帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「はぐれ星爆破命令」

「はぐれ星爆破命令」
ウルトラマン80』制作第19話
1980年8月6日放送(第19話)
脚本 若槻文三
監督 野長瀬三摩地
特撮監督 高野宏一

 

惑星怪獣ガウス
身長 57m
体重 3万t
本来は平和なガウス星の大人しい生物だったが、ローズ・プロジェクトの放射能の洗礼で怪獣化した。
最初は謎の黒雲として地球に襲来。通常兵器を全く受け付けず、逆に熱光線で地球防衛軍を撃退した。その後、実体化して熱光線や蒸気攻撃で80を攻撃する。最後は80のテレポーテーションでガウス星に気象条件がよく似た星に連れて行かれ、その星を第二の故郷として平和に暮しているらしい。
アブドラールス系の触手を取り入れたデザインは『80』独自のものと言える。

 

物語
太陽系にはぐれ星レッドローズが侵入。このままでは地球と衝突してしまう。
各国の核ミサイルでレッドローズを破壊する「ローズ・プロジェクト」が決行されるが、このプロジェクトによりガウス星を含む4つの星が爆発の巻き添えで消滅してしまう。

 

感想
ウルトラシリーズではお約束となった謎の天体接近による地球消滅の危機。今回はそれに『セブン』の「超兵器R1号」のギエロン星獣を思わせる部分が加えられている。

 

スケジュールの関係か、今回と次回はオオヤマキャップがいない。
劇中ではローズ・プロジェクトの会議でパリにいると説明されている。

 

そのローズ・プロジェクト。各国の核ミサイルを宇宙へ向けて発射し、その後、スペースマミーの誘導で合体させてレッドローズに向けて改めて発射すると言うもの。
こんな重大で危険な任務を任されるとは、極東エリア支部はよほど信頼されているのだろう。
しかし、セラ広報員がこっそり乗り込んでいるのに気付かないのはちょっとお粗末。これが地球破壊を企む宇宙人だったらとんでもない事になっていたぞ。

 

ローズ・プロジェクトによって生物がいるガウス星が消滅してしまう。当然、猛は異議を唱えるが地球を救う方法は他に無いとして却下されてしまう。その後、地球を救う方法は他に無いんだと必死に自分に言い聞かせる猛が印象的。
又、イトウチーフも我々は地球を救ったんだと語るが、その表情はどこか悲しげだった。おそらくイトウチーフも地球を救う方法は他に無かったんだと必死に自分に言い聞かせていたのだろう。

 

「矢的……、地球はあそこにある。我々が救ったんだ……」、
ガウス星の全生物を犠牲にして、地球は助かったんだ……」。
過去にも何度かあった地球の為に罪の無い他の生物を犠牲にしなければいけない展開。
上は自責の念にかられながらもUGMの任務は地球を守る事としてガウス星を犠牲にしたUGMのチーフであり地球人であるイトウとUGMの隊員でありウルトラマンである猛の台詞である。

 

猛とイトウチーフに比べて他の隊員達はやや能天気すぎ。
自分達がガウス星の生物を犠牲にした事をもう少しちゃんと受け止めてほしい。

 

80とガウスとの戦いを見守るキャンパー達や墜落炎上したシルバーガルをバックにした猛等、今回も本編と特撮の合成が効果を上げている。

 

最後に80がガウスをテレポーテーションでガウス星に気象条件がよく似た星に連れて行くが、この結末には疑問が残る。
いくら気象条件がよく似ているからと言って、その星を第二の故郷とするのは並大抵の事ではない。『レオ』のおおとりゲンは最低でも1年はかかっている。
又、本来はガウス星の大人しい生物だったがローズ・プロジェクトの放射能の洗礼によって怪獣化してしまったと言う部分もちゃんと解決してほしかった。

 

「危機はいつまた地球を襲ってくるかもしれない。その時は、その時こそは愛のある作戦を考え出すだろう。ローズ・プロジェクトの名に相応しい作戦計画を……」。