帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「お前は誰だ」

「お前は誰だ」
ウルトラマンR/B』第14話
2018年10月6日放送(第14話)
脚本 森江美咲
監督 市野龍一

 

ウルトラマンオーブ
身長 50m
体重 5万t
かつて宇宙のどこかでチェレーザを助けていた。

 

深海怪獣グビラ
身長 50m
体重 3万5千t
愛染マコトがグビラクリスタルで召喚したがAZジャイロの不調で小さくなりそのままクリスタルに戻ってしまった。

 

爆撃骨獣グルジオキング
身長 60m
体重 6万9千t
愛染マコトが美剣サキから与えられた本物のルーブジャイロで変身した姿。
ルーブジャイロにグルジオボーンクリスタルを装填した後にグルジオキングクリスタルを装填する事で強化変身となる。
ボーンショッキング、ネオボーンブレスター、ギガキングキャノンで綾香市を破壊し、トリプルオリジウム光線を破ってロッソとブルを倒した。
グルジオボーンの着ぐるみを改造している。

 

物語
父親に「君は誰?」と言われたアサヒは怒ってやけ食いをする事を決め、行った先の店で謎の少女に話しかけられる。
一方、町にグビラが現れるが愛染マコトのAZジャイロが壊れた為、途中でクリスタルに戻ってしまう。

 

感想
すっかりニュージェネの癒やし系怪獣となったグビラ
今回もコミカルな戦いになっていて最後も倒される事無くクリスタルに戻っている。

 

イライラ解消でたい焼きをやけ食いするアサヒの前に美剣サキが現れて「お前は誰だ? 何の役を演じている?」と尋ねてくる。
市野監督によると、ここでアサヒは瞬きをする事で無意識のうちに自分と相手の記憶を改竄しようとしたが美剣サキにはその能力は通じなかったと言う場面らしい。
おそらくアサヒは美剣サキが言った「人間ではないお前が人間の姿に変身して何を企んでいる?」と言う意味の言葉を「変身する=演技=女優」と改竄しようとしたのであろう。
前回の「秘密はイヤです!」のラストシーンでウシオがアサヒに「君は誰?」と言った後、アサヒが怒って出て行くのだが、おそらくここでも記憶の改竄が行われていて、ウシオの「アサヒは自分の娘ではないのかもしれない」と言う意味の言葉が「よくある父娘のすれ違い」のような会話に変わっていたのかもしれない。(そう考えないと第14話から第16話までのウシオとカツミ達のやりとりでおかしいところが出てくる)
因みに「宿敵! あねご必殺拳」でコマ姐が「4人家族」を「5人家族」と言い直す場面があったがこれもアサヒの記憶改竄能力である事が確定した。

 

たい焼き屋でのアサヒと美剣サキの場面は噛み合わない二人のやり取りがコミカルになっていたが、実は美剣サキから見たらアサヒは無自覚に自分と周りの記憶を改竄していく得体の知れない恐ろしい存在であった事が分かる。
だからこそ美剣サキはアサヒを警戒していたのだが最終的にはアメちゃんを口に入れられたところで懐柔されてしまったのであった。

 

オーブとの出会いを思い出すチェレーザ。
この時のチェレーザは子供であった。今のチェレーザの年齢は明らかになっていないが精神的にはこの時と全く変わっていない。
実は「子供の時に出会ったヒーローに感激して自分もヒーローになろうとする」と言うのは『ジード』の「キングの奇跡! 変えるぜ! 運命!!」での朝倉リクと同じである。しかし、リクは「ペガ、家出する」でドンシャイン好きのあまり大人げない一面を見せたりもしたが最終的には本物のヒーローになれたのに対し、愛染マコト(チェレーザ)は高い市民税を納めるほどの人物となるも最終的には本物のヒーローにはなれなかった。
愛染マコトは『オーブ』のジャグラーや『ジード』の伏井出ケイに続くヴィラン枠であるが、ジャグラーや伏井出ケイより朝倉リクに近いところがあり、どちらかと言うと「ヒーロー好きだった朝倉リクのアナザー」と言う存在だったと言える。

 

愛染マコトの「オーブごっこ」のクオリティが高いw
今回のチェレーザの回想場面やオーブごっこのシチュエーションを見ると、チェレーザがオーブと会ったのは『オーブ』TVシリーズの後のようだ。

