『ウルトラマンG』
『ウルトラマンG』…1990年9月25日~1991年1月24日発売
『新ウルトラマンG 必殺! 怪獣大決戦』…1991年4月25日~6月27日発売
「シンドーはこう呼んでいた。「ウルトラマン」と……」
『ウルトラマンUSA』に続く海外作品で今回はオーストラリアとの合作。『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』以来の海外制作による実写作品となった。
日本公開は平成元年だがアメリカでの制作は昭和だった『ウルトラマンUSA』と円谷プロから独立した円谷映像制作の『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』を除くと平成で最初のウルトラ作品となる。
前半は邪悪生命体ゴーデスとの戦いを軸に、後半はタイトルを『新ウルトラマンG 必殺! 怪獣大決戦』に変えて環境問題をテーマにしている。
VHSとLDで展開され、1990年12月には再編集映画2本が公開された。その後、1991年12月から1992年1月までNHK-BSで、1995年7月から9月までTBSでTV放送されている。
『ウルトラマンG』は日本におけるタイトルで原題は『ULTRAMAN towards the future』。「未来に向かって」の意味の通りに後の平成ウルトラシリーズに繋がる要素が生まれた作品となっている。
ウルトラマングレート(スティーブ・アップス ロバート・シンパー 声・マシュー・オサリヴァン 岡部政明)
身長 60m
体重 5万8千t
M78星雲光の国からやって来た銀色の巨人。地球では「ウルトラマン」と呼ばれている。
火星でゴーデスと戦った後、酸欠状態に陥ったジャック・シンドーを救う為、地球に逃げ込んだゴーデスを倒す為、ジャック・シンドーと一体化する。
戦いではバーニング・プラズマやマグナム・シュート等を使用する。
大気汚染が激しい地球上ではその巨体を3分間しか保つ事が出来ない。
ゴーデスを倒した後も地球に残って戦い続け、最後は人類にもう一度やり直すチャンスを与える為にシラリー&コダラーと戦った。
UMA
Universal Multipurpose Agencyの略称。
超常現象や異常気象等に対抗する為に結成された国家を超えた組織。
アメリカ本土に本部を持ち、全世界に12の支部を持つ。南太平洋支部はオーストラリアの小島に基地がある。
ハマーやサルトプス(通称サルトップ)等を使用する。
ARMYとは縄張り争いを起こしている。平和な科学チームとして、一部の国家や軍人にその装備を勝手に使用されないよう「UMA憲章」なるものが制定されている。
ジャック・シンドー(ドーレ・クラウス 声・京本政樹)
26歳の日系人。元々はアストロノーツで非常に優れた操縦技術を持っている。
火星調査中にゴーデスに襲われた後、グレートと一体化して地球に帰還。デルタ・プラズマーを手に波長を合わせる事でグレートに変身する。
UMA入隊やゴーデス怪獣の扱い等でグレートと意見が対立する事もある。
飄々とした性格で神出鬼没。相手の質問にちゃんと答えない。怪しさ大爆発。
シラリー&コダラーとの戦いの後にグレートと分離し、自分達で地球を守り抜く決意をする。
ジーン・エコー(ジーヤ・カリディス 声・榊原良子)
23歳。ジャックとはハイスクール時代からの知り合い。
エンジニアでジャックとスタンレーが乗った宇宙船の設計を担当していた。
他の生物を無闇に殺す事には抵抗を覚えるが人類を守る方を優先する。
アーサー・グラント(ラルフ・コトリール 声・小林昭二)
54歳。UMAの隊長。慎重に情報を分析して的確に指示を出す一方、手に入れた情報を部下に知らせなかったり、グレートをゴーデス怪獣への対策に利用しようとしたりと食えない部分もある。
ARMYを異常に嫌っている。実は富豪。
シラリー&コダラーとの戦いで武器の時代が終わった事を知る。
ロイド・ワイルダー(リック・アダムス 声・山寺宏一)
31歳。UMAの副隊長だが決断力に欠けているところがある。
元はARMY所属だったらしく、現在でもその習慣が抜けきっていない。
相手に合わせる事が苦手で行く先々で相手と衝突する。
チャールズ・モーガン(ロイド・モーリス 声・柳沢慎吾)
26歳。生物学に精通している。ゴーデス細胞に対する見解の違いからジャックと対立を繰り広げる。
能天気で軽い性格だが、やる時はやる。何故か食事ネタが多い。
ナンパが趣味らしく、フィアンセがコロコロ変わるらしい。
現実主義者だが実験衛星から地球を見た時に地球が生きている事を感じる。
キム・シャオミン(グレース・パー 声・平野文)
25歳。UMAの中でも格闘と操縦に秀でた存在でアーサー隊長曰く「最高のパイロット」。
ストーン財団孤児院出身で面倒見が良い。
ARMY
オーストラリア軍でUMAとは縄張り争いを起こしている。
ブリューワー(ピーター・レイモンド・パウエル 声・飯塚昭三)
ARMYの将軍でゴーデス打倒の為にUMA基地を指揮下に置いた。
自分も死ぬ核攻撃を行おうとする等、かなり危険な人物だが、あくまで地球を守る使命感から動いている。
シラリー&コダラーとの戦いでは衛星レーザーや核ミサイルまで使ったが倒す事が出来なかった。
アイク・ユベロス(デビッド・グリボウスキー 声・岸野一彦)
ARMY情報部のチーフで露骨にUMAを嫌がる態度を見せる。
上層部の命令に無批判に従っていたが、ブリューワー将軍が核攻撃を行おうとした時はさすがに命令に逆らった。
その後、職務怠慢で倉庫街の警備員に降格されるが、そこでの少年との出会いで考え方が大きく変わる。
オープニング曲『ぼくらのグレート』
エンディング曲『地球は君を待っていた』