帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「襲来!! 吸血ボール軍団」

「襲来!! 吸血ボール軍団」
ウルトラマン80』制作第20話
1980年8月13日放送(第20話)
脚本 土筆勉
監督 野長瀬三摩地
特撮監督 高野宏一

 

コブ怪獣オコリンボール
身長 60m
体重 2万t
宇宙を漂う無数の吸血ボールが宇宙艇ムーンセレナーデ号を襲撃した。その後、吸血ボールは地球に侵入し、人間の首に取り付いて2本の触手で心臓と脳に食い込んで養分を吸っては分裂し巨大化していく。
指令を送るリーダーボールがいて、リーダーボールに吸血ボールが合体してオコリンボールとなった。
熱光線を撃ち、子分ボールを飛ばす。攻撃を受けてもリーダーボールがダメージを受けないかぎり効果が無く、熱線型ウルトラアイスポットを受けても子分ボールを全て切り離して凌いだ。
その後、リーダーボールは宇宙に逃げようとするが、追って来た80の熱線型ウルトラアイスポットを再び受けて消滅した。
それにしてもインパクトある名前だなぁ……。

 

物語
謎の吸血ボールが地球に襲来!
次々に人々を襲い、遂にタジマ隊員も犠牲となる。

 

感想
ムーンベースから地球に向かう宇宙艇ムーンセレナーデ号。
宇宙なのに宇宙服ではなくて普通のスーツ。それでは緊急事態に対処できないのではないかと思っていたら、案の定、対処できなかった……。
ムーンセレナーデ号は吸血ボールに襲われて消滅したらしい。遭難や墜落ではなく消滅とはどういう事だろう? 謎の光も気になるし……。

 

地球で最初に吸血ボールに襲われた人々。ミイラのメイクが結構怖い。
一瞬しか映らないが、血で真っ赤になった地面も結構ショッキング。

 

吸血ボールの侵入を許してしまったUGM基地。やっぱりセキュリティーが甘い。
今回は珍しく特別チームの車の整備場が見られる。(普通の整備場と変わらないが)

 

ボイラー室で残りの吸血ボールに襲われる猛とタジマ隊員。
イトウチーフは直ちにボイラー室に通じる全てのシャッターを閉め、猛とタジマ隊員に防毒マスクを付けさせると神経ガスを噴射。見事、基地内の吸血ボールを全滅させた。
危険と隣り合わせのこの指示を一瞬で決断したイトウチーフはお見事。

 

吸血ボールに取り付かれたタジマ隊員ごと冷凍してから吸血ボールを取り除くと言う凄い方法が採られる。
怪奇大作戦』の「氷の死刑台」で長期に亘って宇宙を旅行したり困難な治療の為に冷凍技術が必要となってくると言う話があった。「氷の死刑台」では生物の冷凍は可能でも解凍が難しいとなっていたが、『80』では長期の宇宙旅行が可能となっているので、どうやら冷凍装置も解凍装置も完成しているようだ。

 

ボイラー室に閉じ込められた猛達を心配してイトウチーフに必死に抗議をしたり、冷凍されていくタジマ隊員に泣いてすがりついたりしたハラダ隊員が印象的だった。

 

いくらパニックになったからと言って、吸血ボールが闊歩する街中に出て行く群衆はちょっと無理がある。
又、日本各地に吸血ボールが広がっているのに日本で吸血ボールの対策会議をする国際会議の人々もちょっと無理がある。

 

オコリンボールとの戦いは起き上がり小法師のように何度も起き上がってくるオコリンボールが印象的。

 

事件解決後、元気になったタジマ隊員が読んでいる本は「ドラキュラ」。よく読めるなぁ……。
そこにガラスを突き破って生き残りの吸血ボールが……!
と思ったら、野球をしていたセラ広報員のボールだった。あまりにもお約束なオチだが素直に楽しめる。

 

今回の話は土筆勉さんのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。土筆さんは『80』と同時期に放送されていた『仮面ライダー(スカイライダー)』『仮面ライダースーパー1』に脚本で参加している。

 

 

ウルトラマン80 COMPLETE DVD-BOX

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