帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「湖の吸血鬼」

「湖の吸血鬼 ーマリキュラ登場ー
ウルトラマンダイナ』第24話
1998年2月21日放送(第24話)
脚本 川上英幸
監督 小林義明
特技監督 佐川和夫

 

吸血生命体マリキュラ
身長 64m
体重 4万4千t
宇宙から降り注いだ謎の光線で遺伝子が狂って誕生した凶悪なミュータント。外見はマリモに似ているが内部構造はヒルに似ていて口で生物に噛み付いて血を吸い尽くす。束良湖で異常繁殖していて、無数の個体が合体すると巨大化する。
口から火炎や腐食性の蒸気を発する。触手を伸ばして獲物を捕らえる。レーザーを吸収する。
口と繋がっている大量の毒を貯蔵している臓器をガッツイーグルで攻撃されると自分の毒で苦しんだ。最後は吐いた火炎をダイナ・ストロングタイプに受け止められ、そのままガルネイトボンバー・シューティングバージョンで倒された。
名前の由来は「マリモ」と「ドラキュラ」かな。

 

物語
まとまった休みを取ったナカジマは趣味の釣りに出かけるが、そこで怪事件に遭遇して調査を開始する。謎のマリモの正体とは?

 

感想
謎のマリモを巡る話がホラーな雰囲気になっている『ダイナ』冬の怪奇シリーズ第5弾と言える話。霧が立ち込める湖に響く女性の歌声が怖い。
様々な場所に張り付いたりパカッと口を開いたりするマリモが怖いが、喋りながらコロコロ転がるマリモはちょっとカワイイかな。

 

ナカジマは釣りが趣味らしく、目覚まし時計も魚型になっている。
謎のマリモ出現で釣りをあっさり諦めて調査に加わるところがナカジマらしい。
調査から外されて腹を立てたナカジマがバカ食いするのはフライドチキン。これ以降、ナカジマがフライドチキンを食べる場面が何度か出てくる。因みに食べるのはいつも「フライドチキン K.K.N」となっている。お気に入りなのかな。

 

ちょっと嫌味な態度の小松チーフ。「激闘! 怪獣島」のオオトモ博士もだったがTPCの生物工学関係の人はちょっと嫌な人が多い。
助手の富田はマリモに襲われながらもデータを小松チーフに届ける凄い人だった。

 

ダイナとマリキュラの戦いは球体に変化したマリキュラを使ってダイナがサッカーやバレーをするのが楽しい。
途中で挿入歌が流れる演出は王道だがやはり燃える。

 

前回の「夢のとりで」で何かが吹っ切れたのか、今回のコウダはアスカみたいによく叫ぶ。

 

どんなに美しい自然も突然人間に牙を剥く事があると語ってのラスト。
マリモを車のタイヤでブチュッと轢き潰す場面は妙に心がゾワゾワする。