「episode4 あととむ ~跡求~」
『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』第4話
2017年1月16日配信(第4話)
脚本 林壮太郞
監督 おかひでき
ウルトラマンダイナ
身長 55m
体重 4万5千t
ストロングタイプにタイプチェンジしてベゼルブとクグツバードンを撃退する。
ウルトラマンコスモス
身長 47m
体重 4万2千t
アスカからのテレパシーで事情を把握し惑星カノンに向かう。
クグツバードン
身長 62m
体重 3万3千t
ダイナ・ストロングタイプのデコピンで退散する。
宇宙悪魔ベゼルブ
身長 2m~50m
体重 400kg~4万t
ダイナ・ストロングタイプのガルネイトボンバーで倒される。
宇宙悪魔クイーンベゼルブ
身長 60m
体重 4万4千t
惑星ザインで侵入者達を待ち受ける。
物語
ダイナの助けを得るオリジン・ザ・ファースト。
一方、ミコットとリッカは捕らえられていたシンラを救出するが、ジャグラーがクグツの毒に冒されてしまう。
感想
ストロングタイプにタイプチェンジしたダイナは圧倒的な強さでベゼルブとクグツバードンを撃退する。
『サーガ』ではタイプチェンジが無かったのでこれは嬉しい。
『ダイナ』最終回以降のアスカは超然とした雰囲気になっているのだが、クグツバードンをデコピンで撃退する場面は若い時のアスカっぽい感じが出ていて懐かしかった。
ガイはダイナとアスカの事を知っていた。
アスカは以前にO-50のある宇宙を訪れた事があるのだろうか。それとも戦士の頂がガイに光を授ける時に他のウルトラマン達の情報も与えたのだろうか?
『オリジンサーガ』は『オーブ』本編とは雰囲気が大分違っているが、ジャグラーとミコットとリッカの会話は『オーブ』本編のようなやりとりだった。
『オリジンサーガ』は全体的に抑え気味な演出になっているけれど、ジャグラーとミコットとリッカのやり取りや微妙に音程が外れているシンラの歌や自己紹介できなかったサイキと言った明らかにギャグを狙った場面はもっと軽妙でコミカルな演出にしても良かったかなと思う。
「手にした力の意味を頭でいくら考えても答えなんか見付からねぇぞ、ルーキー!」。
この言葉は手にした力の意味をずっと考えていたアスカだからこそ言えるものだなぁ。
アスカは生身の状態でも人間大のベゼルブ相手に優勢に戦えるだけの体術を持っていて、更にリーフラッシャーをウルトラマンへの変身ではなく光を使った攻撃に使う等、完全にウルトラマンの能力を使いこなしてしている。
ジャグラーはミコットを庇ってベゼルブのクグツの毒を受けてしまうが、アマテがシンラに渡していた命の木の種のおかげでクグツを解毒されて正気を取り戻す。
ガイもジャグラーも今回はピンチを誰かに助けられているのだが、ガイはウルトラマンとして先輩であるアスカに助けられているのに対し、ジャグラーは自分より実力が下だと考えていたガイやミコット達に助けられている。
『オリジンサーガ』ではガイもジャグラーも失敗を経験しているのだが、ガイの場合は「ウルトラマンと言う新たに得た力に慣れていないから」と言う理由があるのに対し、ジャグラーの場合は「自分以上に光を得る資質があるガイが一緒にいた」「ミコットを助けようとして代わりにクグツの毒を受けた」と周りの人間が原因となっている。ガイの問題はウルトラマンの力に慣れていけば解決するのだが、ジャグラーの問題は周りとの人間関係を見直さないといけない状況になっていった。
スザーク号にあった桃の缶詰を食べたアスカは「なんか懐かしい味がするなぁ」と感想を述べる。
因みに桃の缶詰を作っているのは「キタウラ食品」と言う会社で『コスモス』では「動け! 怪獣」で巨大マヨネーズを「オヤジ星人」で納豆ラーメン「ねばるっしょ」を販売していた。シンラが「どんな遠い星で生まれても結局は同じ味を求める」と言っていたが、惑星カノンでも地球と同じ食品会社が誕生するとは驚き。
アスカ「俺達の体力にも限界がある。その体で繰り返し変身するのは無茶だ」、
ガイ「無茶かもしれないけれど無理じゃない!」、
アスカ「お前に大事な仲間がいるように俺にも頼りになる奴がいるんだよ」。
そう言うとアスカはテレパシーでムサシに事情を説明して一足先に惑星カノンに向かってもらう。
ルーキーであるガイがかつてのアスカのような発言をするのに思わずニヤリとしてしまう。
一方のアスカは自分一人で全てを解決するのではなく頼りになる仲間をちゃんと用意していた。『ダイナ』で一人で無茶して突っ走っていた頃を思うとアスカは大人になったなぁと思う。