「Episode5 PEACE MAKER」
『ULTRASEVEN X』第5話
2007年11月2日放送(第5話)
脚本 金子二郎
監督 鈴木健二
チャムダ星人
身長 180cm
体重 65kg
アルファケンタウリ星系のエイリアンで同じ星系のボーダ星人の侵略を受けて地球に亡命した。身体的に脆弱で社交的な性格をしていたのでDEUSも危険性は無いと判断した。
地球人に変身した際には全員が同じ顔をしていた。真の姿は青い肌と三つの目を持っている。
真の目的はボーダ星人が地球に隠していたチャムダ星の守り神オリファムの回収で、DEUSとセブンXの協力でオリファムを手に入れると光弾を放てるようになった。
オリファムを使ってボーダ星人を殲滅するべくチャムダ星へと帰還するが、激化した戦争の結果、ボーダ星人と共に滅びる事となった。
凶暴エイリアンボーダ星人
身長 2m
体重 120kg
アルファケンタウリ星系のエイリアンで同じ星系のチャムダ星を侵略した。
チャムダ星の守り神オリファムが弱点なのでオリファムを強奪して地球に隠した。オリファム回収を目論むチャムダ星人を追って殺害していたが、オリファムを手に入れたチャムダ星人の光弾を受けて怯んだところをセブンXのワイドショットを受けて倒された。
その後、オリファムを手に入れたチャムダ星人によって星ごと殲滅させられた。
物語
墜落した宇宙船から這い出る青い肌と三つの目を持つエイリアン。
調査を開始したジンとケイは地球の生活に溶け込んでいるチャムダ星人と出会うが……。
感想
今回のテーマは戦争と移民難民問題と言ったところかな。
『SEVEN X』の世界では5年前に人類最後の戦争が終結したらしく「地球平和記念日」と言ったものが制定されている。後に明かされる真実と合わせて考えると、これはグラキエスの地球支配が完了した記念日とも考えられる。
「地球は平和だ」と言うジンに対してエレアは「本当に平和なんだと思う?」と問いかける。エレアの言葉をジンは「彼女の問いは「誰にとっての平和なのか?」と言うふうにも聞こえた」と解釈する。つまり、今の平和は地球を支配するグラキエスにとって都合の良い平和なのだ。
チャムダ星は地球より重力が軽いのでチャムダ星人は地球人より脆弱と言う設定。
チャムダ星人は人当たりの良さそうな顔をしていながら底知れぬ表情も見せていたので地球人を裏切るのではないかと思ったがそんな事は無かった。
宇宙人と言えば地球人より優れているイメージがあるのでチャムダ星人が地球人より脆弱と言う設定も地球人を騙す為の嘘なのではないかと視聴者が思い込んでしまうのを上手く使ったミスリードであった。
ボーダ星人はチャムダ星人とは逆にモンスタータイプ。
セブンXとの戦いはウルトラマンとモンスタータイプの宇宙人が屋内で戦うと言う珍しい場面となった。
激化した星間戦争によってチャムダ星とボーダ星は共に消滅。宇宙船での脱出にも失敗したらしく二つの種族は滅んでしまった。
それに対して地球の政府放送は「愚かですね」とコメント。
いくら何でも政府放送でこんなコメントを出すのかとツッコみたくなるが、おそらくこれはグラキエスの本音が出たのだろう。グラキエスの嘲笑が聞こえてきそうだ。
今回の話は金子さんと鈴木監督のウルトラシリーズ最終作となっている。