帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「宇宙から来た雪女」

「宇宙から来た雪女 ー氷結怪獣ダランチュラス登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第31話
1979年12月12日放送(第36話)
脚本 宮田雪
絵コンテ 山口務
演出 関田修

 

白鳥座第82番星人ノア
身長 163cm
体重 48kg
太陽系から4万8千光年彼方にある、地球によく似た平和の星、白鳥座第82番星からやって来た。狼を連れている。地球では長時間生命を維持する事が出来ない。
白鳥座32番星が急激な膨張を始めた事で82番星の表面温度が上昇して砂漠化が進行した事を受け、科学者で宇宙エネルギー開発局の所長を務めていたノアの父親は32番星の熱エネルギーを抑えようとフリーザーGと言う画期的なエネルギーを研究するが、動物実験用のクモが実験装置に入り込み、フリーザーGの放射能を浴びて巨大化し怪獣ダランチュラスになってしまった。
ノアの父親はダランチュラスを倒せる唯一の希望として、溶解光線スーパーマグマのエネルギーをカプセルに詰め、使いこなせるのはウルトラ戦士だけだと告げてノアに託す。
地球にやって来たノアはコンタクトを取ろうとテレパシーで地球人に呼び掛け、やがてヒカリと出会う。スーパーマグマによってジョーニアスがダランチュラスを倒したのを見届けると、ヒカリとジョーニアスにお礼を述べて地球を去って行った。
因みに『帰マン』の「郷秀樹を暗殺せよ!」に登場した白鳥エリカは白鳥座61番星の出身。

 

氷結怪獣ダランチュラス
身長 139m
体重 10万2千t
白鳥座第82番星で研究されていたフリーザーGの放射能を浴びて巨大化した動物実験用のクモ。
目から発する氷結エネルギーであらゆるものを凍らせる。
ノアを追って地球にやって来た。
ジョーニアスのプラニウム光線を受け付けなかったが、最後は太陽の光を浴びたスーパーマグマをカラータイマーに装着したジョーニアスのプラニウム光線を受けて炎上した。
名前の由来は「タランチュラ」かな。

 

物語
南アルプスを中心に日本中を猛吹雪が襲う。
調査を開始したヒカリは雪女と遭遇。そこに巨大なクモの怪獣ダランチュラスが現れる!

 

感想
雪女伝説と宇宙人の存在を組み合わせた第2期ウルトラシリーズの怪奇シリーズを思わせる話。
よくある雪女伝説では雪女が自分の正体を隠すのに対し、今回は雪女であるノアの正体を先に明かして、逆に男であるヒカリが実はジョーニアスだったと言う事を隠す逆転の構図になっている。

 

異常寒波について先行して調査を行っていたヒカリとムツミ隊員。
雪女出現の報告を受けたゴンドウキャップは皆が向かうまで待つよう指示するが、何故かヒカリは独断専行をする。止めるムツミ隊員に向かって「まさか雪女伝説を信じているわけじゃないんだろう?」と言い放つ等、今回のヒカリはいつもとキャラクターが違っていて見ていて戸惑う。

 

雪女の話を聞いたゴンドウキャップは「ゆ……雪……女? お、俺は……そう言った類のは……どうも……なんだな……」と情けない顔で震え始める。
強面男が実はお化けの類が苦手と言うのはお約束であるが、ゴンドウキャップでやると面白さが倍増する。
それでもいざ事件が起きるとスノーモービルで自ら先陣を切る姿は文句無しにカッコイイ。

 

ノアの父親によると、スーパーマグマを使いこなせるのはウルトラ戦士だけらしい。
82番星とU40の間には何らかの交流があったのだろうか?

 

ノアが連れていた狼はヒカリをノアの所に連れて行く等、高い知性を感じるが正体は不明だった。気になる。

 

地球にやって来たノアは地球人とコンタクトを取ろうとテレパシーで話しかけたが、ヒカリ以外の人は心を開いてくれなかったとの事。
宇宙船の中に入ったヒカリはカプセルの中で横たわっているノアと対面しているので、冒頭にあった、赤い空を背景に雪山に現れたノアの姿も一種のテレパシーだったのかもしれない。
一連の事情を説明した後、ノアはヒカリの正体を知らずに、ジョーニアスに渡してほしいとスーパーマグマを託す。

 

太陽の光を浴びたスーパーマグマをジョーニアスはカラータイマーに装着し、ダランチュラスに向けてパワーアップしたプラニウム光線を放つ。
こういうアイテムによるパワーアップは昭和ウルトラシリーズでは珍しい。
シリーズが続くとバトルシーンがワンパターンになってくるので、変化を付ける為にもこう言うアイテムの活用はありだと思う。

 

ダランチュラスが倒され、ノアは「ありがとう、ウルトラマン。ありがとう、ヒカリ。私はこの地球とあなたを永遠に忘れないわ」と言って地球を去る。
最初はジョーニアスとヒカリの二人にお礼を述べているのだが、最後の「永遠に忘れない」の相手が「あなた達」ではなく「あなた」となっているのがミソ。
ヒカリはスーパーマグマのカプセルを手に、宇宙に帰るノアの宇宙船を無言で見送るのだった。

 

ようやくエンディングの映像がゴンドウキャップヴァージョンに変更される。
尚、エンディングの映像が変更されるのは放送では第32話、11月放送分からとなっている。

 

脚本の宮田雪さんは『ザ☆ウル』は今回のみの登板となっている。