『平成ウルトラセブン』
『太陽エネルギー作戦』…1994年3月21日放送
『地球星人の大地』…1994年10月10日放送
『誕生30周年企画』…1998年6月5日~8月5日発売
『1999 最終章6部作』…1999年7月7日~12月31日発売
『誕生35周年“EVOLUTION”5部作』…2002年5月22日~9月25日発売
「こいつは……地球人より……地球の事が好きな……大バカ野郎だ!」
『ウルトラセブン』のその後を描いた当時のウルトラシリーズでは非常に珍しい後日談の作品。
1994年のTVスペシャルから始まり、1998年からはオリジナルビデオシリーズに舞台を移して、最終的には8年にも及ぶウルトラシリーズ最長の作品となった。
オリジナルビデオシリーズになってからはTVシリーズでは難しいであろう複雑な設定やハードな物語が展開され、他の作品には無い独自の世界観を構築していった。
TVや映画に続く新たな舞台としてオリジナルビデオを開拓していった功績は大きく、同じスタッフによって『ウルトラマンネオス』が製作され、さらに別のラインでも『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』の完全新作ウルトラビデオシリーズが製作されている。
ウルトラセブン(高橋和司・岡野弘之・北岡久貴・山本論 声・森次晃嗣・山崎勝之)
身長 40m
体重 3万5千t
かつて地球を宇宙の侵略者から命懸けで守ったM78星雲人で、その後も何度となく地球の為に戦い続けた。
今の地球人を守る為にノンマルトを名乗る存在と戦い、「侵略者を守ってはいけない」と言う宇宙の掟を破った為に自ら姿を消したが、サトミ隊員の願いを受け、自らが発した光とカザモリが発した光とが合わさって復活した。
モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラセブンが変身した地球人。ヴァリエル星人との戦いからはカザモリの姿も借りるようにもなった。
ウルトラアイでウルトラセブンに変身する。
飄々とした感じだが、その言葉には重みがある。外見は年配であるが高い身体能力を有している。
最後は今の地球人を守る為にノンマルトを名乗る存在と戦い、「侵略者を守ってはいけない」と言う宇宙の掟を破った為に自ら姿を消した。
ウルトラ警備隊
地球防衛軍極東本部基地の精鋭で、宇宙からの侵略者との戦いの他、環境問題を始めとする地球の様々な問題にも対策を立てている。時代の変化により不要論も出るようになった。
これまでと同じウルトラホークに加えて新型のポインターを保有している。基地は富士山麓から東京近郊に移動された。
星人の支配下となった地球防衛軍と戦い、これを壊滅させた。
フルハシ・シゲル(毒蝮三太夫)
第1期ウルトラ警備隊の隊員で、第2期ウルトラ警備隊では隊長になり、その後、参謀にまで昇格した。
最後の任務として衛星ヴァルキューレの探査に向かうが、そこで命を落とす事になる。その後、地球人がノンマルトを侵略した事実の目撃者となる為にノンマルトを名乗る存在によってタキオン粒子で肉体を再構成された。
ダンに地球人の事を頼み、追放の身となったダンを守りたいと申し出るが……。
カジ(影丸茂樹)
第2期ウルトラ警備隊の隊員だった時は若さ溢れる熱血隊員でフルハシ隊長とは根本の部分ではそっくりな人物だったが、参謀に昇格してからは冷徹に物事を進めるようになった。
フレンドシップ計画を推し進め、ウルトラ警備隊不要論を持論とする。実は地球人がかつて侵略者だった事を知っていて、地球人を守る為にあらゆる手段を行使していた。
トーゴー(松山鷹志)
31歳。第2期ウルトラ警備隊の隊員で副隊長格。
いかなる時にも冷静に状況を判断して行動する。
