帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「未確認物質護送指令」

「未確認物質護送指令」
ウルトラマンZ』第9話
2020年8月15日放送(第9話)
脚本 鈴木智
監督 中川和博
特技監督 尾上克郎

 

宇宙ロボットキングジョー
身長 55m
体重 4万8千t
ウルトラメダルを狙って防衛軍の怪獣研究センターを襲撃し、続いてストレイジの護送作戦を妨害した。
4体に分離する事が出来る。ゼスティウム光線も通用しない強敵だったが分離時に接合部分が剥き出しになるところを狙われてライトニングジェネレードで倒された。
その後、部品は防衛軍に回収される事になったが……。

 

謎の宇宙人
ウルトラメダルが保管されていた防衛軍の怪獣研究センターをキングジョーを使って襲撃し、職員の肉体を操って他のウルトラメダルを差し出すよう防衛軍に迫った。
キングジョーと共に倒されたと思われたが……。

 

物語
ゼットがゲネガーグを撃破した時にゲネガーグが飲み込んでいたウルトラメダルが地上にばらまかれていた。
それを密かに回収した防衛軍は研究を試みるが巨大ロボットの襲撃を受けてしまう。

 

感想
『Z』は特空機と言う巨大ロボットがメインの一つになっているので巨大ヒーロー作品であると同時に巨大ロボット作品でもある。と言う事で今回はウルトラシリーズが誇るロボット怪獣のキングジョーが登場して特空機とのロボット対決が実現。ゼットが登場する中盤までは完全に巨大ロボット作品となっていた。

 

キングジョー登場回だからかストレイジによるウルトラメダル護送作戦は『セブン』を思い出す展開であった。主人公が関わっていたのは実は陽動作戦だったと言うのは『セブン』の「700キロを突っ走れ!」が元ネタかな。

 

今回のセレブロの目的だがウルトラメダルの場所をキングジョーに知らせる行動をしているので自分がウルトラメダルを手に入れたかったではなさそうだ。では、キングジョーに渡したかったのかと言ったら渡す素振りが無かったのでそれも違うかな。最終的にウルトラメダルはゼットの手に渡り、コスモス達のウルトラメダルを手に入れたゼットがキングジョーを倒した事で人類は新たな特空機の開発に進む事になったので、セレブロの目的はゼットにウルトラメダルを渡してキングジョーを倒させてその部品を人類に回収させる事だったのかな?

 

怪獣と違って今回のキングジョーは「ウルトラメダルの回収」と言う目的があるからか他の怪獣に比べて人間との距離を詰める場面が多かった。怪獣研究センターに手を突っ込む場面、ストレイジの護送車に向けてヌッと手を出してくる場面、分離して狭いトンネルの中を追跡してくる場面、分離した4体でストレイジの護送車を囲む場面といつもより距離が詰められているからか緊迫した場面が多かった。

 

コスモス、ネクサス、メビウスのウルトラメダルの使い方を忘れてしまったゼット。
まぁ、気持ちは分かる。自分もヒーロー作品の小物アイテムの組み合わせって途中からこんがらがって分からなくなるので。

 

ベータスマッシュでも力で押し切れなかった強敵キングジョー相手にどうやって形勢逆転するのかなと思って見ていたらなんとガンマフューチャーに変身してゼット、ティガ、ダイナ、ガイアの4体で同時に光線を撃った!
そりゃさすがのキングジョーも劣勢になるw

 

ウルトラフュージョンではないからかコスモス、ネクサス、メビウスのウルトラメダルを使う時は「○○師匠」みたいな呼び方は出てこなかった。ちょっと寂しい。

 

今回の話は中川和博さんと尾上克郎さんのウルトラシリーズ監督デビュー作となっている。当初は尾上さんが本編も特撮も両方担当する予定だったがスケジュールの都合で尾上監督が特撮監督を務めた作品で助監督をしていた中川監督が本編を担当する事になったらしい。
尾上監督がウルトラシリーズで監督を担当したのは今回と次回の2本だけだが後に『シン・ウルトラマン』で准監督と撮影を担当している。

 

 

護送作戦成功……?

 

 

「鋼鉄の弟さん」
ウルトラマンゼット&ウルトラマンゼロ ボイスドラマ』第9回
脚本 足木淳一郎
CG 渋谷怜央加
編集 坂口俊昭

 

ウルティメイトフォースゼロだとグレンファイヤーがやたらと出てくる印象があってジャンナインが登場するのは珍しい。『ZERO&GEED』にも登場していなかったし。

 

『ゼロファイト』の「輝きのゼロ」の話題を出すゼットに向かって「大体そのネタ、もう今の世代には伝わらないからな。何年前だと思っている。まぁ、気になる人は「ゼロ モロボシ君」で検索してくれれば良いんだ」と返すジャンナイン。ウルトラシリーズでここまでのメタ発言は中々無い。今回は他にも「キャラ付けに苦労している」とか色々ギリギリな発言がある。
因みにこの回の配信から数えて『ゼロファイト』の「輝きのゼロ」は7年前の放送になる。ウルトラシリーズのメインターゲットは未就学児らしいのでその子達が生まれる前の話となるのか……。