 

オーブごっこを終えた愛染マコトの「今日のは中々良い出来だった」と言う満足げな表情が好き。
チェレーザはやっている事は許されないレベルなのだが、楽しそうにオーブごっこをしている姿を見ると救われてほしかったなぁとも思う。

 

チェレーザとオーブの出会いは描かれたが、その時は純粋だった子供のチェレーザが現在は色々と歪んでしまった理由は描かれなかった。
愛染マコトは「厄介なオタク」と言う面があるので、特に何か理由が無くても厄介なオタクになってしまう可能性が誰にでもあると言う事なのかな。

 

チェレーザはウルトラマンオーブ(クレナイ・ガイ)と言う人間の事はまるで理解できていなかったが変身ポーズの再現は完璧であった。
この場面でチェレーザがオーブの内面ではなくポーズや動きや台詞と言ったカッコイイ部分を見ていた事が分かる。

 

「私は弱いウルトラマンは嫌いだ。何度負けても立ち上がる強さを持つ者こそウルトラマンに相応しい」。
美剣サキも愛染マコトと同じくウルトラマンに過剰な思いを抱いている人物なのかと思いきや後に本物のウルトラマンを兄に持っていた人物であった事が判明する。
愛染マコトが「ウルトラマンに憧れているファン」であったのに対し美剣サキは「ウルトラマンを間近で見ていた関係者」となっていて、愛染マコトが「厄介なオタク」であるなら美剣サキは昔に本物を間近で見ていたからこそ最近のウルトラマンに苦言を呈する「厄介な関係者」と言ったところなのかな。

 

愛染マコトのAZジャイロが壊れたので美剣サキは「本物を使ってみるか?」とルーブジャイロを出す。
愛染マコトは玩具を貰う子供のように嬉しそうにルーブジャイロを受け取ったが、ここで怪獣であるグルジオキングのクリスタルを渡した時点で、美剣サキのウルトラマン査定に愛染マコトは入れられておらず、ロッソとブルの強さを調べる為の当て馬であった事が分かる。
又、「お前の為だ」と言いながら自分の計画の為に子供に危険な力を与えるのは『ウルトラマンR/B超全集』に収録されている「蒼い瞳の少女は灰色と名乗った」に登場したバクバーバと同じである。結局、美剣サキは自分が最も嫌悪する人物と同じところに堕ちてしまったのだ。
今回の話はウルトラマンに憧れていた愛染マコトが強さを求めて怪獣に変身した事で破滅のフラグが立った回であるが、一方で美剣サキもバクバーバと同じ事をした事で破滅のフラグが立った回だった。

 

美剣サキは初代マンとベリアルのクリスタルがカツミとイサミの手に渡るようにし、現在のロッソとブルでは太刀打ちできないグルジオキングを用意する等、カツミとイサミがルーブになれるかどうか試していたと思われる。(実際には自分の兄二人が変身できなかったルーブにカツミとイサミが変身できるとは思っていなかったので、カツミとイサミがルーブになれない事を確かめていたと言うのが正しいかな)

 

戦闘中にバルーンをいじくるウルトラマンなんて他の作品では決して見られないだろうなぁ。

 

俺たちの守るべきもの」で強敵ホロボロスを倒したトリプルオリジウム光線が早くも破られる!
強さのインフレが一気に上がって驚いた。

 

カツミとイサミは初代マンとベリアルのクリスタルを使おうとするが扱う事が出来なかった。
『オーブ』や『R/B』を見た後に『ジード』を見るとベリアルはジードには簡単に力を貸している事が分かる。まぁ、オーブ達とジードとでは事情が色々違っているが。

 

グルジオキングに変身した愛染マコトが暴走しているのを見ながら美剣サキはダーリンの新たな主人となる。
これで美剣サキがアイゼンテックと言う会社を乗っ取った事になるのだろう。あれだけ大きい会社を会議等を経ずに乗っ取る事が出来るのかと言う疑問はあるが……。
仮面ライダーゼロワン』もだったが、ヒーロー作品で会社乗っ取りの話をしてもメイン視聴者である子供達に理解できるかどうかと言う問題が出てしまい、あまり上手く描けないイメージがある。
 

 

 

 


【監督コメント付】『ウルトラマンR/B(ルーブ)』次回予告 第14話「お前は誰だ」

 

 

 

 

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