「天神の謎」
『ウルトラQ倶楽部』第16話
2004年1月25日放送(第16話)
脚本 藤川桂介
演出 飯島敏宏
カゲムシャン
平将門に仕える七人の影武者のうちの一人である茂七は平将門の乱の際に本物の代わりに捕らえられて打ち首にされる。本物の将門と残り六人の影武者は茂七の首を奪い返すが、茂七の影武者としての魂は存在し続けて失った自分の首を求める怪獣カゲムシャンとなった。最後は由利子が予め願を掛けていた天神様によって天へと巻き上げられる。
名前の由来は「影武者」かな。
物語
政敵に陥れられて怨霊となった菅原道真の命日に歴史の真実に出会えると謎の男に告げられた万城目達は東京大手町一丁目一番地へと向かう。そこには平将門を思わせる武者がいた。
感想
「悪霊の正体」に続いて歴史上の人物の闇に葬られた秘密を取り上げた話。
政敵に陥れられて不遇の死を遂げたと言う部分から菅原道真から平将門の首塚へと話が展開されるのに驚いた。
カゲムシャンは怪獣になっているがどう考えても妖怪だよねぇ。
『Q倶楽部』全体に言える事だが、どうして一般人である万城目達が色々な事件の目撃者や関係者になれるのかと言う疑問が出てくる。とは言え、万城目達と全く関係の無いところで小野篁や菅原道真や平将門の話をされてもそれはウルトラシリーズでやる事なのかと言う疑問が生じてしまうし……。
こうして考えると、やはり『初代マン』の科特隊の設定は素晴らしい発明だった事が分かる。