帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「洗濯の日」

「洗濯の日」
ネオ・ウルトラQ』第2話
2013年1月19日放送(第2話)
脚本 いながききよたか
監督 田口清隆

 

洗濯怪獣ブレザレン
身長 2m
体重 1t
とある商店街でクリーニング店を営んでいる。
口から発する青白い光の粒子で汚れを消し去る事が出来る。
人々の信頼を得ていく中、国連事務総長から地球を洗濯してほしいと頼まれて……。
名前の由来は新約聖書の「ブレザレン(兄弟)」から。

 

物語
とある商店街でクリーニング店を営んでいるブレザレンは怪獣だった。
大山シロウは最初は怪獣だとしてブレザレンを信用しなかったが、その仕事振りを見て評価を改める。
一方、そんなブレザレンを監視する謎の集団がいた。

 

感想
顔はガラモン系で話の雰囲気はカネゴン系と言った感じかな。
普通の商店街に怪獣が住み着いていると言うギャップが面白い話。どことなく『ゾーン』を思わせる雰囲気。
「怪獣もクリーニングを始める時代」と言う大山シズエの言葉が今回の話を一言で表している。

 

ブレザレンはその人柄をよく知っている人からの信頼は厚いが、そうでない人からは「怪獣だから」と言う理由で不信感を抱かれていた。
この「怪獣だから」を「若者だから」「障害者だから」「外国人だから」等に変えると今回の話のテーマが分かる。

 

ブレザレンは口から吐く青白い光の粒子で洗濯や掃除をして服や風呂場の汚れを洗い流していったが、それと同時にブレザレンの真っ白な心が周囲の人間の心を真っ白に洗い流していったようにも見える。

 

実は今回の話は商店街の人情部分は怪獣でなくて人間でも成り立つのだが、最後の地球を洗濯する部分は人間では不可能で怪獣でなくては成り立たない。
この辺りはちゃんとウルトラシリーズになっていて良かった。

 

ブレザレンの能力を知った国連事務総長はもはや人間の手ではどうしようもない状況に達した地球を洗濯してほしいと頼み、それを引き受けたブレザレンが口から青白い光の粒子を吐いた事で地球は真っ白に……。
これまでブレザレンは服のシミを落とし、風呂場のカビを落とし、人間の垢を落としていった。汚れを洗い流せるブレザレンの青白い光の粒子。最後に洗い流された地球の汚れとは一体……?

 

絵美子がブレザレンのクリーニング店の株が公開された話をするが誰が株式にしたのか気になる。ブレザレン本人は老人ホームでもお金を受け取っていなかったので違うと思われる。それなら他の人間が便乗したとなるのだが……。

 

今回の話に限らないが21世紀のウルトラシリーズは逆に昭和を意識した演出をする事が多い。21世紀における新たなウルトラシリーズを提示しているように見えて実はスタッフは現在ではなく昭和の時代を向いたままなのでは……と感じる時がある。