帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「巨人 ーウルトラマンー」

Episode03 巨人 ーウルトラマンー」
ウルトラマンネクサス』第3話
2004年10月16日放送(第3話)
脚本 長谷川圭一
監督 根本実樹
特技監督 菊地雄一

 

ブロブタイプビーストペドレオン
身長 最大50m
体重 最大4万5千t
可燃性ガスを吐くようになる。
ネクサスによってグロースが倒されるが後に新たなクラインとフリーゲンが現れた。
強い者をキルポイントに誘い込んで戦う事で情報を吸収して模倣する。
悪性のウイルスのようにより強力に進化していく。
姫矢の「再び一つに固まろうとしている」と言う説明からネクサスにバラバラにされたグロースの破片から新たなクラインやフリーゲンが誕生して、情報を吸収してさらに強力なグロースになろうとしていると思われる。

 

物語
ネクサスによってペドレオンが撃退されるがTLTはネクサスへの警戒を続ける。
一方、西条副隊長と孤門の前に謎の青年が姿を現す。果たして彼の正体と目的は?

 

感想
ネクサスとペドレオンの戦いは肉弾戦が中心。まだCGによる空中戦は無く、合成が浮いている感じのところがあって、スピード感もあまり無いとちょっとイマイチな出来であった。

 

ペドレオンが市街地に侵入するのを阻止する為にネクサスはアンファンスからジュネッスにスタイルチェンジしてメタフィールドを展開する。
ペドレオンとの戦いの影響なのかメタフィールドが展開されていた夜空に爆発が起きる。メタフィールドでの戦いが現実世界に影響を及ぼすのは非常に珍しい。もしかしたらこの時の姫矢はまだネクサスの力を完全に引き出す事が出来なくてメタフィールドも不完全だったのかもしれない。(因みに当初の予定ではメタフィールドでの戦いが現実世界では自然現象として垣間見えると言う案があったらしい)
これまで不調を感じなかった姫矢だが今回の話でメタフィールドを使用してから極度に疲労して常にフラフラな状態になってしまう。

 

ペドレオンと戦うネクサスの姿を見た孤門は「ウルトラマン……」と呟く。
後に明かされる新宿大災害の時の記憶が一時的に蘇ったのだと思われるが、他のナイトレイダーの隊員はどうして思い出さなかったのか気になる。孤門がデュナミストだったので記憶の蘇りが早かったのかと思ったが、そうなると西条副隊長はどうしてと言う疑問が生じてしまう。
ひょっとしたら孤門をネクサスの味方にして西条副隊長と対立させようとするザギの策略だったのかもしれない。

 

査問委員会で東郷は和倉隊長にウルトラマンは敵か味方か尋ねる。新宿大災害の時の記憶を持っているのならネクサスが味方だと思っても良さそうなのだが、ザ・ネクストとネクサスの姿が微妙に違うので別人の可能性を考えたのだろうか。それともザギやメフィストと言った闇のウルトラマンを想定しての質問だったのだろうか。
東郷の質問に和倉隊長はウルトラマンが敵になった場合は現行の戦力では太刀打ち出来ないと答える。ネクサスが敵になる事は無かったがファウストメフィストと言った闇のウルトラマンが敵としてナイトレイダーに立ちはだかる事となる。

 

西条副隊長は「目の前にあるものが真実であるとは限らない」と告げるとMPの存在を孤門に教える。
後のイラストレイターについてもだが孤門はTLTに関する情報を殆ど知らされていない。松永管理官や和倉隊長や平木隊員からその辺りの説明は無かったのだろうか……。

 

「最後の瞬間まで敵か味方か分からない事もある」として西条副隊長は孤門に銃口を向ける。
これは最終回の「絆 ーネクサスー」での石堀隊員の行動に繋がるのだが西条副隊長は予知能力者ではないのでこの事は知らないはず。
となると西条副隊長のこの行動は過去に原因があると考えられる。ひょっとしたら、溝呂木がメフィストと同化した時に似たような状況が発生して西条副隊長が溝呂木を撃てなかった事で被害が拡大してしまったのかもしれない。

 

さっそく命令を無視した孤門の事を松永管理官は「あの男」を思い出させると評する。他にも西条副隊長の「残弾の数は常に把握する事」の言葉から「あの男=姫矢」と言うのが見えてくるが実はこれはミスリードで凄まじい因縁がありそうだった姫矢と西条副隊長は実は殆ど初対面であった。

 

姫矢はビーストを感知していたと思われるが何やら意味ありげに見つめているだけで実際に行動を起こした事は意外と少なく、タイミング的に微妙なのもあるが何人かがビーストに犠牲になってしまっている。姫矢を謎めいた存在にしたかったのは分かるが、後に語られる姫矢の姿とこの時の謎の存在としての描写がちょっとズレている感じがした。

 

TLTや西条副隊長の事が信じられなくなった孤門は救いを求めてリコに電話をかける。
心が安らぐ唯一の場面であるが後にこれこそ真実ではなかったと言う驚きの展開が待っている。この全てをひっくり返した容赦の無さは『ネクサス』前半の特徴で平成以降のウルトラシリーズでは突き抜けたものになっている。

 

夜襲 ーナイトレイドー」でペドレオンに襲われた人達はバスの運転手のハンドル操作ミスの事故で死亡したと報道されていた。
人為的なミスで十数人を死なせてしまって大丈夫なのだろうか心配になる。バス会社には多額の賠償金が請求されるだろうし会社を続けていくのも難しいだろうしバスの運転手の遺族への誹謗中傷も凄い事になりそう。TLTがその辺りのフォローをする組織には思えないし……。

 

今回の話で謎の視線が孤門の周りをつきまとっている。
ペドレオンの視点かと思ったが後に登場するペドレオンの視線とは違っていた。と言う事は溝呂木や石堀隊員かな。
目的は不明だが、この視線がきっかけとなって孤門と西条副隊長が姫矢と出会っているので、光を継がせる為にデュナミスト同士の関わりを作らせようとしていたのかもしれない。

 

今回の話のサブタイトルは「ウルトラマン」であるが実際にウルトラマンが登場して活躍したのは話の前半のみで、後半では孤門、西条副隊長、姫矢と言った人間達がペドレオンと戦った。
『ネクサス』はこれまでのウルトラシリーズと違って一話完結のスタイルを崩して最後にウルトラマンが怪獣と戦うと言うパターンも崩された。
個人的には週一回の放送で最後にウルトラマンと怪獣の戦いが無いと物足りなさを感じてしまうので、連続モノでも最後に仮面ライダーと怪人の戦いが用意されている平成仮面ライダーのやり方は週一回の放送を考えると正しいのかなと感じた。ただ、平成仮面ライダーをソフトや配信等で続けて見たらドラマの流れを切って差し込まれた感じの戦いがいくつかあって『ネクサス』の方ではそういう戦いがあまり無かったので、初回放送後にまとめて見られるようになる事を考えると『ネクサス』のやり方も間違ってはいないのかなと思うところもある。