帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ウルトラマンコスモス』

ウルトラマンコスモス
2001年7月7日~2002年9月28日放送(第50話、第52話、第54話、第56話、第58話は再放送時に初放送)

 

「僕は諦めちゃいない! 僕は本当に……、本当に勇者になりたいんだ!」

 

円谷英二生誕100周年とウルトラマン誕生35周年を記念して制作された21世紀最初のウルトラシリーズ
徐々に複雑になっていった平成ウルトラシリーズが一段落し、対象年齢を低年齢層に設定し直して、子供達へのメッセージとして敵をただ倒すのではなく相手とコミュニケーションを図っていく事がテーマに据えられ、ウルトラマンと特別チームの目的が怪獣退治ではなく怪獣保護とされた。
原点回帰も目指されていてバルタン星人が再登場した他、初期ウルトラシリーズに登場した怪獣をオマージュした怪獣が登場した。
これまでのウルトラシリーズの劇場版は番外編に近い扱いだったが、本作ではTVシリーズと映画が密接に連動して両者が合わさって一つの物語が出来るようになっている。
「怪獣を倒さない」と言う設定が様々な議論を呼び、その他にも当時のイケメンヒーローブームや主演俳優の逮捕騒動による放送中断等、良くも悪くも多くの話題を生んだ。
TVの放送が1年3ヶ月続いて劇場版も全3作(+特別編1作)が公開されるとウルトラシリーズで最も多くの話が作られた作品となった。

 

ウルトラマンコスモス(猫俣博志・寺井大介・岡野弘之・益田康弘 声・佐藤浩之
身長 47m
体重 4万2千t
地球とは異なる宇宙からやって来た。
月の優しい輝きを持つ青いルナモードと太陽の熱き炎を持つコロナモードを持つ。普段は防御と攻撃回避専門のルナモードだが状況によって攻撃専門のコロナモードにモードチェンジする。さらにムサシと皆から与えられた勇気でエクリプスモードにモードチェンジできるようになった。
バルタン星人事件で出会ったムサシに輝石を与えて真の勇者を目指すよう告げ、カオスヘッダーを追って再び地球にやって来た時に再会したムサシと一体化した。自分でも不可能だったカオスヘッダーとの和解を実現させたムサシを真の勇者と評する。
その後もサンドロスやデラシオンと言った存在と戦いながらムサシと共に夢を追い続けていく。

 

TEAM EYES
Elite Young Expert Squadronの略称。
民間の総合科学研究機関SRCの精鋭達で構成された救助活動から怪獣の捕獲・保護、超常現象の調査に至るまで幅広いフィールドで活躍するエキスパートチーム。
人工の島・トレジャーベースを基地にしている。テックサンダーシリーズを使用する。
怪獣保護を謳っていながら失敗続きで隊員の士気も下がっていたがムサシの参加で変化が起こる。しかし、カオスヘッダーとの戦いが長引く中、次第に戦力を増強させていくようになる。
カオスヘッダーとの戦いの後、第一期EYESはそれぞれ別の道に進み、新たにフブキをキャップに据えた第二期EYESが発足する。

春野ムサシ杉浦太陽
19歳。ウルトラマンの存在を信じて会いたいと願っていた小学生。死んだ父親の影響で宇宙飛行士を夢見るようになる。バルタン星人事件で出会ったコスモスから輝石を与えられて真の勇者を目指すよう告げられる。
その後、宇宙パイロットを目指して宇宙開発センターに入り、鏑矢諸島のリドリアスと友達(恋人?)になる。カオスヘッダーを追って地球にやって来たコスモスと一体化し、輝石が変化したコスモプラックを掲げてコスモスに変身するようになる。
ヒウラキャップに誘われてEYESに参加し、怪獣保護を進める。
終わりなき戦いの果てにカオスヘッダーとの和解と言う答えに辿り着き、カオス大戦を終結に導いた。その後、アストロノーツの夢を叶えて怪獣との共生となる「ネオユートピア計画」実現の為に宇宙に旅立つ。
次第に同僚のアヤノ隊員に惹かれていった。

