主で、メドウーサ星人に乗り移られた今回も背面飛行等と言った難度の高い操縦をこなし、北島隊員が操縦しているコンドル1号を撃墜している。

 

メドウーサ星人に苦戦を強いられているタロウを見てヘルツが助けに入る。すぐに倒されてしまったが、怪獣がウルトラマンを助けようとするのは大変珍しい。例えば『初代マン』のピグモンは人間を助ける場面はあっても初代マンを助ける場面は無かった。

 

メドウーサ星人が倒された後、現れためぐみに対して北島隊員が何かの機械で本物かどうか確かめていたが、宇宙人探知機みたいな物なのだろうか?

 

メドウーサ星人はヘルツを追い出してメドウーサ星座を我が物にしてしまった。そこには、かつて『セブン』の「ノンマルトの使者」でノンマルトを滅ぼして地球を我が物にしてしまった人間の姿が重なる。
メドウーサ星人はヘルツの始末をZATにさせる事に固執していたが、それは自分達メドウーサ星人がヘルツを滅ぼしたと言う事を隠す為だったのかもしれない。まぁ、結局はメドウーサ星人自身の口から真相が明らかになってしまい、メドウーサ星人は真実を知ったタロウを口封じの為に殺さなくてはいけなくなるのだが……。因みに『平成セブン』の「わたしは地球人」では人間もノンマルト滅亡の真実を知ったセブンを口封じの為に殺そうとする。
北島隊員が最後に呟いた「この地球でも色々と争いが絶えないけれど宇宙でも同じなんだなぁ」と言う台詞が心に残る。

 

 

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