『怪獣倶楽部 ~空想特撮青春記~』
2017年6月5日~6月26日放送
円谷プロの社員で大伴昌司さんの弟子であった竹内博さんが設立した「怪獣倶楽部」をモデルにした作品。
特撮に関わった人達のドラマであるが『ウルトラマンを作った男たち』『私が愛したウルトラセブン』と違って製作者ではなくファンを主人公にしているのが特徴。このようなドラマが作られる事に90年代に比べて「オタク」が社会に定着してきた事が分かる。
舞台となった1970年代はまだ大人の特撮ファンは社会に受け入れられていない時代であったが、その辺りはコミカルな感じにされていて、どちらかと言うと「オタクのあるあるを取り上げた日常系作品」に近い作りになっている。
自分は世代的にモデルとなった「怪獣倶楽部」についてあまり知識が無かったのだが、調べてみると「この人も所属していたの!?」「ここでの縁があの作品や企画に繋がるの!?」と驚く事ばかりであった。
「オタクである事がバレる」を「ヒーローの正体がバレる」に合わせた展開はなるほどであった。リョウタがユリコにオタクである事がバレないようにするアレコレは見ていて不自然で彼女に不審を抱かれても仕方が無い感じなのだが、ウルトラシリーズのヒーロー達が正体がバレないようにしているアレコレも結構不自然で周りに怪しまれても仕方が無いレベルのものがあるんだよね。
全4話で『セブン』が3回取り上げられて『初代マン』が1回取り上げられて他の作品は1回も取り上げられなかったのはバランスが悪いと感じるが、当時の特撮ファンのウルトラシリーズの評価を考えるとこれは仕方が無いのかな。
オープニング曲は佐々木季子さんの『Recollections』、エンディング曲はトラフィックライト。の『GEEKDOM』となっている。
冨坂友さんと青山貴洋さんはウルトラ作品に関わるのは今回のみとなっている。
住田崇さんは本作の前に『ウルトラゾーン』にも関わっていて、吹田幸太さんは本作の後に『ウルトラマンZ』に関わる事になる。
Twitterのドラマ公式アカウントでは第1話から第3話までの「別冊付録」がある。ウエイトレスの人生がメチャクチャ気になる……。
昨夜は、ご視聴ありがとうございました!本編とは、一味違うエピローグを用意いたしました!ご覧ください。別冊付録「マスターとウエイトレスのその後#1」#怪獣倶楽部 #あの #小松利昌 pic.twitter.com/ka0CpEM2xC
— ドラマ「怪獣倶楽部」 (@mbs_kaiju) 2017年6月7日
第二話、もう一つのエピソードです! #怪獣倶楽部 #あの #小松利昌 pic.twitter.com/JU4GMIFsYg
— ドラマ「怪獣倶楽部」 (@mbs_kaiju) 2017年6月14日
3話のマスター&ウエイトレスのその後…。今週で一足早く最終回です!#怪獣倶楽部 #小松利昌 #あの pic.twitter.com/JOyRJMKpQt
— ドラマ「怪獣倶楽部」 (@mbs_kaiju) 2017年6月21日
放送リスト
創刊号「狙われた街」
2017年6月5日放送
脚本 吹田幸太 演出 住田崇
第2号「セブン暗殺計画」
2017年6月12日放送
脚本 冨坂友 演出 青山貴洋
第3号「さらばウルトラマン」
2017年6月19日放送
脚本 吹田幸太 演出 住田崇
最終号「史上最大の侵略」
2017年6月26日放送
脚本 吹田幸太 演出 青山貴洋