帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「毒蛾のプログラム」

「毒蛾のプログラム ー蛾超獣ドラゴリー登場ー
ウルトラマンメビウス』第25話
2006年9月23日放送(第25話)
脚本 川上英幸
監督・特技監督 北浦嗣巳

 

蛾超獣ドラゴリー
身長 67m
体重 5万8千t
ドキュメントTACに記録がある超獣で、ヤプールの復讐の意志が甦らせた。ただし、今回はヤプールは同化しておらず、ヤプールエネルギーはあまり強く検出されていない。
フジサワ博士曰く「おバカな超獣」で33年前に受けたミサイル発射基地破壊のプログラムをいまだに実行しようとしている。
巨大な蛾となってフェニックスネストに侵入し、フジサワ博士の体を乗っ取ってリージョン・リストリクターを爆破しようとしたが失敗。メビウスのライトニングカウンターを受けて異次元に逃走しようとするが、リージョン・リストリクターで異次元へのゲートを塞がれ、最後はメビウスブレイブのブレードオーバーロードで倒された。

 

物語
ヤプールと超獣の出現を受けて異次元物理学のスペシャリストであるフジサワ博士がフェニックスネストにやって来た。
フジサワ博士は異次元へのゲートを塞ぐリージョン・リストリクターを持って来たのだが……。

 

感想
ヤプール三部作の2本目で、異次元物理学のスペシャリストでありながらぶっ飛んだキャラクターが印象に残ったフジサワ博士登場編でもある。

 

ドラゴリーの行動を見たコノミは何かを探しているようだと呟く。
保育士として普段から子供の行動を観察しているからか、コノミは皆が気付かない部分を見抜く事が多い。

 

メビウス』ではサコミズ隊長が出現した怪獣をドキュメントで検索するようコノミに指示を出すのだが、コノミが「ありました!」と言うと同時にテッペイが「◯◯怪獣◯◯……!」と言って説明を始めてしまう。もう、コノミにドキュメントの検索をさせないで最初からテッペイに聞いた方が早いんじゃないのかと思わなくもない。

 

何とフジサワ博士に惚れてしまうジョージ。そしてそんなジョージの姿に思わず嫉妬してしまうマリナ。対マリナ兵器として蜘蛛の玩具をやり取りするジョージとリュウ。この辺りの掛け合いが実に面白い。
フジサワ博士に貰ったペロペロキャンディを舐めるリュウさんが妙にハマっている。

 

『A』の「怪獣対超獣対宇宙人」と「太陽の命 エースの命」ではヤプールメトロン星人Jrの目的が違っていて両者には協力関係は無い感じだったが、今回のテッペイの説明によると、ドラゴリーはメトロン星人Jrの指揮を受けてミサイル発射基地を破壊しようとしていたとなっている。「太陽の命 エースの命」でも山中隊員がメトロン星人Jrとドラゴリーを「タッグチーム」と称していたので、そう言う解釈も理解できる。

 

ドラゴリーは「おバカな超獣」で33年前に受けたミサイル発射基地破壊のプログラムをいまだに実行しようとしていた。ここは生物と違ってプログラムの通りに動く怪獣兵器ならではと言える。
ところで『メビウス』の時代設定は2006年なのに1972年が33年前と言うのはおかしい。グドンツインテールの時もだったが、『メビウス』は過去の作品との時間の関係がよく分からなくなる時がある。

 

今回の話では『A』の「怪獣対超獣対宇宙人」と「太陽の命 エースの命」に登場したメトロン星人Jrとドラゴリーは仲間と言う設定になっていて、今回復活したドラゴリーはメトロン星人Jrの行動をなぞっているところがある。
フジサワ博士の今回の行動は前回のデータからドラゴリーの行動を先読みして罠を仕掛けると言うものであった。天才故か、フジサワ博士は自分の頭の中で作戦を全て考えると、周りに相談する事無く実行に移してしまった。それで全て作戦通りに進んだのはさすがであるが、せめてサコミズ隊長には相談しておいた方が失敗した時のリスクがさらに抑えられていた気がする。

 

偽の記憶を植え付けるメテオールの自己催眠装置。『ネクサス』のメモレイサーみたいなものが出てきて驚いた。意外と情報操作や隠蔽を行っているGUYSがこんなメテオール保有して大丈夫なのかちょっと不安になる。
因みにフジサワ博士が自己暗示をかける際に唱えた「プロテペガペロリンガ」は『セブン』に登場したプロテ星人、ペガ星人、ペロリンガ星人が元ネタで、人間を利用しようとしたと言う共通点がある。今回は逆に人間のフジサワ博士が超獣のドラゴリーを騙すと言う展開に使われた。

 

フジサワ博士に憑依したドラゴリーが投げた偽のリージョン・リストリクターの入ったケースをジョージはプールに飛び込んでキャッチする。実はジョージは海が駄目なだけで泳げるのだった。
海が苦手になったのは「初めて行った時に全身を電気クラゲに刺された」「二度目はウツボに尻を噛まれた」「三度目はサメと遭遇し、さらに海の家で食べた焼き貝で食あたりに遭った」と言う悲惨過ぎる過去が原因であった。ここまで続けば苦手にもなる。