帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?」

「君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?」
ウルトラマン80』制作第41話
1981年1月21日放送(第41話)
脚本 石堂淑朗
監督 東條昭平
特撮監督 佐川和夫

 

ゼロ戦怪鳥バレバドン
身長 60m
体重 1万5千t
5、60年に一度、地球の大鳥渓谷にやって来る宇宙渡り鳥。
宇宙での旅で腹を空かしているので何でも食べてしまう。特に人間の子供が好物らしい。
斉藤のラジコンのゼロ戦を飲み込んでしまい、斉藤のリモコン操縦機の通りに動く。ゼロ戦を吐き出した後は斉藤を振り落とそうとした。その後、慌てて他の星へと去っていった。実は80と戦っていない!
足にも翼があるデザインが格好良い。

 

物語
ゼロ戦のラジコンを苦労してようやく買った斉藤。
しかし、競技大会当日にゼロ戦はどこかに飛んで行ってしまう。
ゼロ戦を探しに旅立つ斉藤の前に現れたのは怪鳥だった!

 

感想
いきなり「君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?」と言われても……とつい思ってしまうサブタイトル。

 

本物のゼロ戦を見に行ってから「ゼロ戦命」になった斉藤。
今までの趣味だった切手集めをやめ、無駄遣いは一切せず、アルバイトをして、皆にバカにされながらも1年半かけてゼロ戦のラジコンを買った。
その執念は凄まじく、さすがに尊敬してしまうが、ゼロ戦の事となると周りが見えなくなり、無くなったゼロ戦を追ってプラカードを持って街中を練り歩き、怪鳥が出ると言われてもゼロ戦と一緒なら死んでもいいと言い、自分のゼロ戦が怪鳥バレバドンに変身したんだと思ったらバレバドンを使って本物の飛行機を追い回したりと、ここまでくると度が過ぎていて迷惑。
斎藤の母親が「中国の諺。物に拘りすぎると人間ダメになるって言う事」と言っていたが、今回の話を一言で表したらこうなる。

 

斉藤の父親もゴルフに熱中しているが、さすがに息子ほどではない。
人間誰しも何かに熱中するものだろう。周りに迷惑さえかけなければ何に熱中していようが別に良いと自分は思う。

 

息子や夫と違って斉藤の母親は特に熱中しているものが無く、斉藤がゼロ戦を無くして不眠症になると、夫に息子のゼロ戦と同じくあなたのゴルフクラブを折ったらと言っている。う~ん……。無関心って怖い。

 

今回のUGMはノンビリムードで、作戦室でおやつを楽しみながら競技大会の模様をTVで見ていた。翌日も猛とイトウチーフは斉藤のゼロ戦探しに付いて行っている。怪獣が出ていなくて暇だったのかな?

 

バレバドン出現に「怪獣が出た! すぐUGMに報告しろ!」と叫ぶイトウチーフ。すかさず猛に「チーフ、僕達がUGMですよ」と突っ込まれてしまう。
その後も斉藤の操縦機で曲芸飛行するバレバドンを見て、どこかのサーカスから逃げてきたんだなとマヌケな発言。
おーい、初期の現場叩き上げの厳しい感じはどこ行った?

 

XXレントゲン光線でバレバドンの体内に斉藤のゼロ戦がある事を突き止める猛。
普段の透視光線と何が違うのだろう?

 

バレバドンは斉藤に操縦されている時に空中で卵を産み落として、そのまま割ってしまっている。ひょっとしたら、地球には卵を産みに来たのかもしれない。それなら自分の卵が割れる原因を作った斉藤に怒るのも無理無いか。

 

今回の80はバレバドンを追いかけて振り落とされた斉藤をキャッチして終わり。
なんとバレバドンとは戦っていない!
こうして見ていると、意外と『80』は異色な話が多い。