『ウルトラマンマックス』
2005年7月2日~2006年3月25日放送
「私は君達がM78星雲と呼ぶ別の銀河系からやって来た。この星の衛星軌道から君達の文明を監視するうちに私は自らを犠牲に戦う君の勇気に共振する個性を感じた。君と一心同体になる事で私は一定の時間ならばこの星で活動する事が出来る。君の力を貸してほしい。君一人の力では尊い命を守り切れなくなった時、それを使うと良い」
「ULTRA N PROJECT」の早期終了を受けて急遽企画されたハイコンセプトウルトラマンシリーズ第2弾。
「原点回帰」を掲げ、1話完結スタイルに戻して全体の流れよりバラエティ豊かさが目指された。
TVシリーズでは『ウルトラマン80』以来となるM78星雲出身のウルトラマンが登場し、昭和ウルトラシリーズの有名怪獣が「伝説怪獣」として復活する等、以降のウルトラシリーズの方向性を示す作品となった。
「伝説の怪獣人気投票」と「怪獣デザインコンテスト」を実施して本編に反映させた他、これまでウルトラシリーズに関わっていなかった脚本家や監督を起用する一方で歴代ウルトラシリーズに関わったスタッフやキャストを再登板させる等、イベント性の高い作品となった。
ウルトラマンマックス(岩田栄慶・寺井大介・山本諭 声・中井和哉)
身長 48m
体重 3万7千t
人類の文明が宇宙と調和できるか監視する為にM78星雲から地球にやって来た。
自分を犠牲に戦うカイトの勇気に共振する個性を感じて一心同体となる。
最強最速を誇り、マクシウムカノンとマクシウムソードを必殺技とする。バリアー技が豊富。
ゼノンからマックスギャラクシーを受け取り、ギャラクシーカノンを新たな必殺技とした。
地球上での活動時間は3分間に限られる。
最後は地球の未来を掴むのは人類自身だと告げ、カイトと分離してM78星雲へと帰って行った。
DASH
DEFENSE ACTION SQUAD HEROESの略称。
人類の危機に対処すべく国連が設立した地球防衛連合UDFの対怪獣防衛チーム。
UDF日本支部は東京湾臨海副都心の沖合いに設置されたベース・タイタンを本部基地としている。
ダッシュマザーとダッシュバードシリーズを使用している。
トウマ・カイト(青山草太)
23歳。誕生日は8月30日。血液型はO型。中学生の頃に両親を地震災害で失っている。KBN(関東ボランティアネットワーク)に所属していた。
一度はDASHの入隊試験に落ちるが、相次ぐ怪獣災害に備えてのDASHの戦力増強に伴って採用される事になった。
自分を犠牲に戦う勇気に共振する個性を感じたマックスと一心同体となり、マックススパークを左腕に装着してマックスに変身する。
デロスの民との和解の後、マックスと分離する。50年後の未来ではミズキ隊員と結婚していて、自分そっくりの孫が宇宙へと旅立つのを見送った。
ヒジカタ・シゲル(宍戸開)
39歳。DASHを指揮する隊長。
真面目で融通が利かない部分がある。
娘に貰った懐中時計を大事にしている。
コイシカワ・ミズキ(長谷部瞳)
21歳。DASHのエースパイロット。星空への憧れからパイロットになった。サトン星人の末裔らしい。
コンビを組む事が多いカイトを段々と意識するようになる。
バーサークシステムとの戦いで一度は息絶えるがカイトによって息を吹き返す。50年後の未来ではカイトと結婚している。
コバ・ケンジロウ(小川信行)
27歳。自分専用のダッシュライザーを持ち、二丁拳銃で戦う射撃の名手。何かと墜落する事が多い。
エリーが自分に対して好意を抱いている事を知って動揺するが次第にその気持ちに応えていく。
ショーン・ホワイト(ショーン・ニコルス)
25歳。DASH唯一の外国人隊員。メカニック整備を担当する。
カイトの事を「サムライボーイ」と呼ぶ。料理の腕はプロ並み。
エリー(満島ひかり)
DASHの専任オペレーターを務めるアンドロイド。
全てを論理的数値で量ろうとするが、コバ隊員達の言葉を受けて人間の感情を知ろうとするようになる。
段々とコバ隊員の事を意識するようになり、最終的に「好き」と言うファイルを作る事になる。
攻撃用モード・アクティブモードとして活動する事が出来る。
50年後の未来でも活動を続けていて、カイトとミズキ隊員の孫が宇宙に旅立つのを見送った。
ココ
エリーと共にいる小型ロボットで、エリーのサポートを担当する。
トミオカ・ケンゾウ(黒部進)
58歳。UDF日本支部の長官。
部下思いで心優しく、ちょっととぼけた人物。カレーと植物が好き。
ヨシナガ教授やダテ博士と共にUDF設立以前の防衛隊に所属していた。かつて戦闘機乗りだった為、今でもダッシュバード3号で出撃する事がある。
怪獣出現を人間の負の遺産と考え、そのツケを清算するのが自分達の世代に課せられた試練だと考えている。
ヨシナガ・ユカリ(桜井浩子)
47歳。世界的な怪獣生態学者で怪獣出現に関して独自の説を唱える。
起きた事象に対して科学者として皆より一歩引いた視点で捉える。
ナレーション(佐野史郎)
主題歌『ウルトラマンマックス』