ヒウラ(嶋大輔)
33歳。EYESの隊長で「キャップ」と呼ばれている。
怪獣への接し方からムサシに興味を抱いてEYESへ口説いた。
大らかなようで実は厳しい一面も覗かせる。昔から大雑把で不完全だがスピリットを大事にしていたらしい。
共にSRC創立時からのメンバーであったサワグチ女史とは焼けぼっくいに火がついた状態。西条武官とは何かしらの因縁があるように見える。
終わりなきカオスヘッダーとの戦いでEYESの基本姿勢を見失いかけるがミラクルナモードの誕生を目撃して取り戻す事が出来た。
その後、SRC技官と大学教授と言う二つの肩書きを持って活躍する。
漢字表記は日浦晴光。

シノブ坂上香織
28歳。EYESの副隊長で「リーダー」と呼ばれている。かつて防衛軍に所属していた。
冷静沈着で現実主義だがムサシに感化されて奇跡を信じるようになる。
上官だった竹越チーフに想いを寄せていたが、戀鬼事件でその想いを断ち切り長く続いた関係に決着を付けた。
しつこく付きまとってくるカワヤ医師に辟易していながらも医者としての信念を持つ姿に惹かれていく。
カオスヘッダーとの戦いの後、防衛軍に戻ってEYESでの経験を後輩に伝える。
漢字表記は水木忍。

フブキ(市瀬秀和)
23歳。EYESの隊員。ムサシが参加するまではEYESで一番のパイロットだった。
短気ですぐ怒鳴り攻撃的だが実は色々な事を考えている。理想に燃えながらも現実の前に怪獣保護を断念しかけたがコスモスとの出会いで変わっていく。妙に突っかかるが実は誰よりもムサシの事を気にかけていてコスモスとの関係も密かに気付いていた。
子供時代はひ弱で蛍が村で療養していた。サヤカと言う妹がいたが幼くして亡くしている。
かつて防衛軍に所属していて空手選手権3連覇を成し遂げるが、その一方で同僚のミサキ・アイを失っている。
オカルト話が大の苦手で三条寺カスミとは犬猿の仲。
カオスヘッダーとの戦いの後、キャップに昇格して第二期EYESを率いる。
漢字表記は風吹圭介。

ドイガキ(須藤公一)
25歳。EYESの隊員で自称・TEAM EYESの天才科学者。
怪獣保護より怪獣の不思議な性質を知る事に興味がある。
植物の本当の気持ちを知る研究をしているらしい。
高知県出身で実家は代々カツオ業を営んでいたが継がなかったので父親からは勘当されている。
大学時代の友人だった吉井ユカリに告白し結婚した。
カオスヘッダーとの戦いの後、SRC科学セクションの主任に就任する。
漢字表記は土井垣浩司。

アヤノ鈴木繭菓
19歳。EYESの隊員で通信・分析オペレーター。
子供っぽいが子供扱いされる事を嫌う。
カエルマニア。男運は悪い?
ムサシより10ヶ月早くEYESに参加したので先輩風を吹かすが段々と別の感情が芽生えてくる。
カオスヘッダーとの戦いの後、怪獣保護管理センターの管理員になる。
漢字表記は森本綾乃。

 

イケヤマ(市川兵衛)
鏑矢諸島にある怪獣保護管理センターの職員。
経験に基づく怪獣の知識が豊富でムサシの良き理解者。

 

カワヤ・ノボル影丸茂樹)
トレジャーベースの全女性職員に振られまくったと言うSRC伝説の名物男。
セコいが女性の趣味を探る能力は高い。中途半端でちゃらんぽらんなイメージがあるが芯はしっかりしている。「王子様のキス」が好き。
かつては臨床医だったが親友の信頼に応える勇気が無かった為に研究班に移った過去がある。
シノブリーダーに何度もアタックをかけるがその度に吹っ飛ばされている。

 

統合防衛軍(JADF)
外敵から地球の防衛を目的とした組織。
基本姿勢の違いからEYESと対立するが、カオスヘッダーとの戦いにおいて協力姿勢を見せ始め、EYESに傘下に入るよう要請した事もある。
かつてフブキやシノブリーダーも所属していた。

佐原(須藤正裕)
防衛軍の司令官。
厳しい判断を下す事もあるが冷徹な人物ではなく人類を守る為の覚悟を秘めている。
ムサシとの出会いで考え方に変化が生じていった。

西条(奈良坂篤)
防衛軍の参謀。
怪獣保護を掲げるEYESの方針に反発して防衛軍による怪獣殲滅の指揮を執る。
ヒウラキャップとは何かしらの因縁があるように見える。

 

ナレーション磯部弘

 

オープニング曲『Spirit』
エンディング曲ウルトラマンコスモス~君にできるなにか』『心の絆』