リサ(鈴木亜美)
24歳。第2期ウルトラ警備隊の隊員。
シラガネ・サンシロウ(南条弘二)
第3期ウルトラ警備隊の隊長。隊長として難しい判断を迫られる事が多く、様々な苦悩を背負う事になる。
勘は鋭いが物事に対してやや懐疑的なところがある。学生時代は幻の大地にハマっていた。
妊娠中だった妻のショウコを交通事故で失った過去を持つ。
オメガファイルの開示を決断し、後に地球防衛軍本部の破壊も決断する事になる。
最後はカザモリに向かって「正義と真実を貫けば良い」との言葉を送った。
シマ・ケイスケ(正岡邦夫)
第3期ウルトラ警備隊の副隊長格。普段はイマイチ頼りないが、いざと言う時は頼りになる。
楽観的で喜怒哀楽がハッキリしている。サトミ隊員やユキ隊員と言った女性隊員と意見が衝突する事がある。
9歳の時に母親と死別し、父親とも別れている。
ミズノ・タクマ(古賀亘)
第3期ウルトラ警備隊の隊員。分析と整備を担当しているが、何故かかなりのアクションが出来たりする。
天然で間の抜けたところがある。
レモジョ星系人のテロリストであるサエコを愛してしまった事がある。
ハヤカワ・サトミ(鵜川薫)
第3期ウルトラ警備隊の隊員。高い格闘能力と射撃の腕を持つ。
姉御肌でカザモリを弟扱い、ルミ隊員を妹扱いする。何故かシマ隊員によく突っかかる。
辺見のおじちゃんが書いた『空飛ぶ大鉄塊』を子供の頃によく読んでいて多大な影響を受ける。カザモリがウルトラ警備隊を辞めると予備役になって童話作家になった。
ペガッサ星人事件でウルトラ警備隊に復帰するが後にユキ隊員を庇って命を落とす。その魂は円盤竜に収容され、やがて地球の運命を大きく変える事になる。
ホンジョウ・ルミ(あだち理絵子)
第3期ウルトラ警備隊の隊員。オペレーターを担当している。
明るくて意外とタフなムードメーカー。酒豪で意外とオヤジ。
カザモリに気がある?
キサラギ・ユキ(勝村美香)
カザモリとサトミ隊員の代わりに特殊部隊からウルトラ警備隊に加入した。
外見は女性だが言動は男性。
6歳の時に虐待を受けて児童相談所からサユリ先生の施設に預けられた。ペガッサ星人事件ではサユリ先生がペガッサ星人として我が身を捨てて地球を守った事に涙する。ペガッサ星人事件の後はサトミ隊員を慕うようになる。
実は4年前にアカシックレコードに触れた時に一度命を失ったが、ネオニューロンと共生した新たな生命体として蘇っていた。
イナガキ(野口雅弘)
地球防衛軍の参謀。
保安部を使ってオメガファイルの秘密を守っていた。オメガファイル開示後は地球防衛軍のトップとなるが裏では謎の男を通じて星人の手引きをしていた。自分が騙されていた事を知ると真実を明らかにしようとするがガルト星人に殺されてしまった。
サイジョウ(西守正樹)
地球防衛軍の参謀。
知的生命体連合との平和的不可侵条約に疑問を抱き、地球防衛軍の内部に星人の手引きをしている存在がいると考える。地球防衛軍が壊滅した後も自分の部隊を率いてウルトラ警備隊と一緒に戦い続けた。
カザモリ・マサキ(山崎勝之)
第3期ウルトラ警備隊の隊員。君付けで呼ばれる事を嫌う。
ダンとの対面で何かを感じ、ヴァルキューレ星人との戦いで犠牲になった時にダンに地球の事を託した。
ダンと別れた後にウルトラ警備隊を辞めている。
透視能力、テレパシー、バリアー、念動波と普通の人間を超えた能力を発揮し始め、サトミ隊員の死をきっかけにセブンが発した光と自らが発した光とが合わさってセブンとなった。その後、カザモリ自身の人格は消え始めているようだが……。
オープニング曲『ウルトラセブンのうた』『ウルトラセブンの歌99』
エンディング曲『ウルトラセブンのうた』『ウルトラセブンのバラード』『ULTRA SEVEN』