帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪獣魔境へ飛べ!」

「怪獣魔境へ飛べ! -レッドキング チャンドラー ピグモン登場-
ウルトラマンパワード』第3話
1994年1月21日発売(第2巻)
脚本 ジョン・ダグラス(原案 山口宏)
監督 キング・ワイルダー
特殊効果 ジョセフ・ビスコーシル

 

どくろ怪獣レッドキング
身長 メス・60m オス・70m
体重 メス・3万t オス・4万2千t
ギアナ高地に生息する怪獣。
メスは縄張り争いでチャンドラーと戦って勝利すると続いてTVクルーを襲った。パワードが現れるとメスを助ける為にオスが現れて2体でパワードを苦しめた。
メスはストライクビートルの攻撃を受けた後、パワードを崖から突き落とそうとして過って自分が落ちてしまう。それを見たオスは自分も崖に向かうがパワードに止められ、悲しみの咆哮を上げた。
仲の良い夫婦だったらしい。

 

有翼怪獣チャンドラー
身長 50m
体重 1万8千t
有史以前の生命体の生き残りで怪獣ではないらしい。
天敵であるレッドキングと何度か争い、最後は崖に叩きつけられて倒された。

 

友好珍獣ピグモン
身長 130cm
体重 20kg
地元の伝説で語られる「小さな泥棒」。
山岳地帯の洞窟に住んでいて、レッドキングとチャンドラーの争いに巻き込まれたTVクルーを助けた。

 

物語
TVクルーがチャンドラーのドキュメンタリーを撮影しにギアナ高地に来るが、レッドキングとチャンドラーの争いに巻き込まれてしまう。
危機に陥ったTVクルーを助けたのは地元で「小さな泥棒」と呼ばれる怪獣ピグモンであった。

 

感想
原題は「A Quartet of Creatures」。
「怪獣四重奏」となる。レッドキング2体、チャンドラー、ピグモンの計4体の怪獣の事を指していると思われる。
今回の話は『初代マン』の「怪獣無法地帯」のリメイクとなっている。

 

ロストワールドとしてギアナ高地に取材に来たTVクルー。
いきなりチャンドラーが現れても平然としているので、チャンドラーの目撃例は結構多いのかもしれない。
ところでチャンドラーは怪獣ではないらしいが、怪獣とチャンドラーの区別ってどうなっているのだろう?

 

TVクルーがレッドキングとチャンドラーの争いを実況するのは『ファイト』みたいで発想が面白かった。

 

サンダースが長髪の男を女と間違えてナンパしたと言う「だからもうおかしくっておかしくって」な話をするカイ。意外と口が軽いんだな。
その後、エドランド隊長がやって来た時、サンダースの隣にいたカイが睨まれて距離を開けたのが笑える。

 

レッドキングとチャンドラーの争いに巻き込まれたTVクルーは悪化する状況の中で険悪な雰囲気になっていき、お互いに責任を擦り付け始める。
こういう展開はパニック作品のお約束。

 

W.I.N.R.がTVクルーの救助にやって来て、サンダース達がレッドキングをひきつけている間にカイがTVクルーを誘導する事になる。ピグモンを見ても全く動じないカイが凄い。さすがはW.I.N.R.の隊員。
今回の作戦ではレッドキングを殺す必要は無くてただ時間稼ぎをすれば良かったのだが、サンダースはレッドキングを攻撃。もうちょっと自重してよ……。

 

仕方無くカイが囮になってTVクルーを逃がす事になるが、レッドキングの尻尾に弾かれて崖から転落する。
この場面、合成があまりにもチャチなのが辛い。

 

レッドキングの動きが激しくてなかなか攻撃がロックできないストライクビートル。
パワードが現れたのでヤングは「何とか一人で頑張ってもらいましょ」と発言。
いや、それはW.I.N.R.の隊員としてちょっと問題発言では……。

 

パワードに追い詰められたレッドキングは仲間を呼ぶ。
どうやら最初に現れた黄色の個体がメス、次に現れた赤色の個体がオスらしい。
名前に「レッド」が入っているのに赤くないと言われるレッドキングだったが遂に赤色の個体が登場した。

 

1対2で苦戦するパワードだったが、ストライクビートルの攻撃がメスのレッドキングに当たる。
メスはパワードを崖から突き落とそうとするが誤って自分が落ちてしまう。こんな終わり方ってアリ!?
メスを追って崖に向かうオスだがパワードに止められてそのまま泣き崩れる。ギアナ高地に響く悲しみの咆哮。でも、もう少しメスの死に方を考えてほしかった……。

 

『パワード』はバトルが良くないと言われる事がある。確かにレッドキングとチャンドラーの争いはボーっと見ているとどこで決着が付いたのか分からないし、パワードとレッドキングの戦いも誤って崖から落ちたで決着は酷いと思う。
又、今回の崖のミニチュアはえらく弾力があってパワードが叩きつけられるとボヨンボヨンと弾んでいた。レッドキングが誤って崖から落ちた場面も着ぐるみをただ落としただけなので巨大感がまるで無かった。
他にもパワードの目が赤くなると言う設定も上手く使えば盛り上がるのに気が付いたらいつの間にやら赤だったと言うのは勿体無い。ピンチに陥って目が赤くなるが、そこから大逆転!と言う展開とかありだと思うのだが……。
しかし、着ぐるみの造型はやはり素晴らしい。レッドキングピグモンの表情が変わるようになっていたのも良かった。
 「あそこで突っ立っているだけってのは止めてほしい! もうちょいアクションがあれば、それらしい絵になるんだからさ!」。

 

TVクルーは途中でピグモンに助けられるが、プロデューサーはピグモンをTVに使おうと考える。戦いが終わるとプロデューサーはピグモンをTVに使うのを止めて帰る事にするが、この心変わりの理由が説明不足だった。
実を言うと今回の話はピグモンがいなくても展開に支障が無かったりする。
プロデューサーはレッドキングの夫婦関係に感銘を受けたらしいので、プロデューサーの妻を出すとかしても良かったかなと思う。

 

帰る時にプロデューサーがカイに話しかける。
「なぁ、カイ。一つ質問があるんだが、君はどうやって助かったんだ? だって、ウルトラマンが現れる間際に奈落の底に落ちたじゃないか」。
それに対してカイは「パワードが間一髪で掴まえてレッドキングと戦う前に谷底に降ろしてくれたので皆の所に戻ってくるのに時間がかかった」と答える。
しかし、この答えにプロデューサーはなにやら気付いた雰囲気。プロデューサーの登場は今回のみであるが、『ガイア』の玲子や『メビウス』のヒルカワのような準レギュラーにして、これからは怪獣ではなくパワードとカイを追いかける事にしたと言う展開にしても面白かったかもしれない。

 

原案を担当した山口宏さんはウルトラシリーズは『パワード』のみの参加となっている。

 

 

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  • メディア: Blu-ray