帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「海神の怒り」

「海神の怒り ーレイキュラ登場ー
ウルトラマンコスモス』第34話
2002年2月23日放送(第34話)
脚本 林壮太郎
監督・特技監督 八木毅

 

古代海神レイキュラ
身長 46m
体重 7万9千t
音笛海岸の海底に眠っていた遺跡。世界のどの文明とも微妙に異なっている造詣様式を持つ。石板には海の番人で海を汚した者に罰を与える存在と記されている。
両の拳から泡状の破壊球を撃ち出す。
流星の石に納められた七色の巻き貝が発する光線を受けると動きを止め、ルナモードの光線を浴びて元の遺跡に戻った。

 

物語
海底から現れたレイキュラを止めるべく、EYESの臨時隊員・吉井ちゃんがドイガキ隊員と共に出動する!

 

感想
『コスモス』も第3クールに入って過去の話のゲストが再登場するようになってくる。今回再登場したのは「青銅の魔神」の吉井ユカリで、前回も間の抜けたとぼけたキャラを見せていたが今回も「釣られているところです~」や七色の巻き貝を逆さまに納めたりと間の抜けたとぼけた感じに磨きがかかっていた。

 

シーダイバーも再登場したが海底の場面があまり海の中に見えなかったのが残念。海岸の場面は良かったのに。

 

音笛海岸の釣り人が海が汚れて魚が減ったので海の神様が怒っているのかもと呟き、EYESでも海洋汚染による生態系の変化が語られ、レイキュラの起動にも海の汚染が関わっていたが、最後は海洋汚染についての人類の反省が無くても七色の巻き貝を流星の石に収めれば事態が解決してしまうので海の汚染についての話が取って付けた感じになってしまったのが勿体なかった。

 

吉井ちゃんから仕事を頼まれたドイガキ隊員は前日からおめかしして「イヤんなっちゃうなぁ~」とイジッてくれと言わんばかりの満面の笑顔w
ムサシはドイガキ隊員が吉井ちゃんに会いに行く事を知っていながら遺跡の調査を頼みに一緒に行く事に。相変わらず空気が読めないなぁと思いきや実は分かっていてあえて付いて行っている。さらにドイガキ隊員が好意を寄せている事を吉井ちゃん本人にバラしてしまう。おおい……。

 

石版に記されている事を理解した吉井ちゃんはEYESの臨時隊員となって出動を決意する。
ゲストが特別チームの臨時隊員になると言う展開が面白い。せっかくなのでEYESの隊服も着てほしかった。

 

レイキュラに襲われたドイガキ隊員と吉井臨時隊員。
ドイガキ隊員は自ら囮になって「お前の相手はこっちだぁー! 僕がユカリを守る! 絶対に守ってみせる!!」と叫ぶ。
自覚無しとは言え本人を前にしてよく言えるなぁ。

 

ムサシがコスモスに変身してレイキュラを押さえ込んでいる間にドイガキ隊員と吉井臨時隊員は七色の巻き貝を納めに流星の石を目指す。
変身前は二人の仲を邪魔していたムサシだったが変身後は二人の邪魔をするレイキュラを必死に止めていた。

 

事件解決後、海に沈む夕日を見て吉井ちゃんは「海の神様はこの光景を見せたかったのかも」と言ってドイガキ隊員に腕を絡ませてくる。
ドイガキ「吉井ちゃん!?」、
吉井「もうユカリって呼んでくれないんですか?」、
ドイガキ「え? 僕、ユカリって呼んだ?」、
吉井「覚えてないんですかぁ? 嬉しかったのになぁ~」。
二人の笑顔が夕焼けに照らされる。
エクリプス編から重い話が続いていたが今回は吉井ちゃんのキャラクターもあって軽く見られる話になった。