帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「レイオニクスハンター」

「レイオニクスハンター」
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第1話
2008年12月20日放送(第1話)
脚本 荒木憲一
監督 菊地雄一

 

古代怪獣ゴメス(S)
身長 40m
体重 4万t
1500万年前に生きていた乱暴な怪獣。両手の鋭い爪で地中を素早く掘り進む。
惑星ハマーでマグラーと戦い、投げ飛ばして勝利を収める。
その後のゴモラやマグラーとの三つ巴戦では戦いの途中でバトルナイザーに回収された。
アタック:1000 ディフェンス:500 スピード:700 必殺技:原初のチカラ

 

地底怪獣マグラー
身長 40m
体重 2万5千t
巨大な尻尾が武器。
惑星ハマーでゴメスと戦うも敗れ、その後のゴモラやゴメスとの三つ巴戦でもゴモラの超振動波で倒された。
誰かに操られた怪獣だったのか、惑星ハマーの野生の怪獣だったのかは不明。
アタック:900 ディフェンス:900 スピード:600 必殺技:地底の小心者

 

変身怪人ピット星人(RB)
身長 155cm~2m
体重 60kg
バトルナイザーを手に宇宙支配を夢見るが、レイオニクスハンターに倒されてレイオニクスバトルに参加する事は出来なかった。
因みに(RB)は「レイオニクス・バトラー」の略。

 

物語
惑星ボリスを無事に脱出したZAPクルーだったが、怪獣使いであるレイは正体を疑われてZAP警備班に拘束されてしまう。
一方、宇宙各地でレイオニクスを次々に倒していく謎のハンターがいた。

 

感想
ウルトラシリーズでは非常に珍しいTVシリーズの第2期。
1クール作品が休止期間を挟んで第2期を放送するのはアニメ作品では定番となったが特撮作品ではまだ少ない。

 

今回の舞台は惑星ハマー。名前の由来は『原子人間』『フランケンシュタインの逆襲』『吸血鬼ドラキュラ』を制作したハマー・フィルム・プロダクションから。
因みに前作の舞台である惑星ボリスの名前の由来は『フランケンシュタイン』でフランケンシュタインの怪物を演じたボリス・カーロフから。
他にもべラルゴ・シティが『魔人ドラキュラ』でドラキュラを演じたベラ・ルゴシからと何故か怪奇映画やホラー映画絡みのネーミングが多い。

 

バトルナイザーを手に入れたピット星人が現れるもレイオニクスハンターの襲撃を受けて早くも退場。
ピット星人と言えば、いつも二人組で登場していたが今回は一人だけであった。レイとケイトの戦いを思えばピット星人も姉妹で戦った可能性がある。

 

バトルナイザーの異変を感じたレイはクマノに調べてほしいと頼む。
大事な物を自分が調べて良いのか?と言うクマノの問いにレイは「だからクマさんに頼むんだ」と答える。
あのレイが「さん付け」するようになったか……。しみじみ。
クマノの調べによってバトルナイザーはメカと有機体が複雑に絡み合ったハイブリットで今も成長し続けている事が判明する。
これ以後、レイのバトルナイザーは度々ネオバトルナイザーの姿を見せるようになる。

 

一足先に地球に向かったアトウの報告を受けてZAP本部は怪獣を操るレイを危険人物として拘束してしまう。
前シリーズでアトウはレイに対する疑念を拭えなかったのでこれは仕方が無い。ボスもレイの存在の危うさを認識していたからZAP本部への報告を躊躇っていたわけだし。

 

ZAP宇宙基地に侵入して破壊工作を行うレイオニクスハンターだがレイと戦って返り討ちに遭う。
前シリーズでは敵を巨大怪獣に絞っていたので今回のような人間大での肉弾戦は見られなかったが、今シリーズでは怪獣を扱わないレイオニクスの存在で何度か人間大での戦闘が行われている。

 

レイオニクスハンターによってZAP宇宙基地は爆発。
そんな中、レイとボスはゴースタードラゴンで、他のメンバーはスペースペンドラゴンで脱出する事に。
『大怪獣バトル』は他のウルトラシリーズと違って基地からの発進シーンが無いのだが、今回は爆発する基地からの脱出と言う非常にスリリングな状況で発進シーンが描かれた。

 

ゴメスとマグラーと言う非常に渋い対戦カード。
因みに『Q』の「虹の卵」は最初はゴメスが再登場する予定だったが新怪獣のパゴスに変更され、このパゴスの着ぐるみを改造したのが『初代マン』の「科特隊出撃せよ」に登場したネロンガで、さらにそのネロンガの着ぐるみを改造したのが『初代マン』の「怪獣無法地帯」に登場したマグラーである。
マグラーの必殺技は「地底の小心者」。必殺技の名前がそれで良いの?

 

レイが操るゴモラ達の基本データが上昇している。数多くの戦いを経てレベルが上がった?

 

オープニングとエンディングを歌うのは中西圭三さん。ウルトラシリーズを歌うイメージの無い人だったので驚いた。