「虹の行く先」
『ウルトラマンX』第12話
2015年10月6日放送（『新列伝』第118話）
脚本 内田裕基
監督 坂本浩一
幻影宇宙女王ギナ・スペクター
身長 162cm
体重 57kg
地球に降り注ぐ未知のエネルギーを使っての全宇宙支配を目論んでいて、その実験としてデマーガを覚醒させてツルギデマーガへと変化させた。
バット・ウィップと言う鞭を扱い、格闘能力も高い。
スパークドールズを実体化させる事が出来て、ザラガスのスパークドールズを実体化させた。
サイバーゴモラとエックスにザラガスとツルギデマーガを倒されるが、新たにマグマ星人とシャプレー星人をグア軍団に加えた。
サーベル暴君マグマ星人
身長 190cm～57m
体重 75kg～2万2千t
グア軍団に新たに加わった宇宙人。
暗黒星人シャプレー星人
身長 170cm
体重 60kg
グア軍団に新たに加わった宇宙人。
変身怪獣ザラガス
身長 40m
体重 2万t
スパークドールズだったがギナ・スペクターに実体化させられた。
ザラガスフラッシュを発するが、サイバーゴモラのサイバー超振動波を受けて粉々になりスパークドールズに戻った。
熔鉄怪獣デマーガ
身長 50m
体重 5万5千t
梅沢市に眠っていたがギナ・スペクターに目覚めさせられる。
エックスとの戦闘中に宇宙から降り注いだ未知のエネルギーを浴びてツルギデマーガにパワーアップした。
熔鉄怪獣ツルギデマーガ
身長 55m
体重 5万9千t
デマーガが宇宙から降り注いだ未知のエネルギーを浴びてパワーアップした姿。
背中と両腕に新たな刃が生え、口から吐く熔鉄熱線もパワーアップしている。
エクシードエクスラッシュで未知のエネルギーを剥がされ、その後に受けたザナディウム光線でスパークドールズになった。
電脳怪獣サイバーゴモラ
身長 40m
体重 2万t
今回はアスナのジオデバイザーで実体化し、サイバー超振動波でザラガスをスパークドールズに戻した。
物語
謎の女によって新たなデマーガが地上に現れる。
デマーガと戦うエックスだったが、その時、宇宙から未知のエネルギーが地球に降り注いできた！
感想
グア軍団との戦いを描く三部作の始まりで今回からギナ・スペクターが登場している。
ギナ・スペクターはグア三軍神で一人だけ人間の姿をしているが、実は漫画版の『ウルトラ超伝説』でもギナだけ人間の顔をしていたので今回のは原作準拠だったりする。
今回は全22話の中の第12話なので『X』の折り返し地点に当たる。その為か第1話の「星空の声」に登場したデマーガが再登場している。同じ怪獣でも演出する監督によって見せ方が大きく変わっているのが面白い。
後に「ダークサンダーエナジー」と名付けられる未知のエネルギーが登場。
宇宙から降り注いだ未知のエネルギーはデマーガをツルギデマーガにパワーアップさせた一方でエックスの体を分解する効果を持っていた。さらにザナディウム光線を弾く効果も持っているので、エクシードXにパワーアップできなければエックスとXioは完全に詰んでいた。
冷静に考えたら、ギナ・スペクターと互角に戦えるアスナって凄い。
そしてエックスを圧倒したツルギデマーガと長時間戦えたXioも凄い。
サイバーゴモラとザラガスの対戦は『ウルトラ銀河伝説』でも組まれている。この対戦は元々は『初代マン』での着ぐるみの改造繋がりと言うマニアックなネタから始まっている。
大地は消失したエックスのデータは電脳世界にあると考え、自分とエクスデバイザーを繋いで電脳世界にエックスを探しに行く。電脳世界を行き来するのは人間には危険だったが大地は「もう誰も消えさせない。絶対にエックスを救ってみせる」と決意する。
15年前に両親を失った事が大地に今いる仲間は絶対に失わせないと決意させる事に。辛い過去があるからこそ、大地は今を大事にするようになった。
電脳世界に入った大地は「虹の根っこには大切なものが埋まっている」と言う母親の言葉をヒントに虹色の剣（エクスラッガー）を手に入れ、その導きでエックスのデータを見付ける。この過去の両親の存在が現在の自分達を救うと言う展開は最終回の「虹の大地」でも形を変えて繰り返される事になる。
エクスラッガーの導きで復活したエックス。
大地とエックスは以前よりも繋がりが強くなっていてエクシードXに進化する。
エックスが大地に「付いてこられるか？」と尋ねていたので、大地のレベルがエックスに追いついた事で以前よりも強い力でユナイトが出来るようになったと考えられる。サイバー怪獣のシンクロ実験等で人間の限界について何度か語られてきたが、大地はその限界をexceed（超える）のであった。
エクシードXは「虹の巨人」と呼ばれる。
これまでもウルトラマンは「銀色の巨人」とか「光の巨人」とか呼ばれていたが「虹の巨人」と言う呼称はこれが初めて。「虹」と言うだけあってエクシードXの演出は色鮮やかなものになっている。
エクスラッガーが頭から武器を取り出すのはアイスラッガーが元ネタかな？
エクスラッガーで必殺技を発動させる時にスライドしたりプッシュしたりと色々するのはナイトティンバーを思い出す。
今回の話は内田裕基さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。
【監督コメント付！】『ウルトラマンX』次回予告 第12話「虹の行く先」 (新ウルトラマン列伝 第118話 次回予告)
