帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ウルトラマンZ』

ウルトラマンZ』
2020年6月20日~12月19日放送

 

「ご唱和ください、我の名を。ウルトラマンゼーット!」

 

ニュージェネレーションシリーズ第8弾。
前作の『ウルトラマンタイガ』がニュージェネレーションシリーズの総決算のような内容だった事から田口監督は新シリーズを希望したが「10周年としてゼロとベリアルを取り上げる」「歴代ウルトラマンのメダルを使って変身する」と言った要素があった為に断念して逆にジャグラーの再登場等と言った『タイガ』とは違う方向でのニュージェネレーションシリーズ総決算が行われる事となった。
防衛隊を出す為に田口監督はCGや操演を使う戦闘機ではなく着ぐるみを使ったロボットを考案し、『ウルトラマンレオ』に登場した怪獣ボールのセブンガーが特空機として再登場して、以降のウルトラシリーズはロボット怪獣がレギュラーで設定されるようになった。
2020年は東京オリンピックが予定されていたので例年より早めに制作と放送が開始されたが、新型コロナウイルスの流行によって東京オリンピックの開催が翌年に延期となった為、空いた放送枠に追加で特別編が制作・放送される事となった。
翌年の2021年に『シン・ウルトラマン』が公開される予定だったので劇場版は制作されない事が決まっていた。
第1話の放送後にTwitterで「セブンガー」がトレンド入りし、2020年の『ネット流行語100』に「ウルトラマンZ」がランクインし、翌年の2021年に第52回『星雲賞』のメディア部門を受賞する等、幅広い層に受け入れられ、ウルトラシリーズそのものの人気も強く押し上げる作品となった。

 

ウルトラマンゼット(岩田栄慶 声・畠中祐
オリジナル時 身長 2m~52m 体重 120kg~3万3千t
アルファエッジ時 身長 52m 体重 3万5千t
ベータスマッシュ時 身長 52m 体重 4万2千t
ガンマフューチャー時 身長 52m 体重 3万2千t
デルタライズクロー時 身長 52m 体重 3万7千t
5000歳。「ゼロの弟子」を名乗っているがゼロからは「弟子ではない」「3分の1人前」と言われている。
少々ズレているところがあるが基本的には真面目で一生懸命。だが、時折、妙にズルくてワガママな一面を見せる時がある。
光の国からウルトラメダルを強奪したゲネガーグを追って地球に辿り着き、そこで共に戦い共に大ダメージを受けてしまったハルキと一体化する事となった。
ウルトラゼットライザーにウルトラメダルを読み込む事で様々なタイプに変身して技を発動させる。
ゲネガーグ事件の首謀者であったセレブロのゲームを終了させるとハルキと共に光の国に帰還した。
地球の言葉はウルトラ難しいらしい。

 

STORAGE
Special Tactical Operations Regimental Airborne and Ground Equipmentの略称。
地球防衛軍日本支部のロボット部隊で実働部隊と整備班で構成されている。
セブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタムと言った特空機を駆使して怪獣事件に対処する。
セレブロの暗躍によってD4導入と共に解散となり、その後新たに第1特殊空挺機甲群が編成される事となった。

ナツカワ・ハルキ(平野宏周)
23歳。ストレイジパイロットでセブンガーやウインダムを操縦する。
ゲネガーグとの戦いで命を落とし、共に戦っていたゼットと一体化する事になる。
常に前向きで一生懸命。体育会系で上下関係や礼を大事にしている。いつも筋トレと空手の鍛錬に勤しんでいる。
母は健在だが父を怪獣事件で失っている。
倒そうとしたレッドキングが卵を守っていただけだった事を知ってから戦う事について色々考えるようになる。
リクを始めとする他のウルトラマン達との出会いから宇宙に目を向けるようになり、セレブロ事件を解決すると宇宙で苦しんでいる人達を助ける為にゼットと共に地球から旅立った。
「押忍!」「チェストー!」が口癖。

ナカシマ・ヨウコ(松田リマ)
24歳。ストレイジのエースパイロットで全ての特空機を操縦する事が出来る。
父親の指導によって自分より弱い男性とは付き合わないとして結婚の条件に腕相撲で自分に勝利する事を付ける事となった。一方で枯れ専としてバコさんのような自分の父親ほどの年齢の男性に憧れを抱くようになる。最終的には強くて自分より遙かに年上のゼットに好意を抱くようになった。
文明自滅ゲームの最後の駒としてセレブロに寄生されてデストルドスを操縦する事になるがハルキによって救出された。

オオタ・ユカ黒木ひかり
22歳。ストレイジの科学技術担当で怪獣の分析や特空機の新兵器開発、さらに作戦の提案を行う。
素早い栄養補給の為にミックスジュースを自作している。
子供の時にホロボロスを目撃した事から人間の知らない世界に興味を抱き、怪獣や宇宙人と言った未知の存在と遭遇するとテンションが高くなって何が何でもサンプルを手に入れようとするようになった。
ストレイジ解散後は怪獣研究センターに移動となるが記憶を取り戻したカブラギと一緒にセレブロを捕獲する事になる。
「ビンゴ!」が口癖。

