帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「美しいおとめ座の少女」

「美しいおとめ座の少女 ーロボット怪獣ガメロット サーリン星人 少女カロリン登場ー
ウルトラマンレオ』制作第24話
1974年9月20日放送(第24話)
脚本 奥津啓二郎
監督 前田勲
特撮監督 矢島信男

 

ロボット怪獣ガメロット
身長 50m
体重 6万t
ドドル博士が作ったロボット警備隊のロボットだが反乱を起こしてサーリン星を支配してしまった。逃亡したドドル博士とカロリンを追って地球に飛来し、MACに2人の引き渡しを要求する。
胸の赤ランプから光線を発し、間接部のスプリングで高くジャンプする。頭部や両手両足を亀のように収納する。
カロリンの自爆攻撃を受けた後、レオキックで倒された。
名前の由来は「カメのロボット」かな。

 

サーリン星人ドドル
身長 180cm
体重 70kg
ドドル博士は乙女座で一番美しかったサーリン星の科学者だったが、ロボットに反乱を起こされ、戦争の為にサーリン星は乙女座で一番醜い星になってしまった。
ドドル博士は孫娘のカロリンと一緒に地球に逃亡するが、宇宙船を破壊されて大怪我を負い、ゲンの手当てを受ける。カロリンの死後はカロリンが眠る地球を自分の故郷とした。

 

アンドロイド少女カロリン
身長 165cm
体重 60kg
ドドル博士の孫娘。
大怪我を負ったドドル博士の治療を拒否された事で地球人に不信感を抱き、その後、ドドル博士の手当てをしてくれたゲンに好意を寄せるようになる。
実はドドル博士が作ったロボットで、ゲン=レオがガメロットに苦戦するのを見てロボット形態に変身すると、ガメロットに自爆攻撃を仕掛けてゲン=レオに勝機を与えた。

 

物語
カロリンと言う女性と出会ったゲン。カロリンとドドル博士はサーリン星から地球に逃亡してきたのだと言う。
ゲンは2人を匿おうとするが、2人を追ってサーリン星からロボット警備隊がやって来る。

 

感想
自分とダン隊長以外の宇宙人と会って親交を深められたので今回のゲンは妙に嬉しそう。「ふしぎな子熊座の少年」でもゲンはボックに地球に住まないかと尋ねているが、やはり地球に住む数少ない宇宙人と言う立場は知らず知らずのうちにゲンの心に寂しさを生んでいたのだろう。今回登場したカロリンはその寂しさを埋めてくれるかもしれない存在だった。
しかし、百子さんの誘いを断って口笛を吹きながらカロリンに会いに行くゲンの姿は浮気相手との密会に見えて困ってしまう……。

 

「ウルトラ怪奇シリーズ」から取り入れられた異形の者との愛。
今回のゲンとカロリンは宇宙人同士だったが、カロリンをアンドロイドにする事で人間とロボットと言う異形の者との愛に仕上げている。

 

地球にやって来たロボット警備隊に対し、ダン隊長はまず交渉を申し入れる。
「我々は逃亡者を追ってやって来た。地球人に危害を与えるつもりはない。逃亡者ドドルとカロリンを引き渡しなさい」と言うロボット警備隊の要求に対して、事情を知っているゲンは攻撃中止命令に逆らってロボット警備隊を攻撃してしまうが、ダン隊長や他の隊員は「地球の安全を守る為に逃亡者を捕まえて引き渡す。それのどこが悪いんだ?」と考える。
この展開は『セブン』の「宇宙囚人303」を思い出す。「宇宙囚人303」では宇宙囚人303は凶悪犯であると言うキュラソ連邦警察の説明は検証されなかったが、今回はその部分をキチンと押さえていた。

 

地球の安全を守るMACの隊長としてドドル博士とカロリンをロボット警備隊に引き渡すか、人道上の観点から地球の安全を脅かす事になってもドドル博士とカロリンを逃がすか。
ダン隊長が選択したのは後者だった。

 

ロボット警備隊は何故ドドル博士を追いかけたのか?
ドドル博士はロボット警備隊の弱点を知っていたと言うのがよくある展開だが、劇中でそのような描写は無い。
もう一つ考えられるのはカロリンの存在。カロリンは心を持ったロボットだった。ひょっとしたら、ロボット警備隊のロボットは自分達も心を持ちたくて、カロリンを作ったドドル博士からその秘密を手に入れようとしていたのかもしれない。

 

ウルトラシリーズでは様々な星座から宇宙人がやって来ている。
『レオ』で登場した獅子座、牡牛座、乙女座等はギリシア神話に話があるが『レオ』の話との共通点は殆ど無かったので、単なるイメージで星座を選んでいるのかもしれない。

 

「星人なんか俺がやっつけてやる!」と豪語するトオルだが蛇にビビって腰を抜かしてしまう。やっぱり怖がり?

 

「たとえアンドロイドでも、この娘は私の孫です。これからもずっと一緒にいるつもりです。この娘がここに眠っている以上、ここが私の故郷です」。
ドドル博士の言葉を聞くと家族や故郷って何だろうと考える。
単に自分と血が繋がった存在、自分が生まれ育った場所を指すのではないと思う。

 

今回の脚本を担当している奥津啓二郎とは『ジャンボーグA』の制作進行である奥津啓治さんのペンネームである。

 

 

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