『ウルトラマンダイナ』
1997年9月6日~1998年8月29日放送
「21世紀。人類は大いなる試練を乗り越え、今、様々な未知なる世界へと進出していた。純粋な憧れと探究心に満ちた地球人類の旅立ち。人々はそれを「ネオフロンティア時代」と呼んだ。だが、それは同時に新たな恐怖の目覚めでもあった」
『ウルトラマンティガ』を「志のA級」として「心意気のB級」を目指した平成ウルトラシリーズ第2弾。
ウルトラシリーズで初めて前作の世界観を明確に引き継いでいて、様々なところで『ウルトラマンティガ』のその後が取り上げられている。一方で「ネオフロンティア」と言う設定を軸に前作『ウルトラマンティガ』ではあまり描かれなかったところにも目が向けられている。
これまでの作品では見られなかった新しい映像や物語が作られていて、川崎郷太監督が自分の作品について述べた「ダイナ実験劇場」の言葉通り、様々な実験が行われた作品となった。
ウルトラマンダイナ(権藤俊輔・中村浩二・清水一彦 声・つるの剛士)
身長 55m
体重 4万5千t
スフィアの襲撃を受けて宇宙空間に投げ出されたアスカは謎の光に包まれる。その後、奇跡の生還を遂げたアスカはスフィアとの再戦時に体の中から光が溢れて光の巨人となった。
変身直後はボディカラーが赤と青二色のフラッシュタイプだが、「超能力戦士」と称される青のミラクルタイプと「力の戦士」と称される赤のストロングタイプにタイプチェンジできる。
活動時間は3分間。
名付け親はマイで「ダイナミック」から名付けられた。
グランスフィアとの戦いで生じた巨大な重力崩壊に飲み込まれてしまい……。
スーパーGUTS
ネオフロンティア時代の幕開けと共にGUTSから移行されたTPCの実働部隊。
日本の某山中に本部基地(グランドーム)を持ち、火星、月等に支部を有している。
ガッツブラスター、ガッツイーグル、クラーコフNF-3000等を使用する。
合言葉は「ラジャー!」。
アスカ・シン(つるの剛士)
22歳。訓練施設ZEROからスーパーGUTSに入隊した。優秀な成績を修めるが型破りな問題児。
「前だけを見る」「どんな時だって諦めないし絶対に逃げもしない」が信条。やや自信過剰だが意外と物事を考えている。
ハイスクール時代は野球のエースピッチャーだったと語るが本当は控え投手だった。
宇宙空間で謎の光に包まれて体の中に光を宿らせた。リーフラッシャーでダイナに変身する。
「光に消えた名パイロット」のアスカ・カズマの息子で父親が果たせなかったゼロドライブ計画を成功させる。グランスフィアとの戦いの後、光溢れる世界で父親と再会し、人類の道標となる「ウルトラの星」となった。
ヒビキ・ゴウスケ(木之元亮)
46歳。スーパーGUTSの隊長で隊員達にとって父親みたいな存在。
ソノカと言う性格以外は似ていない娘がいる。
かつてゴルザとの戦いで仲間を死なせてしまった過去があり、現在はハルナを始めとする怪獣災害で親を亡くした子供達の支援をしている。
コウダ・トシユキ(布川敏和)
34歳。ヒビキ隊長の片腕で不在時は代わって指揮を執る。バゾブ事件を経て正式にスーパーGUTSの副隊長となった。隊員達にとって兄貴みたいな存在。
常に冷静沈着だが熱くなる時がある。妙に台詞がクサイ時がある。
隊員養成学校の1期生だった。
ナカジマ・ツトム(小野寺丈)
29歳。自称・スーパーGUTSひいてはTPC一の大天才。怪獣の解析や道具の開発を担当する。
やたらと細かく説明したがるところが難点。ネーミングセンスは無い?
自分の常識を超えた出来事が起きると思考停止に陥る事がある。
ジャギラ事件の後、大学時代の恋人ノリコとよりを戻した。
夢とかロマンとかを追い求めていた父親に反発しながら尊敬していたと語る。
カリヤ・コウヘイ(加瀬尊朗)
28歳。スーパーGUTSの隊員でガンナーを担当する。宇宙考古学のエキスパート。
几帳面なあまり少し怒りっぽい。思った事を素直に言ってしまう為、リョウのパンチを恐れる事になる。コーヒーが好きで銀のマグカップを愛用している。
ユミムラ・リョウ(斉藤りさ)
27歳。スーパーGUTSの隊員でアスカをスーパーGUTSに推薦した。
普段は冷静だが怒らせるとパンチが飛ぶ。
アスカがダイナだと知った前後からその関係に変化が生じる。
ミドリカワ・マイ(山田まりや)
18歳。自称・スーパーGUTSのスーパーレディ。オペレーターを担当するコンピューターのスペシャリスト。
メジャーリーガーのヒムロ、レーサーのハルチカ、探査ロボットのラブモスの熱烈なファン。
スヒュームとの戦いでスーパーGUTS隊員としての自覚を得た。
ヒロキと言うハネジローファンの弟がいる。
ダイナの名付け親で、グランスフィアとの決戦に向かうアスカにダイナの名前には「ダイナミック」「ダイナマイト」「大好き」の意味がある事を告げる。
ハネジロー(原田克彦 声・河島順子)
メラニー遊星に残されていた珍獣で怪我の手当てをしたアスカに懐き、TPC生物工学研究所に預けられた後、スーパーGUTSのマスコット的存在になる。
その正体はファビラス星で「平和を招く神」として珍重されていた生物ムーキットで、地球人とファビラス星人の全面戦争を回避させるとファビラス星人の心の支えとして一緒に旅立っていった。
アスカ曰く「羽根が生えているからハネジロー」。
ミヤタ・セイジ(円谷浩)
TPCの参謀でフカミ総監の付き添いをする事が多い。
事態を楽観視せず、最悪の場合も想定する為、ゴンドウ参謀のブレーキ役となっている。
かつてトロンガーに襲われてチュラサに助けられた過去があり、チュラサの命を奪ったトロンガーを倒した。
シイナ・サエコ(前沢保美)
情報局担当のTPC参謀でイルマの直属の上司。
スフィアの名付け親。
ウルトラマンに関する情報を隠蔽していると言われている。
ゴンドウ・キハチ(亀山忍)
警務局担当のTPC参謀。
議論よりまず行動を起こす性格だが、プロメテウスをモネラ星人に、テラノイドをスフィアに乗っ取られる等、失敗が多い。
警務局直属の特殊部隊ブラックバスター隊を結成し、TPC上層部に対してクーデターを起こそうとする。
F計画で人が制御できるウルトラマンを完成させようとするが失敗し、最後は自分が光となってダイナを救った。
アスカ・カズマ(隆大介)
アスカの父親で、ゼロドライブ実験中に光に消えた。アスカの前に姿を現わすが……?
ナレーション(真地勇志)
オープニング曲『ウルトラマンダイナ』
エンディング曲『君だけを守りたい』『ULTRA HIGH』