ヘビクラ・ショウタ(青柳尊哉)
34歳でストレイジの隊長……なのだが、その正体はジャグラスジャグラーであった。
ある目的の為に地球防衛軍に入り込んでストレイジの設立に関わった。
ストレイジは自分の計画を進める為の駒に近かったが次第に情が移っていったのか最終的にはハルキ達を助ける事を選択するようになる。
ウルトラゼットライザーをコピーして作ったダークゼットライザーで怪獣に変身するがセレブロが変身したファイブキングとの戦いで壊れてしまった。
セレブロのゲームオーバーを見届けた後、いのちの木の盆栽を手にストレイジの前から姿を消した。

イナバ・コジロー橋爪淳
59歳。ストレイジの整備班班長。皆からは「バコさん」と呼ばれている。
昔気質な技術者であるが気が利いて面倒見も良い。
カンフーやマグロの解体やマジックと言った意外な特技を持っているが「昔、ちょっとな」以上の説明をしない謎に包まれた人物。
既婚者でルリと言う娘がいる。

 

地球防衛軍日本支部(GAFJ)
クリヤマ長官小倉久寛
64歳。地球防衛軍日本支部の長官でロボット部隊を一番最初に考案した人物。
口煩いが基本的には温厚な性格。その重責と心労で胃を痛めている。
文明自滅ゲームの駒としてセレブロに寄生されてD4とウルトロイドゼロの導入、ストレイジの解散と第1特殊空挺機甲群の設立に使われる事となる。

ユウキ・マイ(林摩耶)
36歳。地球防衛軍日本支部の作戦部長で第1特殊空挺機甲群の隊長となる。
クリヤマ長官がセレブロに寄生されている事を知らずにD4やウルトロイドゼロを開発・導入し、正体がジャグラーであったヘビクラ隊長率いるストレイジを危険視した。

 

特空機
対怪獣甲の略称。
地球防衛軍日本支部ストレイジが運用する対怪獣ロボット。
休眠状態で地球に落下した生物兵器グルジオライデンに使われた技術を元に開発された。

特空機1号セブンガー(梶川賢司)
身長 55m
体重 3万8千t
世界初の対怪獣ロボット。
ハルキのアイデアで開発された硬芯鉄拳弾が武器。
1分間稼働出来るバッテリーを3本搭載していて3分間活動出来る。
長年に亘って活躍したがキングジョーストレイジカスタムの導入と共に実戦配備を解かれて博物館に収められる事になる。その後、セレブロの暗躍でストレイジが解散された事を受けて再び戦う事となった。
セレブロ事件の後、宇宙に旅立ったハルキを応援する為にブルトンの能力を解析して搭載した宇宙セブンガーへと改造される。

特空機2号ウインダム(永地悠斗)
身長 65m
体重 2万3千t
セブンガーより軽量化されて全身にジェット噴射口が装備された事で自由に飛行する事が可能となった。
当初は充電に膨大な時間がかかると言う欠点があったがネロンガの電気を増幅させる器官を接続する事で解決した。
レーザーショット、誘導弾、高回転硬芯鉄拳とセブンガーを超える装備を誇る。

特空機3号キングジョーストレイジカスタム(岡部暁)
身長 58m
体重 5万t
バロッサ星人が持ち込んだキングジョーを地球防衛軍が回収して開発した。
ペダニウムエンジンによってウインダムの5倍の出力と3倍の反応速度を誇る。
多彩な装備を持ち、さらにロボットモード、タンクモード、4機に分離するセパレートモードと三種類のモードを使い分ける。
後にヤプールの技術を応用して開発されたD4が装備された。

特空機4号ウルトロイドゼロ(石川真之介)
身長 55m
体重 5万t
これまでの特空機とは別のラインで開発された人造ウルトラマン
ゼットのゼスティウム光線を解析した事でD4レイが制御可能となっている。
地球を破壊する可能性を秘めていて地球そのものから拒絶されるほどの存在。
文明自滅ゲームの最後の駒でヨウコを使ってセレブロ自身が操縦した。
世界各地で怪獣達を次々と吸収してデストルドスへと姿を変えた。

 

カブラギ・シンヤ(野田理人)
26歳。怪獣研究センターの職員。
セレブロに寄生されて怪獣研究センターに保管されている怪獣のサンプルを使って怪獣メダルを作っていく。
異常な行動の為に地球防衛軍に規律違反を疑われて捕らえられる。その際にセレブロが分離した事で意識と記憶を取り戻して、最後はユカと一緒にセレブロを捕獲する事になる。
セレブロに寄生されていた時の口癖は「キエテ・カレカレータ(私は良い気分だ)」。

 

オープニング曲『ご唱和ください 我の名を!』
エンディング曲『Connect the Truth』『Promise for the future』