帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「鋼鉄の宇宙」

STAGEⅠ 鋼鉄の宇宙」
ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』第1話
2011年11月25日発売
脚本 荒木憲一
監督 アベユーイチ

 

古代怪獣ゴモラ
身長 40m
体重 2万t
レイに招喚されて超振動波でレギオノイドを倒すが、続くエースキラー、インペライザー、キングジョーの3体がかりの攻撃に倒されてしまった。

 

ウルトラマン
セブン、ゾフィー、初代マンが危機を察知して駆け付けている。

 

天球機兵レギオノイド(BS)
身長 53m
体重 3万5千t
ビートスターがベリアル帝国軍のレギオノイドのデータをコピーして作った。
ビートスター天球でエメラナ姫を襲撃するが、駆け付けたゴモラの超振動波を受けて倒された。
因みに(BS)は「ビートスター」の略。

 

天球超人エースキラー(BS)
身長 40m
体重 4万3千t
ビートスターがヤプールエースキラーのデータをコピーした作った。
ビートスター天球でゴモラを襲撃し、続いてグレンファイヤーと戦う。グレンファイヤーの動きを真似するような挑発をするが、最後はグレンドライバーで倒された。

 

天球鉄神インペライザー(BS)
身長 60m
体重 6万t
ビートスターがエンペラ軍のインペライザーのデータをコピーして作った。
ビートスター天球でゴモラを襲撃し、続いてミラーナイトと戦うが、最後はもぎ取られた右手の大剣で切りつけられて倒された。

 

天球ロボットキングジョー(BS)
身長 55m
体重 5万t
ビートスターがペダン星人のキングジョーのデータをコピーして作った。
ビートスター天球でゴモラを襲撃し、続いてゼロと戦うが、最後はゼロスラッガーアタックで真っ二つに斬られて倒された。

 

天球ガーディアンビートスター
身長 65m
体重 6万5千t
有機生命体から解放される時が来た」と言ってジャンボットをエメラナ姫ごと捕らえ、ビートスター天球に入り込んだレイやゼロ達にロボット軍団を差し向け、「有機生命体を抹殺せよ」との命令を下した。

 

物語
カイザーベリアルとの決戦から1年後。再びアナザースペースに帰還したウルティメイトフォースゼロだったがその前に謎の天球が出現する。
その天球はジャンボットとエメラナ姫を捕らえた後、ZAPクルーが休暇を取っている惑星ブラムに現れる。

 

感想
銀河帝国』の後日談で『サーガ』の前日談に当たる話。

 

当初は大怪獣バトルシリーズや10周年に当たる『コスモス』をメインに据えた話が考えられていたが、『銀河帝国』のアベ監督が担当するのでウルティメイトフォースゼロを描く事となった。因みにコスモスはこの後の『サーガ』でメインの一人として描かれる事となる。又、結果的に本作が大怪獣バトルシリーズの最終作となった。

 

今回は『銀河帝国』で結成されたウルティメイトフォースゼロのお話。『銀河帝国』では別々に動いていたが本作では4人揃っての場面が多い。
冒頭でのグレンファイヤーの寝坊や身だしなみに時間をかけるミラーナイト等、ウルトラマン達に比べて人間臭い言動が見られる。戦いが終わった後のダベリ感等は現在のウルトラ兄弟では見られないもので、宇宙の平和を守る歴戦の勇士となったウルトラ兄弟とは違う「若者達の集団」と言う感じになっている。

 

スペースペンドラゴンが年に一度のオーバーホールを受ける事になり、ZAPクルーはしばしの休暇を惑星ブラムで楽しむ事となった。惑星ブラムは人口2000万のZAP最大の開拓惑星で、リゾート施設が豊富でよく休暇に利用されているとの事。想像ではあるがレイとボスとゴモラが海で遊ぶ場面がホノボノしていて見ていて和む。

 

レイがZAP宇宙基地を普通に移動しているので、レイの処遇については何らかの決着が付いた模様。『銀河伝説』に登場したムサシはZAP SPACYのエリートクルーで組織内で強い権限を持ちスペースペンドラゴンのクルーを陰から支えていると言う設定なので何とかしてくれたのかもしれない。

 

惑星ブラムの付近に現れた謎の天球を調査する事になったレイとボス。
天球の内部は霧が立ち込めていて視界が効かず周りに何があるのか分からない状態。この霧には光線技を始めとする有機生命体のエネルギーを吸い取る機能があってゼロ達を苦戦させる事となる。
これらは予算や時間の関係でセットを細かく組み立てられない光線技を多用できないと言う状況を解決する為の設定だと思われる。前編では視界が効かない事と人間から見た描写が多かった事からビートスター天球にいるロボット達の巨大感を表現するのに貢献している。(特にレギオノイドは『銀河帝国』より本作でのエメラナ姫襲撃場面の方が巨大感が出ていたと思う)
ただ後編になると霧のせいで光線技が使えずエネルギーも擦り減っていくと言う設定が曖昧になっていくのがちょっと残念。

 

エメラナ姫はレイやゼロ達が来るまで6日間逃げていたと話している。
このビートスター天球の中を6日間も一人で逃げていたとは驚きだ。

 

レギオノイドを撃破したのも束の間、今度はエースキラー、インペライザー、キングジョーが一斉にゴモラを襲撃。絶体絶命の中、ビートスター天球の外壁に亀裂を付けた時に内部に残されたゼロツインソードの光からミラーナイトが現れ、さらに時空を超えてウルティメイトゼロが参上する。
色々な宇宙を移動するビートスター天球を追った為にイージスの力はしばらく使えなくなったがゼロ自身のエネルギーは消耗しなかった模様。
それにしてもゼロはやたらとポーズを付けたがる。それも正面を向かないで少し違う方向を向いてから喋り出す事が多い。
ブラックホールが吹き荒れるぜ!」。
意味はよく分からないが大荒れになる事はよく分かった。

 

ウルティメイトフォースゼロとビートスターが繰り出すロボット軍団との戦いはテンポが悪くてイマイチ。エースキラーウルトラマン達の能力を繰り出さず、インペライザーは再生機能が無く、キングジョーは分離合体機能が無い等、せっかくの再登場でありながらそれぞれの特性を生かした戦いが無かったのも残念。
グレンファイヤーとエースキラーの戦いはエースキラーがグレンファイヤーの真似をする事もあってプロレス色が強め。
インペライザーを倒したミラーナイトは「動きが鈍いですね。少しはダイエットした方が良いですよ」と一言。柔らかな物腰と丁寧な口調で目立たないがミラーナイトは意外と口が悪かったりする。

 

 

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