帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「さよならイカロス」

「さよならイカロス」
ウルトラマンR/B』第5話
2018年8月4日放送(第5話)
脚本 安達寬高
監督 田口清隆

 

猛禽怪獣エバッサー
身長 55m
体重 2万t
風のクリスタルを入手する為に愛染マコトがグエバッサークリスタルで召喚した。
竜巻バッサバサストームを作るがブルウインドが作った逆回転の竜巻で相殺され、最後はロッソアクアのゼロツインスライサーとブルウインドのストームシューティングで倒された。
戦いの後、グエバッサークリスタルはダーリンによって回収された。

 

物語
イサミは大学で「イカロス」と呼ばれている二宮ユウハに協力する事になる。
果たしてユウハは自分の夢を叶える事が出来るのか。

 

感想
イサミの「俺達が変身しているウルトラマンは俺達が変身する前は誰だったのさ? まぁ、俺達的には新しい必殺技ゲットでラッキー♪で良いじゃん」は美剣サキが聞いたら激怒していただろうなぁ……。

 

今回はイサミ主役回。
カツミが家の中でも外でもキャラが殆ど変わっていなかったのに対し、イサミは家にいる時と大学にいる時とではテンションが全く違っている。(オープニングのクワトロMでの紹介場面でもカツミ、アサヒ、ウシオがいつもと変わっていないのに対しイサミだけはいつもに比べて大人しくしている) 

 

ウシオの新しいTシャツのデザインを見てチャレンジ精神は認めるが自分は買わないと言う愛染マコト。
ウシオのTシャツは宇宙人の間でヒットしていて、愛染マコトも汗染みTシャツを気に入るのだが、全ての宇宙人がウシオのTシャツ全てを気に入るわけではないようだ。

 

二宮ユウハは良家の娘で人生の殆ど全てを決められていた。
考えすぎかもしれないが、「生まれで人生が決まってしまう」と言うのは前作『ジード』のリクに通じるものがある。リクは最終的に定められた運命を変える事が出来たが、二宮ユウハは自分の翼を信じながらも定められた運命を生きていく。

 

イサミは「殆どの奴らは夢を持っていても挑戦しようとしない」として、自分の夢に向かって頑張るユウハの事を尊敬していると言う。
「夢に挑戦しなかった」と言うのは実は前回の「光のウイニングボール」で語られたカツミの大学進学の話に通じるところがある。

 

愛染マコトはクワトロMでクッキーに盗聴器を仕掛けるがアサヒが間違って噛んでしまう。アサヒは「アイゼンテックへようこそ」でも愛染マコトが情報を得ようとしていたのを結果的に邪魔する事になっていた。

 

ゼットンパンドン、グランドキング、ガタノゾーアと既に登場していた怪獣達が『オーブ』ではマガ化して魔王獣となったが、今回は逆に魔王獣マガバッサーがマガ化する前の怪獣グエバッサーが登場した。
因みに『タイガ』の「それぞれの夢」には魔王獣マガジャッパのマガ化する前の怪獣マジャッパが登場している。

 

今回は人間が空を飛ぶ話だからかウルトラマン達と人間達の合成が多い。
いつもだと手前の人間達の場面はロケ部分で奥のウルトラマン達の場面はセット部分になるのだが今回は全てをセットにしていてそこに人間を合成すると言う珍しい手法が採られている。
エバッサーとの戦いは目には見えない「風」を色々なアイデアで目に見えるようにしていて臨場感が凄かった。

 

『R/B』の序盤は宇宙や地球の危機と言った話ではなく町や家族と言った身近な話になっているので、出てくる問題も進学とか家族とか結婚とかと言った身近で生々しいものが多い。この辺りはヒーロー作品と言うより一般向けドラマに近いかも。

 

今回の話は乙一さんの現時点でのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。

 

 

 

 


【監督コメント付】『ウルトラマンR/B(ルーブ)』次回予告 第5話「さよならイカロス」

  

 

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