帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「異生獣 ースペースビーストー」

Episode02 異生獣 ースペースビーストー」
ウルトラマンネクサス』第2話
2004年10月9日放送(第2話)
脚本 長谷川圭一
監督 小中和哉
特技監督 菊地雄一

 

ブロブタイプビーストペドレオン
身長 最大50m
体重 最大4万5千t
複数のペドレオンが一つに融合して集合体であるグロースに進化した。
体液がガソリンと同じなので起爆性が高い。
ナイトレイダーが人名救助を優先した事を学習して人質を取るようになる。

 

物語
一ヶ月の訓練プログラムを経てナイトレイダーに配属された孤門だったが初の実戦で人命救助よりビースト殲滅を優先する事に反発を覚える。
そこに再び銀色の巨人が現れるが西条副隊長はビースト殲滅より銀色の巨人への攻撃を優先してしまう。

 

感想
今まで人を救う仕事に就いていた孤門がビースト殲滅の為には多少の犠牲はやむを得ないと言うTLTや復讐鬼と化している西条副隊長に困惑する話。
これまでの作品に登場した組織も何かしらの理不尽さはあったが本作に登場するTLTや『平成セブン』の地球防衛軍辺りになると怪獣や宇宙人以上に主人公にとっての脅威となっているところがある。

 

孤門が配属されたのはナイトレイダーのAユニット。
アナザーユニットの存在は後の話でもちょこちょこ触れられている。
他にも「TLT-J第3基地」と言ったように組織の大きさを感じる台詞があるが予算的に色々厳しかったのか作品全体を通してみるとこれらの言葉や設定があまり活かされなかったのは残念だった。

 

山岳救助隊員時代は落ちこぼれだった孤門がエリート揃いのナイトレイダーに選ばれた理由を松永管理官はいずれ話すと答えていたが後に西条副隊長との話で孤門の処遇は松永管理官より上の人間によって決められる事が語られたくらいで詳しく説明される事は無かった。
ナイトレイダーの適性検査で「R7性因子」と言う言葉が出てくるが、この因子は超新星の残骸から降り注ぐ光に紛れて地球に到達した光が人体に影響を与えたもので、TLTはこの因子の発現はデュナミストの資質に関わっていると考えていたらしい。おそらくTLTはR7性因子の値から孤門にデュナミストの可能性を見出してナイトレイダーにスカウトしたのだろう。

 

孤門のナイトレイダー配属に向けて一ヶ月行われた訓練プログラムをリコは知らされていなかった。おそらくTLTはリコの存在を把握していなかったので連絡されなかったのだろう。
一ヶ月も家族や友人に何の連絡も無くて消息不明になったらさすがに騒ぎになるのでリコ以外の知人にはTLTから何らかのフォローがあったと思われる。

 

孤門の教官を担当する事になった平木隊員は西条副隊長に比べたら遙かに気さくな人物なのだがそれでもキツメな感じではあった。
初出動で孤門は「これ、訓練じゃないですよね?」と言って西条副隊長と平木隊員に怒られるがこの頃の孤門はやたらと女性二人に怒鳴られていた。『ダイナ』のリョウや『ガイア』のアッコもキツメなところがあったがアスカや我夢がそれに負けていなかったのでバランスが取れていたのだが、『ネクサス』では孤門が大人しくて反論を殆どしなかったのでちょっとバランスが欠けていたところがあった。

 

フォートレスフリーダムは久し振りとなる秘密基地。
やはり「秘密基地」と言う言葉にはワクワクさせられるものがある。

 

初出動の孤門だが一人でクロムチェスターを操縦している。
ここは和倉隊長か平木隊員との同乗になると思うのだが。

 

前回は一体ずつしか登場しなかったペドレオンが今回は複数で登場して、さらに複数が融合して巨大化までした。
この巨大化はネクサスに対抗してであろうか。ペドレオンがクラインからグロースになってCGから着ぐるみに変わった事で人の形が見えるシルエットになったが、これも人の形をしたネクサスを模倣したと考えると納得。

 

前半の森の中での戦いでナイトレイダーは近くに女性がいるのでディバイトガンナーでペドレオンを後退させてから殲滅しているが実はその前にペドレオンを倒した時にも近くに女性がいた。最初と二体目のペドレオンとでは女性との距離が実は微妙に違っていたのかもしれないが画面で見る限りは同じように見えてしまったので、ここはもっと分かりやすく位置関係を示してほしかった。
後半のビール工場での戦いではペドレオンが触手で人質を取っているのでナイトレイダーは攻撃が出来ないとなっているが、その直前に孤門がディバイトランチャーで触手だけを切断しているので同じように触手だけを攻撃して人質を救出する事は出来なかったのかなと思った。
この直後に西条副隊長達の前に姿を現した姫矢が孤門達に目撃されたのかどうかもちょっと分かり難かったりと今回の話はところどころで荒さが気になった。

 

今回の話の前半でナイトレイダーは銀色の巨人に救われたと言う孤門の証言を疑問視するが話の後半で銀色の巨人がペドレオンに捕まった人々を救出した事で孤門の発言の正しさが証明されて「さぁ、ここから!」と言うところで西条副隊長がネクサスを攻撃してしまう。素直に燃える展開にしてくれないのが『ネクサス』前半である。

 

孤門は一ヶ月の訓練プログラムを満足にこなせなかったが最初の実戦では一人でクロムチェスターを操縦してペドレオンの触手を撃ち抜いている。実は土壇場に強いと言うか実戦向きなのかもしれない。とりあえず西条副隊長に言われた「自分の身は自分で守る」レベルにはなれた。