帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「生きていた幻の鳥」

「生きていた幻の鳥 ー古代怪鳥キングモア登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第16話
1979年7月18日放送(第16話)
脚本 若槻文三
絵コンテ 八尋旭
演出 小鹿英吉

 

古代怪鳥キングモア
身長 77m
体重 4万6千t
絶滅したと言われていたモアは生き続ける為に形を変えて謎の島で生息していた。
海底火山の噴火で島が沈んだ後、さふらん号に辿り着いた最後のモアはレントゲンや電気ショックの影響で先祖返りをしてさらに巨大な姿となり、マルメ隊員によって「キングモア」と命名された。
羽ばたきの風圧で相手を弾き飛ばし、爪や嘴で襲いかかる。
自分を救おうとしたムツミ隊員に母性を感じて守ろうとするが、それが結果的に科学警備隊の攻撃を受ける事になる。最後はジョーニアスのリトル光線で元のモアに戻されて、新たな安息の地を求めて遠い海の向こうへと旅立った。

 

物語
海底火山の影響で島が沈んだ前後、近くの海域で奇妙な現象が報告されていった。調査を開始した科学警備隊は一羽の妙な鳥を見付ける。

 

感想
夜中に海が光っていたと言う話を聞いたムツミ隊員は「きっと美しかったんでしょうね」と優しい口調でヒカリに話しかける。そこにマルメ隊員が発光バクテリアの異常発生だろうと茶々を入れると「ムード無いわね!」と厳しい口調で一刀両断。
初期の頃は誰ともそつなく接していたようだが、段々と地を出せるようになってきたと言うか喜怒哀楽がはっきりしてきた感じがする。

 

妙な鳥を捕まえたとの話を聞いて、ヒカリ達は豪華客船さふらん号へ。
哀しい男の性で際どい水着の美女に引っかかってしまったヒカリを押して進ませるムツミ隊員が何だか可愛い。

 

死にかけている妙な鳥を見たムツミ隊員は船に乗っていたドクターに助けてほしいとお願いする。
調べてみても鳥の正体が分からなかったドクターはとりあえず電気ショックをかけてみるが、その影響で鳥は巨大化してしまう。一方、基地に戻った科学警備隊はデータとの照合の結果、鳥の正体が既に全滅したはずのモアである事を突き止める。
う~ん、正直言って、船のドクターに頼まず、科学警備隊内でモアの治療をした方が良かったのでは? 少なくとも一般の船より設備は整っているはず。

 

キングモアに母と思われたムツミ隊員は捕えられてある島へ。
巨大怪獣に襲われて叫び声を上げながら危機に陥るその姿は往年の怪獣作品のヒロインを思わせる。

 

事情を知っているだけに今回はヒカリも変身を躊躇する。ムツミ隊員の危機に最後は変身するが、哀れな鳥を助ける為にこんな時以外に使ってはいけないリトル光線でキングモアを元に戻す。その後、モアはムツミ隊員に別れを告げて、新たな安息の地を求めて遠い海の向こうへと旅立った。
進化の過程で淘汰され、棲んでいた島を自然現象で失い、人間の施した処置によって巨大化し、最後は怪獣として処分される事になるモア。罪は無いのに次々と災難に見舞われていく。それを救う事が出来るウルトラマンと言う存在はまさに「デウス・エクス・マキナ」だなと感じる。