「予期せぬ再会」
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』第10話
2008年2月2日放送(第10話)
脚本 長谷川圭一
監督 村石宏實
原始怪鳥リトラ(S)
身長 15m
体重 1万t
ゴモラとエレキングと力を合わせてキングジョーブラックに立ち向かうが奮戦空しく負けてしまった。
アタック:600 ディフェンス:800 スピード:1500 必殺技:ファイヤーストライク
宇宙怪獣エレキング
身長 20cm~53m
体重 500g~1万5千t
ゴモラとリトラと力を合わせてキングジョーブラックに立ち向かうが奮戦空しく負けてしまった。
アタック:1200 ディフェンス:800 スピード:800 必殺技:放電光線
円盤生物ノーバ
身長 10cm~57m
体重 20g~1万t
長く伸びた右手で敵を捕まえて、左手の大きなカマで攻撃する。口からは強力な火球を吐く。
グランケープ補給基地に現れてZAPクルーの物資積み込みを妨害するが、ゴモラの超振動波で倒された。
アタック:1000 ディフェンス:800 スピード:600 必殺技:赤き暴走
再生怪獣サラマンドラ
身長 60m
体重 4万t
体がバラバラにされても何度でも再生できる宇宙怪獣。口から超高熱火炎を吐く。
グランケープ補給基地に現れてZAPクルーの物資積み込みを妨害するが、キングジョーブラックの急襲を受けて倒されてしまった。
アタック:800 ディフェンス:800 スピード:900 必殺技:驚異の再生力
満月超獣ルナチクス
身長 58m
体重 6万3千t
爆発する目の球をミサイルのように連射する。
グランケープ補給基地に現れてZAPクルーの物資積み込みを妨害するが、キングジョーブラックの急襲を受けて倒されてしまった。
アタック:1000 ディフェンス:700 スピード:700 必殺技:高熱エネルギー蓄積
宇宙ロボットキングジョーブラック
身長 55m
体重 5万t
ペダン星人が作ったキングジョーの強化タイプ。右腕には必殺のペダニウムランチャーが装備されている。
四機の円盤に分離した状態でグランケープ補給基地に現れてサラマンドラとルナチクスを倒す。
ゴモラの超振動波で攻撃を防がれると合体して人型になった。ゴモラ、リトラ、エレキングの3体を同時に相手にしながらも圧倒する戦力を有する。
ヒロキの証言によると他にも多くの怪獣を倒していたとの事。
アタック:1400 ディフェンス:1600 スピード:400 必殺技:ペダニウムハリケーン
物語
ヴィンセント島に到着したZAPクルー。
惑星ボリスの生存者のリーダーであるハルナ・ヒロキはゴースタードラゴンを修理する為にはグランケープ補給基地に部品を取りに行かなければならないと言う。
しかし、そこには多くの怪獣と強敵キングジョーブラックが待ち構えていた!
感想
ハルナの兄であるハルナ・ヒロキ登場。演じるは平成ウルトラシリーズの常連である影丸さん。妹を持つ兄と言う役なので『ティガ』のシンジョウと被るが、惑星ボリスの生存者のリーダーになっているのでシンジョウより落ち着いた雰囲気。
ハルナは生存を絶望視していた兄と再会できたわけだが、シリーズ全体を見るとハルナと兄の描写が薄かったのがやはり残念。
ヴィンセント島に逃げ延びた生存者は全員で53人。惑星ボリスにいた人の数が分からないのでこれが多いのか少ないのかは判断しづらい。
ヴィンセント島は怪獣が近寄らないので今まで生き延びられたのだが、その理由は後に明かされる。
赤いスペースペンドラゴンことゴースタードラゴンを修理する為には破損した部品をグランケープ補給基地に取りに行かなければならない。それを聞いたボスは「物を運ぶのが俺達の仕事だよ」と引き受ける。そう言えば、ZAPは他の特別チームと違って怪獣退治の専門家ではなかった。
後の『ウルトラ銀河伝説』に『コスモス』とは別人設定だがムサシが登場しているが、世界観の異なる人物が登場しても意外と違和感が無かったのはZAPもTEAM EYESも怪獣退治の専門家ではないと言う共通点があったからかもしれない。
惑星ボリスの生存者の副リーダーであるアトウは惑星ボリスが怪獣惑星になったのは四次元怪獣ブルトンの仕業だったと楽しそうに話すオキに不快感を示す。
少なくない犠牲者が出たのでこの反応は当然。と言うか、今まで誰もオキに不謹慎だと強く注意しなかった方が問題。
モニターに映っていない怪獣を探知するレイ。
3体もの怪獣が現れた事でグランケープ補給基地に近付けないと皆が諦めかける中、レイは最後まで諦めてはいけないと任務続行を強く望む。そしてレイは一人で怪獣達の前に立ちはだかり、ゴモラを召還して足止めをしている間に物資の積み込みを行わせる。
最初は捻くれていて一人で戦おうとしていたレイだが変わったものだ。
ノーバ達が再登場しているが、サラマンドラの再生能力等の特殊能力は使われず、他の怪獣でも代用が効くような扱いだったのが残念。
キングジョーブラック登場。
『平成セブン』からお約束となったCGによる分離合体シーンは本作も健在。合体のパターンが『平成セブン』『マックス』『大怪獣バトル』とそれぞれ異なっていて面白い。
これまでの『大怪獣バトル』の戦いが肉弾戦中心だった中、いきなりの銃乱射は衝撃が走った。
『マックス』の「恋するキングジョー」に登場した時は前後をゼットンとイフに挟まれてあまり印象を残せなかったキングジョーだが、今回は他の怪獣とは格が違う強豪っぷりを見せ付けた。
『大怪獣バトル』ではリトラとフログロスが過去に登場した個体とは違う大きさになっているがデザイン等の違いは特に無かった。しかし、今回登場したキングジョーブラックは過去に登場した個体とは違うカラーリングになっていて新たな武装を有する等、カスタマイズされた感じになっている。
この歴代怪獣を強化して新しい怪獣を作り出すと言うのはカードバトルならではの発想で『大怪獣バトル』の魅力の一つとなっている。
キングジョーブラックと言う強敵との出会いで内に秘めた闘争本能が甦りかけたレイだったが結果は敗北。
初めての完全敗北に悔しがるレイに向かってハルナは「その悔しいと言う気持ちがあなたを強くする」と図らずもケイトと似たような台詞を言う。
ハルナの言葉を受け、もっと強くなる事を誓うレイの前にあのペンダントに収められていた写真に写っていた少女が……。