帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「移動要塞浮上せず!(前編)」

「移動要塞浮上せず!(前編) ーレイキュバス ディゴン スヒューム登場ー
ウルトラマンダイナ』第25話
1998年2月28日放送(第25話)
脚本 長谷川圭一
監督・特技監督 村石宏實

 

水棲生命体スヒューム
身長 193m
体重 7万9千t
人類を下等生物と見下し、宇宙で最も優れた知的生命体である自分こそ地球の支配者に相応しいと語る。
クラーコフNF-3000のメインコンピューターを乗っ取り、人工太陽NSPカンパネラを火星衛星軌道から外して南極に落下させる事で南極の氷を溶かして人類の文明を沈め、地球を完全な水の惑星に改造しようとする。
コンピューターのメモリーから音声データを読み取ってコウダやハラシマ主任やその娘のサオリの声を真似て人類を挑発する。

 

宇宙海獣レイキュバス
身長 65m
体重 7万2千t
クラーコフを救出しようとするダイナの前に現れる。
高熱で南極の氷を溶かしていた。
目が赤い時は火球を吐き、目が青い時は冷凍ガスを吐く。
冷凍ガスでダイナを一瞬で氷漬けにしてしまった。

 

半魚人兵士ディゴン
身長 230cm
体重 190kg
スヒュームの指示でアイスキャッスルやクラーコフを襲撃した。
アスカやカリヤ、ダイナに倒されていくが、それでもまだかなりの数がいる。
名前の由来はクトゥルー神話に登場する「ダゴン」かな。

 

物語
南極の氷が溶け出す事件が起き、スーパーGUTSはエジリ博士の指揮の下で調査を開始するが見識の違いから対立してしまう。
一方、人類を下等生物と見下すスヒュームの恐るべき侵略が始まる。

 

感想
人工太陽試験機カンパネラが登場しクラーコフNF-3000が久々に登場する等、ネオフロンティア計画が着実に進んでいる。又、南極の海底基地アイスキャッスルも登場して宇宙開拓と共に地球開拓も進んでいる事が分かる。

 

海洋開発局のエジリ博士登場。
最初は南極の水温上昇の原因究明の為にスーパーGUTSの力を貸していただきたいと頭を下げていたのに現地に着くといきなり態度が大きくなる。
『ティガ』の博士関係は途中からイイ人になっていくが、『ダイナ』の博士関係は途中から憎まれ役になる事が多い。

 

そう言えばマイはあまり前線に出る事が無かった事に気付く。
そのマイに「若いが大丈夫か?」と疑問を呈するエジリ博士。
又、カリヤも「初めての出動で舞い上がっているのでは」と軽口を叩いている。
一方のリョウは優しい先輩としてマイに接していて、軽口を叩いたカリヤに「それ、本気で言ってるわけ?」と握り拳を見せて凄んで「オイ、殴るなよ」とビビらせている。

 

スーパーGUTSが自分の指示を聞かないとエジリ博士はヒビキ隊長に訴えるが、ヒビキ隊長は「それは困りますな。いえいえ、私が言っているのは、彼らが従えないような指示を出すあなたに困った、と。私はいかなる場合でも自分の部下達を信頼しています」と返す。格好良すぎるぞ、ヒビキ隊長!

 

ヒビキ隊長の片腕であるコウダもマイを信頼して的確に指示を出していた。
この時はまだ副隊長ではないがその役割は十分に果たしていた。

 

スヒュームはコウダやハラシマ主任やその娘のサオリの声を使って人類を挑発する。
「宇宙に出ていこうなんて身の程知らずもいいところね」、「この星ね、最近とっても注目されてるわよ。滅びを繰り返すだけの下等生物が何故か宇宙にまで出てくるようになったんだもん」、「邪魔だって言ってるの」、「ヒーローのお出ましね」、「ここに太陽が到着するまで一緒に最高のショーを見物しませんか?」と憎たらしい事この上ない。
無邪気な少女の声での恐ろしい言葉が底知れない悪意を見せていた。

 

スヒュームはなんとオールCG。
『宇宙大怪獣ドゴラ』に登場したドゴラをイメージしているらしい。

 

スヒュームの触手で海底に沈められるクラーコフ。
さらにスヒュームはクラーコフのメインコンピューターを乗っ取り、今度は火星衛星軌道上にある人工太陽カンパネラを南極に落下させようとする。
アスカはダイナに変身するがレイキュバスによって一瞬で氷漬けにされてしまった!
と言う事で次回「移動要塞浮上せず!(後編)」に続きます。