帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「泥まみれ男ひとり」

「泥まみれ男ひとり ー怪異宇宙人ケットル登場ー
ウルトラマンレオ』制作第11話
1974年6月21日放送(第11話)
脚本 田口成光
監督 筧正典
特撮監督 矢島信男

 

怪異宇宙人ケットル星人
身長 190cm~49m
体重 80kg~2万4千t
素早い動きを重みのあるパンチで凶行を繰り返す。戦う直前に指をポキポキと鳴らす。
人間大時は短刀を武器とし、巨大化時は槍を武器とする。槍の先からミサイルも撃てる。
着地した瞬間に一瞬無防備になり、その隙をレオキックで倒された。

 

物語
MACはケットル星人と死闘を繰り広げるが、逃亡したケットル星人はボクシングチャンピオンのマイティ松本を殺してしまう。
マイティ松本の甥である一郎は叔父の死に悲しみ、ゲンはケットル星人を倒して一郎の心を救おうとする。

 

感想
「男はいつも一人で戦うんだ。自分と戦うんだ……」。
マグマ星人やツルク星人のような敵と戦う時は他の人と協力して勝つ事が出来るが、挫けてしまいそうな自分の心の弱さと戦う時は他の人の協力があっても最後は自分一人で戦う事になる。これは『レオ』だけでなく第2期ウルトラシリーズ全体に当てはまる考え。

 

今回のMAC隊員はかなり頑張っていて、人間大のケットル星人と3回も死闘を繰り広げた。ボクシングチャンピオンのマイティ松本が殺されてしまった事を考えると、あれだけ殴られ蹴られ叩き付けられても生還したMAC隊員は凄い。特に今まで地味だった平山隊員は青島隊員や赤石隊員より長くケットル星人と死闘を繰り広げていて格闘が得意と言うところを見せ付けた。
尚、今回の話から人間大の星人との接近戦を視野に入れてマックナイフが装備されている。

 

ゲンの迷台詞「おーい! そいつを捕まえてくれ!」。
その言葉を聞いたマイティ松本はケットル星人を捕まえようとして逆に壁に叩き付けられて殺されてしまう。はっきり言って今回はゲンが悪い。いくらボクシングチャンピオンでも民間人を巻き込んではいけない。

 

MAC本部で扉をすり抜けてやって来るダン隊長。そんなところで超能力を使わなくても……。

 

「星人を倒すのがお前の役目なら、悲しみに暮れる人間を救うのもまたお前の役目ではないのか? 自分の蒔いた種を自分の手で刈るのは宇宙人も人間も同じ事だ。他人の力を頼りにするな」と語るダン隊長。
今回のダン隊長は今までと違って、あまり具体的な指示を出さなかった。ダン隊長の戦いがヒントになったが、ケットル星人打倒の策を思いついたのはゲン自身であった。
宇宙にかける友情の橋」でも、ダン隊長がヒントを出して、ゲンはそのヒントをきっかけに対策を考えたように、初期とは違ってダン隊長が手取り足取り指南する事は無くなってきた。そろそろゲンに独り立ちしてほしいのであろう。

 

叔父と叔母の死を悲しむ一郎。両親ではなくて叔父叔母と言うのは珍しい。
一郎は叔父さんも叔母さんもいなくなって自分は独りぼっちだと嘆くが、アメリカにいる両親の立場は?

 

子供への対処で失敗が殆ど無かった『T』の光太郎に対し、ゲンは失敗する事が多かったが今回は見事に一郎を立ち直らせた。成長したねぇ。
自分も親兄弟を星人に殺されたと実体験を語ったのだが、こういう話が出来るのはゲンならでは。

 

今回は有名なレオヌンチャクが登場する。1973年12月に公開されたブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』のヒットで空手ブームが起き、その影響でヌンチャクも広く知られるようになった。ただし、レオヌンチャクは見た目のインパクトに対して劇中での活躍はあまり無かった。

 

ケットル星人の目的が劇中で一切語られていないので、マグマ星人に送り込まれた刺客と言う解釈も出来る。(裏設定では老衰によって滅びつつある種族なので、繁栄している星を逆恨みして暴れているとの事)

 

 

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